冷や汁の夏

セミの声が聞こえたと思ったら、また黙り込んだ。
気のはやいヤツは、どうしたのだろう?

コロナの悪い噂で、学校がどうなっているのか知らないけれど、もうすぐ夏休みのシーズンではある。
酷暑の中、いまだにマスクをつけて歩いている人をみると気の毒になるし、子どもが着けているから親の情弱が恨めしい。

スペインの研究から、「酸化グラフェン」を吸入する不織布マスクが「危険」という情報の一方で、熊本大学ではその真逆の研究成果が有名科学雑誌で発表されるらしい。
昨年9月にあった、熊本大学研究員の殺人事件では、被害者本人が「エセ研究」といっていたとの「話」もあって、「妖しさ」すらある。

事実は小説よりも奇なり、は正しい?

7月は、「お中元」。
むかしはいろんな物が届いていたけど、洗濯石鹸とか食用油のセットがいつの頃からかずいぶん前に邪魔になりだした。
マスク不足の頃ならば、大量に届いた家もあるかもしれない。

わが家では、「揚げ物」を一切やらなくなって久しいので、「サラダ油」をもらっても困ることになった。
それに、「サラダ」に「サラダ油」を使わない。
一応、「危険な油脂」の筆頭が「サラダ油」になっている。

いろんな意味で、面倒くさい世の中になった。
家庭で忌避されるようになったら、飲食店とか惣菜屋はどんな油を「身体にいい」というのかも、「印象」だけでは済まなくなる。
それもこれも、学者も玉石混交だとコロナでばれたのが原因だ。

ましてや政府をや。
過去の「薬害」の反省がぜんぜんないどころか、「害毒を蔓延」させている可能性まである。
いい加減、「新型コロナウィルス」なる、幻の宣伝をやめてほしい。

わが家では、「ゴマ汁」と呼んでいたが、これは、「横浜の郷土料理」なのである。
「冷や汁」とも、「冷やし汁」ともいうらしい。

「横浜」といっても、面積的には広いので、いったいどこか?ということがあるけれど、「旧橘(たちばな)郡」で、神奈川奉行所の管轄地を中心として、川崎の一部を含める。
詳しい方にはご教授願いたい。

群馬県出身の祖父には馴染みがなかったので、母も珍しがっていた。
婿養子の父の出身が「橘郡日吉村」だったから、地域的には「当たり」だと思われる。
なお、橘郡の南端は、保土ヶ谷区や西区の一部なので、結構広い範囲だ。

それでもって、中身だが、すり鉢に煎ったゴマを少しずつ大量に入れて、大騒ぎしながらこれをすりつぶす。
金物屋で市販の「すりこ木」が、短かったり細かったりと、作業の支障になるから、東北とかどこかに旅行にいくと、なんだか立派なでこぼこがある、ちゃんとした山椒の木のすりこ木を買ってくる習性が父にはあった。

もういいのでは?と思っても、まだまだ、といっこうに許してくれないから、食べるまでが大変な「料理」なのだった。
暑い夏場に、大汗かいてゴマをひたすらすりつぶした。
それで、ごま油がにじみ出てきて、ペースト状になってくる「手前」で、味噌を加えて山椒の葉を入れて軽くする。

そうしてから、氷水でこれを「溶く」のである。
氷を入れないようにちょろちょろ溶かせばできあがり。
これに、刻みキュウリや茗荷のトッピングがあればなおよい。

わが家ではもっぱら炊きたてのご飯にたっぷりかけて、お茶漬けのようにすすり込んだ。
うどんやそうめんのつけ汁にしてもいい。

しかして、これが日持ちしない。
だから、一家で一食分しか作らない。
あんなにいっぱい作ったはずだけど、じゃぶじゃぶかけて食べるから、すぐになくなるのである。

ところが、家族の人数が少なくなると、作る手間と見合わない。
どうせならたくさん作ればいいけれど、日持ちしないから仕方がない。
そんなわけで、めっきりご無沙汰をしていたのである。

「復活」は、フリーズドライの「冷や汁」である。
まさかと思ってみたけれど、「水」で見事に「もどる」のである。
むかし食べたそれとは、ちょっと違って茄子や大葉が入っている。
それでもやっぱり「うまい」のである。

パンフレットには「夏季限定」と大書されているのがミソである。
それならと、送料が無料になるまで購入した。

今年の夏は、これで乗り切る。

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