3つの戦争における全敗実績

大東亜戦争(GHQは、「太平洋戦争」を強要した)のことではなく、ただいま現在のことである。

ここでいう、3つの戦争とは、
1.情報戦
2.経済戦
3.実戦(戦闘をともなう)
である。

わが国は、全敗の実績をさらに延長させていつまでなのか?がまったく不明なのである。

ここで、3.実戦、なんてどこにもないじゃないか、というご指摘もあるだろう。
みえる範囲でいえば、韓国が実効支配している「竹島」と、なんだかわからない状態の「尖閣」があるし、無辜の市民をわが国から拉致した「北」のこともある。

もちろん、北方領土もあるけれど、こちらはロシアが返還するにあたって唯一つけた条件の、返還後「米軍基地をつくらせない」ことに、日本政府が確約しないので、ボールは日本に留まったままになっている。

しかし、みえない範囲でいえば、「不戦」をいう「平和憲法」があるから、みえる範囲のことに手も足も出ないし、主権回復と同時に発効した、日米安全保障条約という、実質征服延長の契約があるから、実戦をしたくともできない事情がある。

1.の情報戦なら、たとえば、前日本学術会議会長で京都大学総長だった、山極壽一氏(1952年生まれ、現、京都大学名誉教授、総合地球環境学研究所所長)は、先月28日に、あのTBS系「サンデーモーニング」に出演して、日本の「軍拡」に対して、「戦争というのは兵士の数の問題ですから、(中略)いずれは学生が動員される。すごく私は不安」と発言したことが炎上している。

山極氏の専門は、霊長類学者で、京大が世界的に有名になった、アフリカでのゴリラの生態研究での実績をもっているが、学術会議内の「安全保障と学術に関する検討委員会」委員も務めていたうえでの会長就任なので、いわゆる「そっち系」のひとなのである。

こうしたひとの発言を、全国放送する、というのが、情報戦、のことで、彼らが挑む敵こそが日本国であり、日本国民を洗脳することに使命感を燃やしている。
さらに、このひとのばあいは、比較対象がぜんぶ「猿」だという特徴があって、猿と人間の区別がつかない、専門バカ、なのだ。

それでまた、「持続可能」がどうのこうのと、「猿の家族」について書いた本を、東大出版会から出すところが、わが国の学術の「やばい」状態をあらわしている。

戦争の歴史を変えたのは、ヨーロッパ大陸での戦争であった。

古来、戦争は、兵と兵の闘いであったけど、国民国家が誕生して、「総力戦」の時代になったら、無防備な一般市民の生活や生命を奪うことを、「戦略的」というようになったのである。
その嚆矢となったのが、「ゲルニカ爆撃」だったし、「広島・長崎」なのである。

ゆえに、「戦略兵器」は、ただしく「虐殺のための武器」というべきで、「兵器」と名乗れるのは、「兵隊どうしの武器」にかぎってつかう用語とすべきと、武田邦彦教授がいうのは道理である。

しかしながら、湾岸戦争やイラク戦争で、われわれは、テレビゲームのような実戦場面を何度も観させられて、妙に慣れてしまったのである。
航空機からであれ、ミサイルに搭載されたカメラからであれ、ターゲット・スコープの中心に当たることが、ひとの死とイコールな当たり前すら忘れさせる。

いまや、兵はロボットに置き換わりつつあり、戦争の形態がどんどんバーチャル化しているのである。
それで、為政者同士がサイコロを振って、被害を確定したら、運の悪い住民たちを自国によって拘束・処分されるという、近未来が、『1984年』ではしっかり描かれている。

わたしの数少ない知り合いの、東大政治学科4年生は、この名作の存在をしらなかった。
いったい、東大はなにを教えているのか?とおもったのだ。

結局、突きつめれば、敗戦がすべてのはじまりで、以来、わが国はずっと押し込められてきた。

バブルもバブル崩壊も、アメリカやそれを支配している金融人たちが仕組んだ、壮大なドラマにすぎない。
これを、2.経済戦、というのである。

このひとたちの手先となった、わずかな日本人が、日本経済を発展させ、崩壊もさせたのである。

はたして、戦後、それなりの日本人が独自に彼らと闘っても、必敗の運命だったために、逆らうものがいなくなったのである。

その状態が出来上がったのが、橋本龍太郎政権の頃だったのではないか?
はじめ慎重だったのに、牙をむいたのが、小泉純一郎内閣だ。

この売国内閣以来、自民党も売国政党になったかに見えるが、そもそもDNAが売国なのである。

しかし、情報戦も経済戦も、対象は一般国民だから、負け続けているのは、一般の日本人だ。
自分がやられまくっているのだと気がつかないことこそ、致命的なのである。

それが、「懲りないひと」になるので、次回は、「懲りないひと」について書く。

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