ベテルギウスは爆発しない?

もうすっかり見えなくなって、あと半年ほどすれば登場するのが、冬を代表する星座「オリオン座」である。
ギリシャ神話の勇士・オリオンの右肩にあたるのが、赤色巨星ベテルギウスである。

「星の一生」という話を、小学生の頃毎月通った、神奈川県立青少年センターのプラネタリウムで聴いた。
当時の入場料は、小中学生50円だった。
2003年のリニューアル工事を機に、廃止・撤去された。

JR根岸線の洋光台駅近くにできた、横浜市の施設「はまぎんこども科学館」(1984年開館)には、2001年に更新された、最新のデジタル式プラネタリウムが設置され、これとの競争に敗北してしまったようだ。
なお、こちらの入場料は、小中学生300円となっている。

わたしは、この科学館に入館したことはない。
なぜか入る気がしないのは、青少年センターの想い出が邪魔をするのかもしれない。

それにしても、「老朽化」はあらゆるものにやってくるものだ。
青少年センターのプラネタリウムだって、二代目は、確か自動投影ができる「世界初」だったかと思う。
それから、三代目に更新されて閉館となって「廃棄」にいたる。

よくよくかんがえてみれば、プラネタリウムの機械は、操作盤もふくめて「一式」が更新時に廃棄されるという運命だったのだ。
「使い捨て」だったんだぁ、と気がついた。
もっとも、もらってくれるひともいないのは、投影にはドーム型天井もいるし、座席も特別だ。

解説者は、毎回おなじ内容の説明をするのに「飽き」てくるかもしれない。
来る日も来る日も、おなじことを話すのは、ふつうに「飽きる」ものだ。
しかし、「舞台」だとおもえば、静かな客席の「反応」を楽しみながら話していることだってあるだろう。

一方で、聴く側は、わたしのように一生の記憶になるのである。
もちろん、解説のセリフ全部を覚えているわけではないけれど、あの独特の雰囲気はやっぱり「独特」だった。
映画とはちがう「物語」があったからである。

満天の星空、というのは、上高地のホテル勤務をしたときの記憶もあるけど、残念ながら「谷が深すぎ」て、視野狭窄な感じだ。
「宇宙にいる」というほどの星空は、シナイ半島の砂漠でみた。

夜間、砂漠道路を自動車で走行していると、深い森の中を行く錯覚にとらわれるか、長いトンネルの中をイメージする。
対向車もいないから、ハイビームにしたヘッドライトの光がとどかない両脇が、森の木が迫っているようだし、天然の星たちが天井光のようにみえるのである。

適当な場所に駐車して、ライトを消せば、見事なプラネタリウムに早変わりする。
流れ星は、数えきれないし、星座もわからないほどの数の輝きなのだ。

ああ、自分は宇宙にいる、とかんがえざるをえない。

そんなわけで、ベテルギウスが超新星爆発をしそうだということが話題になった。
オリオン座は向かって右下、ベテルギウスの対角線にある「リゲル」の方が明るいけれど、こちらは「白」く輝いている。

それで、岐阜県では、赤いベテルギウスを「平家星」、白いリゲルを「源氏星」と呼んでいたという。
「ベルト」にあたる、三つ星は、三大ピラミッドの配置と比較されるほどに目立つのは、人類の共通認識があるからだろう。

いつ超新星爆発を起こすのか?が話題になったときの距離は、640光年ほどだったかと思うけど、爆発のために研究をすすめたら、530光年に訂正された。

すると、地球では1490年となって、日本では「室町時代」(銀閣寺の足利義政が死去した年)にあたり、ヨーロッパでは「大航海時代」にあたる。
ようは、このころの「光」をいま見ている。

けれども、このころのひとたちは、砂漠の星空と似たような、満天の星空をふつうに見ていただろう。

いよいよか?となったのは、2019年12月から2020年2月にかけて、ベテルギウスの明るさが、急速になくなってしまったからである。
過去の記録にないほどに、「暗くなった」のだ。
しかし、これを調べたら、放出した大量のプラズマが地球から「影」になって見えた、ということがわかった。

明日でもおかしくない、と一時いわれたけれど、核融合の材料を分析してみると水素が終わってヘリウムの段階だから、どうやらあと10万年は頑張れるようである。

それにしても、540年後の地球に、今回のプラズマが到達しないのか?
「影」に見えたということは、こちらに向かっているのではないか?ということだから気になるものの、わたしという個体には関係ない。
むやみに心配しても無駄だけど、科学者の見解をしりたいものだ。

はまぎんこども科学館は、コロナによってずっと閉館している。
でも、「新型コロナウィルス」の存在を証明する「科学論文」がないという事実がある。

じつは、子どもの方が冷静で、「休館」というおとなの対応をバカにしているかもしれない。
こどもに科学をおしえてあげる、どころか、こどもから科学をおしえてもらわないといけないことになっている、かもしれない。

10万年後にベテルギウスが爆発する。
やっぱり、物質の「永遠不滅」は存在しないのだ。
残るのは、「精神」の「永遠不滅」なのである。

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