今年11月の大統領選挙では、共和党の候補がトランプ氏に確定したも同然となってきたけれど、完全なるトロツキー派に支配されている民主党は、はなからバイデン氏の続投を幹部が決定したので、党内予備選挙もやらない、と決めたことは書いてきたし、選挙そのものの中止の予想も書いた。
いまの政権をとにかく継続させるには、その究極に大統領選挙中止をしたい民主党の邪悪な発想を、こちらも邪悪な心で想像すれば、いくらでも、何段ものしかけをかんがえることができて、かなりの非常識をおもいつく努力をしないといけないのが厄介だ。
ロシア・ウクライナを利用して、イスラエル・ハマス(その他の武装勢力も巻きこむ)を利用し、ついでにドイツを弱体化させて、EU支配を継続させる。
サウジと敵対してきた、イエメンのフーシ派を使って、スエズ運河収入をなくしエジプトを経済破綻の混乱にさせ、ロシアについたアラブ産油国の石油の輸出を妨害するために、イランも刺戟する。
東アジアは、台湾もしかりの状況をつくったが、これは、ヨーロッパでのドイツと同様に、わが日本の衰退を促すためで、昨今の「株高」は、5割の円安で大安売り状態になった日本企業買いの一環である。
とはいえ、円高にならないから、誰がどうやって買っているのか?
日本企業とはなにか?をいよいよ再定義しないといけなくなってきている。
こうした一連を、「バイデン政権の失敗」というひとがいるけれど、わたしはことごとく成功しているとかんがえている。
この政権は、ここ百年の世界秩序の破壊を目的にしているのであって、それが、上位にある世界経済フォーラムのいう、「ニュー・ワールド・オーダー」の実現になるからである。
この「伝統」は、ウィルソン政権にはじまって、ルーズベルト・トルーマンへと引き継がれた。
第二次大戦のヨーロッパ戦線を仕切ったアイゼンハワー大統領(マッカーサーは予備選の立候補もできなかった)は、その退任時に、「ディープステート(DS)との闘い」を口にして去って行った。
マッカーサーが、上院公聴会でいった、あの「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」といって去ったのとはやっぱり格がちがうのである。
ただ、こんなマッカーサーをして、同公聴会で、「日本は自衛戦争を行って負けた」という発言があったことを、多くの日本人にはしらされていない。
このふたりのアメリカ陸軍元帥は、それなりにおなじ結論をしっていた、ということである。
それは、民主制の軍人は、DSによって使い捨てにされている、という事実なのである。
これを、シビリアンコントロールと呼んでいる。
そんなわけで、民主党は絶対支配・永久支配の達成を目論んで、もう一方では、議会に「不法移民への選挙権付与」を画策している。
1984年のレーガン政権では、カリフォルニア州の不法移民に選挙権を与える法案を通過させて、以来、カリフォルニア州は絶対安定の民主党支配州になっている。
これを、共和党支配の州、とくに、テキサスとフロリダで実施させようとしていて、もしも達成すると、もう共和党の大統領は二度と出現しないようにすることができる。
レーガン大統領が、左派を含めて近年最大の人気を得たのは、これがあってのことである。
そんなわけで、テキサス州は不法移民をこれ以上入れない措置を州兵動員で実施したら、バイデン政権はこれを国境警備隊で阻止し、とうとう共和党25州が結束して州兵をテキサス州に送り込んで対抗している。
下手をすると州兵連合対連邦政府軍間での一触即発となるかもしれないが、それを望んで挑発するのは、ロシアを挑発したのとおなじ手口である。
内戦勃発は、緊急事態だ。
共和党リンカーン大統領とおなじだと理由をつけて、当然に大統領選挙中止の口実になる。
とはいえ、人間のやることには、かならず予期せぬ「随伴的結果」を伴うものなのである。
それがどこに出るのか?は、人知を超えるので、「随伴的結果」というのである。
目標達成が「表」とすれば、「裏」にあたる副作用を指すのである。
なので、達成される目標が大きいほど、随伴的結果も大きくなる。
ちなみに、ウクライナの戒厳令は、今月15日を期限としている。
すでに、厭戦からの国会議員の大量辞任がはじまっていて、戦時下で選挙をやらないゼレンスキー政権は過半数を得ることが困難になっている。
これが、またどんな随伴的結果をもたらすのか?
世界は人知を超えた状態になってきている。