パソコン選びの沼のその後

「パソコン選びの沼」として、昨年書いた続編である。
もっと前には、「パソコン購入の難易度は高」という記事も書いている。

結局のところ、この問題はぜんぜん解決していなくて、現在も沼のままであり、かつ、難易度も高い。

実のところ、12年前に「新発売」された、企業リース落ちの中古ノート・パソコンが壊れたのである。
わが家にきてから、8年は経っている「ロートル・パソコン」である。
これに、相棒だった別のモバイル・ノートもトラックパッドとキーボードがいかれてきた。

「ワード:Word」や「パワーポイント:PowerPoint」、それに「文書エディタ」を使う程度なら、ロートル・パソコンだってまだまだ「現役」で、さらに、ネット検索したらいまでも「中古品」が売られているので驚いたのである。

どうしてこのパソコンが「いい」のか?の理由はかんたんだ。
キーボードの造りが「秀逸」で、なんと「キーストローク(押し込みの深さ)」が、2.5ミリ「も」あるのだ!

いまどきの「軽量・薄型」の「ふつう」では、1.2ミリと半分以下で、ペチペチとした感触だから、長時間の文章入力には適さない。
「高級」といわれている、「レッツ・ノート」でさえ、約2ミリだから、この中古品の相手ではないのである。

ゆえに、このパソコンは武骨な造りで、キーボードの「たわみ」もない分、「重い」という問題があるようにみえる。

しかし、結局「軽量・薄型」でも、気合いを入れて文章を打ちたいときには、外出先に「HHKB:ハッピー・ハッキング・キー・ボード」を携行するので、却ってこの中古パソコン1台を持って出た方が「軽い」のだ。

ところが、こんどは自分が「老化」してきて、パソコン・スタンドで目線を高くしないと、えらく肩がこるようになってしまった。
するといっそのこと、キーボードがないタブレットPCに携帯できるスタンドをつけて、「HHKB」を連れ歩きたくなるのだ。

ところが、ちゃんとしたタブレットPCがない。

画面の、縦・横比が、どうしたことか「横長のワイド」ばかりなのである。
文章作成が目的だと、むしろ、「縦長」がほしい。
最近ようやくモバイル・ノートも「3対2」のモニターに戻りつつあるけれど、まだまだ少ない。

これで、「タブレット状」ならば、マイクロソフト製の「Surface一択」状態になる。
しかし、「一択=独占」だからか?スペックの割に、えらく「値段が高い」のである。

しかも、どうしたことか「カバー」がどれも、キーボードを兼ねている。
このキーボードが不要なのに。

わたしは、ipadにもキーボードは着けていない。
ムダに重くなるし、やっぱりスタンドに乗せて、単体のキーボードと無線接続させている。

しかし、ipadには、これぞ、という文章作成のためのアプリがない。
いわゆる、Windowsで提供されているレベルの、エディタがないのだ。
だから、やっぱり「文章を打ちたい」というときには、Windowsマシンがいる。

そこで、こないだ書いた「AWS」との比較にもなるのである。

ところで、スイスに本拠を置く、「ロジクール:ロジテック」は、「マウス」や「キーボード」などのパソコン周辺機器で有名な世界企業だ。
ここの製品の一部に、「フロー」と呼ぶ技術を用いた、マウスとキーボードがあって、以前にはやや否定的な記事を書いている。

ただし、このときは、もっぱら「マウス」を話題にしていた。
複数のパソコンでポインタを行き来して、コピー・アンド・ペーストができることの利便性は、なにも「フロー」にだけあることではない、と。
ただし、Windowsマシン同士の場合に限られる。

しかし、よくよくみると、「フロー」に対応した、「キーボード」も販売されている。
これはいったいどういうことなのか?

このときは「高級マウス」の機能としてしかかんがえていなかった。
どうしてキーボードなのか?という疑問がでてきたのである。
両方使うメリットはなにか?がわからなかった。

そこで見つけたのは、「フロー」が「使えない」とされたiPadで「使える」ことだ。

フロー機能を利用するには、Windowsマシンであれ、Macであれ、どちらにもロジクールが提供するマウス・カスタマイズ・ソフトをインストールして、どちらもおなじWi-Fi環境で接続されていることが条件となっている。

しかし残念ながら、iPad用のカスタマイズ・ソフトが提供されていないために、「使えない」のである。
ところが、フロー対応キーボードは、iPadでもブルートゥース接続できる。

すると、このキーボードをプラットフォームにして、なんとフロー対応マウスの、コピー・アンド・ペースト機能が、iPadとMac間で可能になるのである。
けれども、iPad側にマウスのポインターは表示「されない」。

なので、iPadでの動作は「指」で長押しする、という方法だ。

もしやこれは、「バグか?」とおもわれるけれども、もっともしや?をかんがえると、プログラマーがこっそり仕込んだのかもしれない。
本人が本人のために使いたかったからか?

なんであれ、「発見」である。
ただし、「正規」の機能解説には「ない」し、Macとのことなので念のため。
WindowsマシンとiPadでは、やっぱり何故か?(いやそれが「ふつう」で)使えない。

しかし、WindowsマシンとMac は、フロー機能でつながるから、MacとiPadで連携させた直後なら、Windowsマシンにもコピー・アンド・ペーストできる。
まぁ、これは元来の機能ではあるけれど。

つまり、Macなら、iPadでOCRを経たPDFの文章を、Mac側に貼りつけができるし、その逆もしかりである。
となれば、喫茶店でもかなりなことができる。

しかし、「業務用」としての「オフィス・ソフト」で作った書類を相手先に送信するのが「納品」となると、「Mac版オフィス」ではフォントがあわない場合があって相手に迷惑だ。
すると、やっぱり「AWS」か、WindowsエミュレータをMacに導入しないといけない。

なんともスッキリしない「沼」なのである。

うーん、やっぱりPCを何にするのか?が、また悩ましいのである。
画面縦横比3対4のタブレットPCが欲しいのに。。。

モタモタかんがえているうちに、円安やらでどんどん値上がりしてしまうのであった。

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