石破、よくやった!一辺倒の報道に、与党はもちろん野党でも、各政治家が「絶賛」しているのはなぜであろうか?
これらのひとたちは、箇条書きをもって国民にその成果の意味を伝えているのも共通した特徴だが、まさに「B層」に向けた旧来のプロパガンダ手法がつかわれているのである。
比較的知能が低く、マスコミ報道などにくみしやすい(思考停止)、というのが恐ろしくも日本国民の8割をなす「B層」の定義であった。
なので、「B層」を発見した小泉純一郎政権から変わらないプロパガンダ手法たる、「短いフレーズの繰り返し」しか「B層」には理解できないので、その応用として、「箇条書き」が多用されることになっている。
クリエイティブな業務や、趣味をもつ「A層」あるいは「C層」という少数派の特徴は、「知能が比較的高い」という共通があるけれど、体制に日和るA層と、日和らないC層というちがいがある。
なお、昨今のワーキング・プアという気の毒な状態にあるひとたちは、「D層」にあたる。
しかし、貧困化を推進し、ついに共産革命を国民のしらないうちに達成させたいいまの日本政府は、「B層」から「D層」への送り出しを意図的に実行している。
このふたつの層のちがいは、比較的知能が低い共通をもちながら、マスコミ報道を越えた、すでに社会的弱者としての「痛み」だらけ、という点に尽きる。
そんなわけだから、「絶賛」の政治家がいう箇条書きをそのまんま信じる「B層」をターゲットにしたプロパガンダが、いまだにまかり通っているのである。
これは、日・欧で、「USAID問題」を地上波やらの既存メディアの報道で一切報じないことと裏返しの状態で、この腐敗した役所から出た高額のカネで「アメリカ民主党=グローバル全体主義」へのプロパガンダをやっていた世界のマスコミが、この歴史的大スキャンダルを隠しているからだ。
よって、スキャンダルに大揺れしているアメリカの現状は、「X」などでしか入手できない、これまた「情報格差」を生んでいるのである。
だが、今回の「情報格差」は、過去とちがってかなり深刻だ。
それが、「石破、よくやった!」の大合唱なのである。
だから、共同記者会見のおしまいに「なにがあったのか?」さえ知らないでいる国民は、またまた、何も変化なんかしていない日常の中で、安穏としているばかりか、初の日米首脳会談に興味もないのである。
しかしながら、アメリカの変化は急速で、まだ就任して3週間も経っていないのに、この状況であるし、その日米共同記者会見の場で、トランプ大統領は記者たちに、「教育省と国防総省への監査開始を指示した」と述べている。
これは、アメリカ人には驚愕の話で、トランプ支持でなくとも選挙中から「連邦教育省廃止」を公約にしていることは既知の事実だし、世界最悪の汚職国家とさえいわれたウクライナへの巨額支援の監査も含めて、国防総省の監査は、「戦争屋=ネオコン=DS」の牙城への政権からの攻撃として、固唾を呑んで見守る状況になっている。
つまり、アメリカはトランプ支持派もそうでない側も、「パニック」という表現そのものの熱気に包まれている。
この状況から、完全分離しているのが、わが国とEUなのである。
もはやUSAIDからの資金提供が断たれた(USAIDは閉鎖、廃止された)はずなのに、すさまじい「慣性の力」が働いていて、止まれないばかりか、地球から宇宙へと飛び出しそうな勢いなのだ。
「人の口には戸が立てられない」のは、人類共通の習性なので、しばらくの時間差をおいて、かならずこの大スキャンダルは伝わってくる。
もはや日本語空間の、「X」上でも、過去みないほどの「トレンド:現時点で250万件越え」になっているのだ。
民主党バイデン政権の慣性の法則が効いているEUは、「不法」移民に反対したハンガリーのオルバン政権に、2億ユーロ(約320億円)罰金を課す決定をしたが、あたかもテキサス州がやったように、オルバン政権は国内の不法移民を貸し切りバスに乗せてEU本部があるブリュッセルへ移送することで対抗している。
これに、かつての同胞、オーストリア(1918年まであった「オーストリア=ハンガリー二重帝国」)が喝采の反応を示し、今月末にあるドイツ(ナチス・ドイツは1938年にオーストリアを併合した)の総選挙を意識した活動が活発化している。
さて、トランプ政権2.0は、まだ閣僚の全員が連邦上院の未承認が多数あるために、「片肺」どころではない状態にある。
もちろん、日本大使もこれに含まれる。
そんな状態で、これだけの成果をたったの2週間余りで実行した。
10日からの週では、いよいよ注目のRFK.Jr、トゥルシー・ギャバード、カッシュ・パテルが上院本会議にかかる。
また同時にこの週には、石破が会見で逃れた、日本への「関税」についての事務方による取り決めがされる予定なのだ。
トランプが面と向かって、「貿易」と「関税」(「消費税」が貿易補助金になっていることにもあっさり触れていた)について述べたのに、その核心的な質問に答えなかった無理解は、おそらく外務省も気づいていない「お間抜け」がある。
これは、コミュニケーションができないというレベルではないのである。
あまりにも長い時間(敗戦から1月19日までのざっと80年間)にわたる、慣性の力が止まらないばかりか加速度をもっている分、山本リンダがかつて歌った、『どうにも止まらない』(1972年)のであった。