経済破壊でブスが増える説

グダグダの英国の続きである。

資本主義を産んだ直後、ぜんぜん社会に資本主義が浸透しないうちに、中世以来の剥き出しの「儲け主義」が先行して、それが、「帝国主義」に発展してしまったのが、大英帝国の虚飾の繁栄であった。

これをマルクスは共産主義のために逆援用して、「資本主義」という言葉を発明した。
だから、ほんとうは「資本主義」がこの世界に存在したことがあるのか?については、よくわっていない。

なにせ、「資本主義の成立」に関して、いまだに理論的には解明されていないのである。
それもそのはずで、マルクスがつくった言葉が、現実世界には「ない」からである。

もしも、「株式」の発明をもって、「資本主義の成立」というなら、それは、インドネシア支配におけるオランダの「東インド会社」のことで、英国が資本主義の発祥地であるという定説とはちがうことになる。

「債券」や「(損害)保険」なら、シェークスピアの『ベニスの商人』で物語の重要な話題になっているし、それならば「複式簿記」の発明から語らないといけないだろう。

日本では、取引があるたびに記録した「大福帳」が主流だったので、西洋の複式簿記よりも遅れているというひとがいるけれど、現代の「電子帳簿」とは、「電子大福帳」のことだし、当時もいまも、加減算の計算なら電卓より速い「算盤」で利益の確認をしていたのはじつは画期的なのであった。

この意味で、いま、「算盤塾」が流行っているのは、若い親に先見の明がある、というべきだろう。
小学校の教師には、ついていけないのが「算盤」なのである。

さてそれで、英国はなんのための、「名誉革命」だか、「ピューリタン革命」だったのか?

結局、居場所を失ったピューリタン(清教徒)が、メイフラワー号で新大陸のアメリカに逃げて怨みを果たしたのが、アメリカ合衆国の独立戦争である。
さらに、アイルランドからのアメリカ移民の「恨み節」が、『風と共に去りぬ』で表現された、「シビル・ウォー(内戦):日本ではなぜか南北戦争という」だった。

もちろん、リンカーンは奴隷解放のために内戦をやったのではないけれど、「意図せざる結果」として、奴隷を解放することになったのである。
だから、「南北戦争」=「奴隷解放戦争」と子供におしえるのは、二重にまちがっている。

これもアメリカ民主党の邪悪な要求なのだと疑うのは、奴隷解放に反対した南部こそが民主党の地盤だったからだ。
「レイシスト」と他人にレッテルを貼って非難するのが、じつはレイシストの行動パターンであり、そのレイシスト政党がアメリカ民主党にほかならない。

さて、英国の歴史は日本人には厄介で、とにかく異様なひとたちばかりが出てくるのである。

そもそもが、「征服王ウィリアム」がフランスから渡ってきて、ブリテン島のイングランドを支配したのが1066年のことである。
日本史では、平安朝の白河天皇(第72代)の時代にあたる。

ちなみに、今上天皇は第126代である。

英国王室といえば、なんだか高貴にみせる宣伝戦略が上手で、エリザベスⅡ世女王崩御の折には、麹町の英国大使館におおくの献花があったのは記憶にあたらしい。

しかしながら、世界最古の王朝であるわが国と比較すれば、半分にもならない浅い歴史なのであるし、血統を重視する王朝としては、女系相続によってとっくにグズグズなのである。
いまの国王チャールズⅢ世は、ウインザー朝の4代目にして最後だった母から、父のマウントバッテン朝に移行した初代となる。

君臨すれども統治せず、とはうまい方法をかんがえついたものではあるが、国家は警察(軍事を含む)権と経済力(国家予算)で国民を支配するものである。

よって、平時において国家ができることは、「カネ」を用いる政策の実行しかない。

しかしながら英国は、ナポレオン戦争における「ワーテルロー」での勝敗の情報を独占した、ロスチャイルドに、イングランド銀行を乗っ取られて以来、王室どころか政府すら実態は無力化してしまったのである。

正確には、ロスチャイルドは、ナポレオンの勝利という偽情報でロンドンを焚きつけ恐慌状態にして、イングランド銀行株を王侯貴族から二束三文で買収しまくったのである。

そんなわけで、産業競争力を失った英国は、ブレグジットが原因ではなく、はるか以前から富豪たちの食い物とされ、いまや衰退の極みに達しようとしている。

いま、ロンドン中心部を動画撮影しているひとの情報を観れば、その荒れ方は「終末論的」な様相で、とうてい先進国の首都とはおもえない。

しかして、衰退するのは「人心」が先で、建物の荒廃ぶりよりも人間の荒廃ぶりのほうがはるかに恐ろしい。
生活が立ちゆかなくなって、荒れた心に入り込むのは、かつて清国でやったように、「麻薬」が蔓延するのである。

身体ともにボロボロになった、かつての人間が、ゾンビのように徘徊している。

しかし、こうした現象は、アメリカもしかりだし、わが国でも新宿やらでみることができるようになっている。

家出してきた小学生の女子たちを人身売買して捕まったのは、まだ20歳そこそこの若い男であったが、誰が「購入」してどこに売られていたいたのか?

優しい政府は、ひとびとに無料で麻薬を供給してくれるようになるものだ。
これが、経済崩壊で(男女とも)ブスが増える説の本質なのである。

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