ワンパターンが役人の行動原理だ

わが国では、高級官僚が、かつての武士階級のなれの果てだった時代が、明治維新の「維新」たる欺瞞の本質で、じっさいは、「疑似武士階級」による支配が続いている。

薩長の若い武士たちが、みんな「下級武士だった」という欺瞞もそのひとつで、萩藩における「撫育局」なる、藩主直属にして、家老職さえ筆頭家老のみのしるところで、他の家老以下はその存在すらしり得ないという、秘匿がされていた超エリート部隊であったことは前に書いた。

有名な藩校「明倫館」があるのに、撫育局員の子弟が、松下村塾に通わせられたのも、超エリート育成のためで、これを、多数の藩・主流から嫌われて追い出された、という格好にしていたのである。

もちろん、ほんとうに嫌われていた。
得体のしれないやつら、だったからである。

それで、伊藤博文以下の英国留学組、「長州5(ファイブ)」は、彼らが明治政権を簒奪するやいなや決起した、地元におけるかつての主流が起こした、「萩の乱」で、皆殺し、という方法で意趣返しをやった。

これでも洗脳された気の毒な現代の萩人たちは、日本を私的に支配した「長州5」に絶大なる尊敬をもって、松陰神社に参拝している。

結論から先に書けば、明治維新とは、英国とインドを生産拠点とした阿片貿易で巨大企業に成長したジャーディン・マセソン商会による、日本乗っ取りの「政変」のことである。

いま、アメリカ人に現代の阿片、「ゾンビドラッグ」とも呼ばれる動物(馬)用鎮静剤のキシラジンと、オピオイド鎮痛薬の「フェンタニル」を売りつけているのが、習近平の中共だから、ジャーディン・マセソン商会への間接的な意趣返しとなっている。

もしも、米中戦があれば、それは「新しいアヘン戦争」なのである。

全体主義政党の民主党は、「革命」のための破壊をなにより優先させているので、「不法移民」と彼らに持ち込ませている「麻薬」の両方を取り締まる気は毛頭なく、アメリカ人の若者を中心に、ゾンビ化させてこれを「個人の自由」と言い放っている。

これが、ペンシルベニア州フィラデルフィアのケンジントン通りのすさまじさである。

「もしトラ」が実現したら、トランプ氏は最初に麻薬取締をするためにも、不法移民の流入を止めるという意味は、見るに堪えない惨状があるからである。
これが、キリスト者である、彼の信念でもあるから、ようやく気づいたアメリカ人(とくに黒人層)が絶賛支持しているだけなのだ。

さて、戦後、わが国の経済官僚が超優秀であると喧伝したのは、城山三郎をはじめとした、「ほめ殺し工作員たち」だった。
これに、アメリカ政府やノーベル賞学者も、「通産省礼賛」を書きまくって、単細胞の日本人ナショナリストのケツを叩いたのである。

そんなわけで、売国のNHKが、『プロジェクトX』で垂れ流した、「YS11」の物語は、あたかも通産官僚の一課長の功績のごとく国民を洗脳したけど、この「YS11プロジェクト」が、ほんとうは大失敗した経緯については一切語らない偏向ぶりを発揮した。

カネをだすから口もだし、ひと(当然に「天下り」)も飛行機製造の民間企業にだして、とうとう、企業内に「通産派閥」を形成して、経営を乗っ取ったのは、「明治維新」のごとくであった。

そうやって、売ってなんぼ、のビジネスを、ビジネスをしらない役人たちが食い潰したのが、YS11の悲劇的な失敗であった。
つまり、世界市場で、ぜんぜん売れなかったから、結局は大赤字のただの国家予算の使い倒しになったのである。

おなじことが、三菱ジェットで起きたし、リニアモーターカーも、世界で売れない穀潰しプロジェクトであるから、後世の日本人はえらい負担を強いられる。
静岡県知事を支持はしないが、唯一、この件で頑張っているのは事実である。

けれども彼は以上をいわないので、この御仁の経済学者としても陳腐なところだ。

それで、とうとう、「産業のコメ」たる、半導体でも、名前を「経産省」に変えても同じことをやっているのが、わが国高級役人のDNAというものか。

唯一の光明は、まだ経済界の一部からではあるけれど、国からカネ(補助金)を一旦もらい受けたら、骨の髄までしゃぶられることのワン・パターンに、あからさまに嫌忌するようになってきたことである。

わが国の高級官僚たちを育成する東京大学における腐臭の発生源も、高級官僚に差配される予算のためという口実である。

ほんとうに優秀な理系の学部が、とんちんかんな文系に支配されているのは、理系人が学内政治に興味がない潔癖を悪用したにちがいない。
それがまた、偏差値の困った使い方なのであって、超・突出して難関の医学部生が、卒業時に凡人になるのを、養老孟司名誉教授は、外れ値の平常化、と呼んでいる。

さいきんでは、こうしたどうしようもない政府を、「寄生虫」と呼ぶようである。
それは、寄生虫たちの駆除が必要になってきたのは、宿主(国民)がいよいよ枯れて倒れそうだからだ。

どんな「虫下し」を処方したらよいかをいえる、国会議員を選ぶのを、いまや宿主の国民が決めないで誰が決めるのか?までになっている。

なので、百家争鳴おおいに結構で、いろんなタイプの虫下しを処方して実際にのみ込める、いろんなタイプの議員を選ぶことが肝要で、もう「自民党」とかの一枚看板が、ぜんぜん役に立たないことだけはわかっているのである。

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