FBIがアメリカ国民からの信用を失っている。
もっといえば、アメリカ政府がアメリカ国民からの信用を失っているので、「トランポノミクス=小さな政府」への期待がふくらんでいるのである。
ときに、日本で「小さな政府」は、米・英すなわち、レーガン&サッチャーからの圧力と、その日和見的な性格からの中曽根康弘が、土光敏夫の実力と権威にすがってやった、「第二次臨調」による三公社五現業の民営化をもって忘れられたのである。
「郵政民営化」で売国をやった、小泉純一郎・竹中平蔵政権は、けっして「小さな政府」をめざしたのではなかったが、国民の8割を占める「B層=バカたち」をターゲットにして「郵便貯金」と「簡保」の外資への売却に大成功したと書いてきた。
連続して発生しているトランプ暗殺未遂の後始末(=捜査)における不可解が、アメリカ国民の不満を高めているだけでなく、関連する政府機関の内部からの「告発」も相次ぎ、とうとう、連邦下院と連邦上院の共和党有力議員のもとへ直接情報提供するひともあらわれだした。
それでもって、連邦下院司法委員会は、FBI長官への召喚状をだしたので、いよいよトップからの証言を得ることになったのである。
逆に、FBIがここまで追いつめられたのは、「イラン・ゲート」疑惑の筋の悪さ=事実?の疑惑である。
かつての「ロシア疑惑=ロシア・ゲート」は、民主党とヒラリー・クリントンが仕組んだ、「でっち上げ」だということがもう判明していて、わずかだがヒラリー・クリントン自身も選挙違反による罰金を科せられている。
しかし、今回の「イラン」は、民主党とカマラ・ハリス陣営が、本当にやった可能性が高い。
どういうことかといえば、イランのハッカーにカネをわたして、トランプ選挙キャンペーンの内実を取得し、これをもってカマラ・ハリス陣営が対抗策を立てている、というものだ。
もしも事実なら、選挙違反の重罪は当然として、カマラ・ハリス自身が政界から強制退場となるほどの不正になる。
すでに一部の州では、期日前投票がはじまってしまっている大統領選挙だから、これから候補者カマラ・ハリスを新人に交代させることはできないだろう。
そんなわけで、バイデン民主党政権のレームダック化が著しいために、官僚たちが自らの生き残りのために告発する行動が活発化していると推測できる。
これは、兵庫県で起きた、20年も続いた前職政権の尾を引いて、真逆の新任知事を追い出そうと試みた官僚の「心理」とじつはまったくおなじなのである。
ただし、行動は真逆にみえる。
しかしながら、そこにあるのはただひとつ、「保身」だ。
『新約聖書』を読み込んでいるトランプ氏は、ときにイエスのような寛容さをみせるので、『旧約聖書』の神のごとく、ハッキリと糾弾することをしない物足りなさを感じるひとがおおいという。
トランプ氏が最大・最高に重視する「忠誠心」とは、まさにイエスのそれであって、自身へ向けた意味(独裁者が要求する神格化)の忠誠心の要求ではない。
つまり、合衆国=国民への忠誠心の要求なのである。
だから、保身で内部告発をしてもトランプ氏のなかで評価はされない。
これがまた、ふつうの見た目だけの評価基準とちがうから、トランプ氏は嫌われるのだろうし、そうではないひとびとから圧倒的な支持をえるのだ。
日本人でトランプ嫌いがおおいのは、マスコミの宣伝効果もあるが、このようなキリスト教精神が、バタ臭く胡散臭いからではないか?
この意味で、日本人は儒教的な道徳感が韓国人よりも強い。
それがまた、彼の国から嫌われる原因だろうから、水と油なのである。
ちなみに、田中角栄が失脚した「ロッキード事件」は、韓国の朴正熙(高木正雄)政権の不人気からの崩壊を乾坤一擲の他人(日本&田中角栄)のせいにするためにアメリカを引き込んだ謀略だったことがわかっている。
なお、娘の朴槿恵の日本名は、高木桜子である。
日・米・韓の闇は深すぎる。
それでも自身の保身ために、外国(人)を利用するのは、あんがいと常套手段なのだ。
いまでも、ウクライナやイスラエルがやっているではないか。
おそらく、この「イラン・ゲート」問題は、マスコミが意図的に報じないはずだ。
けれども、カマラ・ハリス敗北の決定的失敗として後世にのこるだろう。