意識と肉体を分化させると

幼児が不思議な絵を描いたうえ、その絵の説明で「輪廻転生」を語るのは、まるでチベット仏教でのダライ・ラマとかパンチェン・ラマとかの高僧を、「生まれ変わり」として選ぶときの話に似ている。

たとえば先代のダライ・ラマが亡くなると、全土に「捜索」が開始されて、生前の記憶がある幼児たちから「本人」を割り出す作業がはじまるのである。

さらに、似たような話として、前世は「火星人だった」という記憶がある幼児がみつかった。

これらの子供たちは、言葉が話せるようになってから間髪を入れない「質問」で発見されることもあれば、とにかく自ら「前世」を語り出すこともあるというし、それが特殊ではないのは、おおくの場合、幼児期までは前世の記憶があるとの研究もあるのだ。

成長と共に「忘却して」しまうから、おとなが聞くと驚愕するのである。
なぜならば、それがまた具体的で、かつ、幼児がもっている知識を超えているとしか思えない表現をするからである。

ある子の証言は、自分が死んで火葬されたとき、爪や髪の毛が透明になってしまうけど、そこから「魂」がでて空中を上昇し、星を目指す。
すると、その先にある雲には神様がいて、それは「今回」たまたま「阿修羅」だった、と。

その雲には「転生」の順番をまつひとたちがいて、望遠鏡で「母」を探して、自分で選んで母の胎内に入るのだという。
そのときの母の絵は、色彩がはっきりした着衣だけれど、聞いている本人が、妊娠時によく着ていた色の服だといって色めくのである。

まったくの他人が、このやり取りを不思議に思うのは、子供の口から出る言葉の「語彙」が、ぜんぜん子供の年齢とあわないことなのである。
これは、「火星人」だった子供の話も同様で、この子は地球人の寿命が短いのは、酸素を呼吸しているからだというのである。

一方の火星人は、二酸化炭素を呼吸しているから、体内が「酸化」されないために、地球人の10数倍も寿命がながいのだ、と。
それで、火星人は地球人よりも一世代で多くの知識を持つことができるから、科学の進歩も著しく高度だという。

実際に、20世紀まではひとりの「天才」が、大発見や大発明をして、人類史を変えることができた。
ニュートンしかり、アインシュタインしかり、ホーキングしかりエジソンもである。

しかしながら、彼らの業績の積み重ねの上に現代科学があるので、現代科学をひとりの研究者が大発見によって変えることは、困難になってきている。
それは、過去の業績を理解するのに、「天才的頭脳」でも、ざっと30年の予備的勉強期間を必要とするまでになってしまったからだ。

ところが、人間の「脳のピーク」は、20歳代だとわかってきたので、まったく追いつかないのである。
しかも、寿命が80歳だとすれば、50年間しか「研究の時間」がない。

そんなわけで、画期的発見には、寿命の延長という方法か、予備的勉強期間の圧倒的短縮という方法をかんがえないといけなくなっている。
この寿命の延長方法に、酸素呼吸をやめる、ということも含まれているというけれど、酸素があふれた地球では困難なのである。

もちろん、CO2の「脱炭素:Cを除く」をやれば、「酸素:O2」が分離されることになって、地上は酸素濃度を増して「酸化」するのに、それが「道徳」だというのは、やっぱり、マッドサイエンスだ。

太古の地球には酸素はなく、最初の生命も酸素を必要としなかったのは、そこに酸素がなかったからだった。
ところが、なぜか突然、光合成によって酸素を吐き出す「藻類」が海中に誕生して、億年をかけて海が酸素で飽和するとそれが大気に拡がった。

この時点で、酸素が猛毒にあたる生物が絶滅して、耐性をもったものだけが生き残ったのだった。
それから逆転して、酸素を必要とする生物ばかりになったけれども、元火星人がいうとおり自分の身体も酸化させてしまうから、寿命が短いのだ。

このときの超悪玉が、「活性酸素」なのである。
酸素が体内で、電子を1個失った状態が「活性酸素」で、周辺の分子から足りない電子を1個奪うのである。
これが、「細胞」からならば、そこに「傷」ができる。

その「傷」が、たくさんできたら、生体にはダメージになる。
だから、活性酸素を作らせない方法が、寿命を延ばすことになって、それが「脱酸素」になから、「脱炭素」と矛盾するのだ。

一方で、「テスラ社」やなにかと話題のイーロン・マスク氏は、脳から「意識」をとりだして機械にコピーさせる『Neuralink』社への研究投資でも有名なのだ。

すでに、彼本人が実験台になって、とりだした自分の意識と本人が対話することまで成功させている。

なんだかだんだん、映画『マトリックス』が現実化している。

あの話は、コンピュータが人間に反乱したという設定だったけど、現実は人間が求めてコンピュータとの連結を現実化させようとしている。
しかも、マスク氏が追及しているのはA.I.ではなくて、本物の人間の「脳」を利用することなのである。

脳に埋めこんだチップと通信すれば、念じただけで自動車を運転できる、と。

すると、わが国の内閣府が目標にしている「ムーンショット計画」も、この部類にあたるから、マスク氏と張り合っているのである。

人類の未来は、肉体がない「意識だけ」になるかもしれない。

しかしてこれは、マッドサイエンスではないのか?
それとも?

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