わが国と似ている国に、カナダが「がぜん」躍り出た。
日本で自民党総裁選挙があった9月に投票が行われた、カナダ下院(庶民院)の総選挙は、小数与党の自由党(中道左派)が圧倒的有利という世論調査に乗っかって「解散」したものの、「コロナが収束していない」ことへの不満から、一転して「苦戦」を強いられることになった。
対するのは、野党「保守党」だ。
とはいえ、表面的な「政策」で、自由党とどう違うのか?がわかりにくいのである。
今回の選挙では、「炭素税支持」に転換し、中絶についても「女性の選択」へと「穏健化」したことで、ますます自由党と拮抗したのである。
なんだか、「岸田派」と「細田派」の違い、に似ているのだ。
わが国の、「自民党内政権交代」という仕組みの「妙」は、なんとも「日本的」ではあるが。
ただし、この「総選挙」では、アメリカで大問題となった、不正を仕込める「郵便投票」分の投票が多数を占めている。
果たして、「少数与党」にまたなったという「自由党」は、本当に「勝った」といえるのか?はわからないという問題も潜んでいる。
さて、自由党と保守党が似ているということについては、「本国」の大英帝国が衰退するにあたって、労働党と保守党が、ともに「高福祉」を訴えて、「バラマキ」に奔走した時代と似ているのである。
つまるところ、「左傾化」であって、これがアメリカを含めた「世界潮流」になってしまったのである。
したがって、世界のマスコミは「右傾化」という真逆を「宣伝」する。
いまや、「中道左派」という用語も、その意味するところは「単なる左派」になっている。
これには、わが国と同じように、カナダ人も「B層」が多数なのかも知れない。
「知能が比較的低くて、マスコミ報道に影響されやすい」という、あれ、である
日本の北海道の北端の緯度(北緯45度33分:択捉島)が、カナダの「南部」にある首都のオタワ(北緯45度25分)やモントリオール(北緯45度30分)と、ほぼ同じである。
つまり、カナダの国土は北海道の北端よりずっと北にある。
なので、論理的に考えれば、「温暖化」した方が生活環境としては寒さが緩和されていい、と思うのだが、多くのカナダ人は、「もっと寒い方がいい」と考えているようである。
ならば、どうやって「暖」をとるのか?
そんなわけで、わが国を「追い越して」、全体主義化することに「満足感」を得るという現象まで出てきたのは、まことに残念なことである。
「自由主義」が衰退すると、かならず「全体主義」が頭角を現す。
それが、「コロナワクチン接種の義務化」だ。
カナダも「連邦制」なので、「州:プロヴィンス、province」ごとに違うのは南の隣国アメリカと同じだ。
ただし、州の数はずっと少なくて、全部で10州、これに3つの「準州:テリトリー、territory」がある。
現在のところ、準州を除く全ての州で、ワクチンの義務化が定められて、未接種者あるいは拒否者は、職場を「解雇」されることになっているのである。
さらに、「結婚」もできなくなった、と「カナダ人ニュース」は伝えてくれた。
結婚の届けを、本人たちが役所に行って手続きをしなければならない決まりは前からあったけれど、いまやワクチン接種者でないと役所内に立ち入れないのである。
それで、事実上結婚の手続きができない。
過疎の地方では、医療関係者がワクチン未接種者あるいは拒否者なら、「免許停止」されてしまうため、地域診療所の「閉鎖」という事態にもなっている。
人為的に、「無医村」をつくるという「医療崩壊」が起きている。
また、当然ながら、「不当」だとして訴訟が多数起きている。
しかし、先日、驚くべき法理による判決がでた。
それが、「Judicial Notice」だ。
日本語にすれば、「裁判所の当然の認識」という意味になる。
「当然の認識」とは、「説明を要しない」ということで、たとえば、現代なら、地球が太陽の周りを回っている、という「当たり前」をいう。
このことを、裁判所も認識している、ということだから、なんらかの裁判で、「地動説」に反対する主張は、説明を要することなく却下されるということだ。
これが、「ワクチン接種」に適用されたのである。
政府が推奨する、「コロナワクチン接種」は、その「必要性」が「Judicial Notice」として認定した「判決」がでたのである。
これによって、「接種の義務」について、「忌避」や「拒否する」という「選択の自由」は封殺された。
ならば、インフルエンザワクチンはどうなのか?と説いても、もはや「せんない話」になってしまった。
ガリレオの主張が封殺されたように、コロナワクチン「だけ」は、なにがあっても「打て」になったのだ。
そんなわけで、「裁判官の名前」は記録しておかないといけない。
ガリレオがそうだったように、数百年後になって、「裁判の間違い」を認定するときに、犯罪的な裁判官の名前は「人類史」に刻まないといけないからだ。
すなわち、「政府の強制」を「正義」として、三権分立の裁判所が認定したのだから、いまどきの共産国よりも全体主義が実行されるということになったのである。
ちなみに、現在の地上で「共産主義政権」の国は、5ヵ国だけだ。
中国、北朝鮮、ベトナム、ラオス、キューバ、である。
そこで、カナダ人でB層ではないひとたちが、自国を「CHINADA]と呼び出したのである。
わが国は、「CHIPAN]になるのだろうか?