日本文化破壊工作、「麹」の否定

それぞれの国家には、「国旗」や「国歌」あるいは「国の花」とか、さまざまな「国の代表」がある。

そのなかに、「国の菌」というものがあって、日本は「麹菌」を指定しているのである。

世界的に、日本人の「発酵文化」は有名で、味噌・醤油だけでなく、酒(いわゆる「日本酒」や「焼酎」)についても、「麹菌」は欠くことのできない原材料と同時に、発酵自体をおこなう素になっているからだ。

それでもって、「日本食」が、世界文化遺産になったのも、「麹」からつくるこれらの製品が、調味料としての当然となって、「からだにいい」つまりは、健康食としての驚異が認定されたからである。

なので、100㎏をかるく超えた外国人が、留学生として来日し、ホストファミリーとの日本食生活で、卒業して帰国したら、本国の家族が驚愕したというエピソードは、ネットにかなりのパターンでアップされて、一種の「定番」になっている。

さらに尾ひれがついて、本国の家族が「虐待された」と勘違いの憤慨をするというものまであるけれど、一応に、日本食の健康効果で結果的にすごい効果のダイエット食になったというオチである。

これがまた、ハリウッドセレブたちが、和食信仰をしていることにも通じている。

じっさいには、小麦を抑えて米を主食にすえたことの効果なのだとエビデンスがある分析がされてきている。
その米(ごはん)を食べるおかずに、発酵食品が不可欠だというのは、科学を超えた奇跡ともいわれている。

さて、わたし個人の話として、「酒粕を食べる」ことについても書いた。

いまでも続いていて、神奈川県内の造り酒屋の「紅麹酒粕」は、こないだ4㎏を食べきったばかりで、いま流行の「紅麹サプリ事件」の前に、ことしの新酒をしぼった酒活を買いにいったら、残念ながらことしは紅麹での仕込みはしなかった、とのことであった。

なので、いまごろこの酒蔵は胸をなで下ろしているかもしれない。

しかし、わたしとしては、熟成させた紅麹酒粕のあたかも甘くないチョコレートのような味が忘れられないので、大変残念がった矢先の「事件」となったのである。

もう、ネット界隈では様々な裏情報が曝露がされて、あたかも表の「紅麹悪玉説が確定した」かのごとくの、じつに非科学的な報道らしきプロパガンダが行われている。

たとえば、亡くなった「被害者」について、ワクチン接種歴に一切触れないことで、このサプリ単独の問題だと国民を誘導しているのが鼻につくのである。

もちろん、その先兵が、厚生労働省による立ち入り検査であるが、100倍に及ぶ「認定死亡者」がでているワクチン被害については、「契約」をたてにして、外国の製造工場に立ち入り検査するどころかその成分も、また、その契約書の開示も国会で正々堂々と拒否しているのである。

さて、ここでいいたいことは、「文化破壊=文化革命」だといいたいのである。

明治の「文明開化」とは、じつは「ヨーロッパ礼賛」のことを指して、あの福沢諭吉をして、『文明論之概略』で明記している。
ただし、さすがは福沢、しっかり「ダメな政府は愚民がつくる」とも筆を進めているところが、そのヨーロッパ文明のなれの果ての現代日本を表していてお見事ではある。

よって、あくまで開国したばかりの当時として、「科学」と「技術」にすぐれたヨーロッパの「実学をとにもかくにも学ぶべし」として、慶應義塾をその用にしたのはまちがってはいないが、いまどきの福沢を見倣うはずの塾長ならば、「日本文化」への一大転換をすべきところ、昨年の甲子園の「異常な応援ぶり(じぶんたちが勝てば官軍))から察するに、みごと愚民(ヨーロッパ文明)化しているのが慶應の校風だとしれた。

残念ながら日本には、シュペングラーのごとき「形態学」をもって、文化から文明にレベルダウンし、とうとう没落する、という歴史の繰り返しを日本人に向かっていった者は少ない。

坂口安吾の『堕落論』が、唯一か?

最近になって、絶版した作品が復刻されてうれしい、碩学・小室直樹の『危機の構造』は、氏の博士論文を基に坂口とは逆の、「急性アノミー(一種の心理的パニック)」が戦後の日本を覆ったという、ヨーロッパ文化的解釈がある。

レヴィ・ストロースの「構造」としてこの両者をみれば、あんがいと根っこでは似ていて、最後はシュペングラーのいう、「没落しかない」という終末は、あたかも、「超新星爆発」とおなじく、ここから「文化再生」のプロセスがはじまる、ということになっている。

すると、とうとうわが国は、愚民による政府が、最高度の堕落をはじめて、とうとう日本文化破壊という挙にでて、没落と再生への道を急いでいるとかんがえられるのである。

しかして、目論む再生のありようとは、ディストピア小説の定番たる、「全体主義礼賛」になるのか?それとも?

まずは、超優良企業たる小林製薬の株価下落によって、だれがこの企業の株を「安く」買い占めて、創業家を追い出して乗っ取るか?という事象にあらわれるはずなので、よっく注視しておくとこの問題のカラクリもみえてくることだろう、と書いておく。

残念ながら、エイプリルフールの話ではないのである。

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