人類の星の時間がやってくる

アメリカでの、「犯罪者の心理」と「捕縛者の心理」の対立が、リアルで可視化されて「劇場化」した。
そして、とうとう1月20日という山場にさしかかってきた。
日本時間では、明日の午前2時になる。

逃げ切りをはかるのは、民主党というよりも「DS(ディープステート:既得権益者たち)」だ。
わかりやすい行動をとったのは、副大統領に就任するのに、上院議員辞任の最遅記録をつくったカマラ・ハリス氏で、18日にようやく辞任した。

就任式リハーサルにあたって、上院議員のままでは格好がつかないと、身内の民主党からの突き上げが厳しかったらしい。
地元カリフォルニア州知事に辞表を出して、知事は後任者をさっさと指名したから、待ち遠しかったことだろう。

アメリカの上院議員は、各州2名の定員で、日本の参議院議員と同様に6年の任期があって、また同じく解散はないけど、欠員は補欠選挙でなくて選出州の知事が指名することになっている。任期は、元の満期までだ。
カリフォルニア州は、民主党の牙城だから、後任も民主党のひとである。

よほどの理由がないと軍を配置できない、ワシントンD.C.(コロンビア特別区=連邦直轄地)に、周辺州の応援をえて「州兵」配置を国防省に要請したのは、6日の議会事件を受けて、ワシントンD.C.の市長本人だった。
それから、あれよあれよという間に3万人ほどが集結し、厳重警備にあたっている。

この数は、在韓米軍全部よりも多い。
きっと、要請した市長は、こんなはずはない、と文句をいっているはずだけど、お構いなしの状態なのだ。
なんだか、渡りに船を得るような話だ。

なぜなら、大規模集会の事前に州兵配備を市長に打診したものの、市警察で十分と判断・回答したのも、この市長だったのだ。
ちなみに、彼は民主党に属する。

ところが、現状の「警備」が少々不審なのは、外部からの攻撃に備えるよりも、就任式がおこなわれる議事堂周辺エリアから、外に出られないようにしているからである。
いつから、計画された方法なのか?

こうして、恐怖に襲われたのは、逃げ切りをはかる側なのは当然で、州兵たちの身元調査(支持政党と投票行動ふくむ)と、兵装の弾丸放棄を要請するいう事態にまで発展した。
兵装の弾丸放棄は軍から拒否されたというものの、身元調査は実施されている。

これはじつは大問題だ。
アメリカ軍は、連邦軍も州兵も、どちらも「行政」に属している。
これが、「シビリアン・コントロール」の大前提である。
だから、最高指揮官が大統領なのだ。

軍組織に、「軍法」があるのは、一般生活とは別のルールがないといけないからだけれど、それが、「上官の指揮・命令に従う」という絶対である。
ここに、個人の感情や政治信条は優先されない。
「わたしは、あの大統領(上官)の命令に従いません」、は許されない(=死刑)のだ。

これが、「国防軍」の絶対なのである。
しかしながら、軍の形態を装っても、ぜんぜん別の性格の軍もある。
たとえば、泣く子も黙る、「ナチス親衛隊(SS)」だ。
この組織は、ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)の「私兵」なのだ。

「私兵」なのに、政権党の直属兵だから、政権党の意向がそのまま国民の弾圧行動になっても、だれも罰するものがいない。
つまり、恐怖に駆られた、政権党になる民主党は、なんと、国防軍から人選をして、民主党軍に変換させている、ともいえる。

アジアの大国の「軍隊」も、いまだに「私兵」のままなのである。
その点、旧ソ連の軍隊は、当初の「赤軍(=党の私兵)」から、1946年に、「国軍」へ変更されたから注意がいる。
この点で、ソ連は「近代的」だったといえる。

州兵のみならず、連邦軍の将兵には、一般市民に対する「捜査・逮捕権」はない。
しかしながら、トランプ政権は18日、集結した州兵のうち2000人を、「連邦保安官代理」に任命したというニュースがあった。

連邦保安官は、司法省に属する。
ほんとうなのか?

一般人を軍法において逮捕することはできないから、「巧い手」ではある。
なお、軍法会議で一般人を被告にするには、司法長官と国防長官との協議によるので、このニュースがほんとうなら一気に緊張感が高まる。

民主党側の「就任式」が、逃げ切りになるのか?
それとも、就任式をもって、反逆罪などの「犯罪成立」として捕縛の号砲となるのか?

トランプ氏の弾劾裁判と、上院で決まっていない「閣僚人事」の公聴会は19日。新政権としては、まっ先に閣僚人事の承認が必要だ。
もしや、一気に閣僚を承認すれば、これも「犯罪成立」となって、承認された閣僚たちばかりか、賛成した議員も「犯罪者認定」されるだろう。

現地時間、朝8時より、すべての地上波放送に政府放送枠の提供についての予告も一部で報じられている。
全局で、「臨時放送」を流すという意味だ。
これも、ほんとうなのか?

日本時間では明日の明け方、おおかたのことが判明するだろう。
ただし、情報遮断もありうる。

なにも起きなくても、それはそれで、歴史的逃げ切りの「政権交代」だ。
なにかが起きたら、もちろん、歴史的変革の瞬間だ。

「人類の星の時間」まで、あとわずかなのである。

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