受験生や受験生を持つ親にはショックだろうけど、命じられた大学当局も教授陣もショックだろう。
25日、オミクロン株感染者の「濃厚接触者」たる受験生は、大学受験を認めず、別途「追試」をしろと文科省が「命じた」と報道された。
この役所の名前から、即刻「科学」を取り上げて、二度と名乗ってはならないという「法律」を、新年早々の通常国会で可決するのが、絶対安定多数を単独で勝ち得た自民党の「初仕事」にしないといけない。
ついでに、「設置法」も改正して、省ごと「廃止」が望ましい。
言語道断とはこのことだ。
いったいどこにこんな権限があるものか?
法の拡大解釈を通り越したら、そのまま「憲法違反」に直行である。
受験の「厳密性」が病的な「潔癖主義」にまでなったので、大学側も出題・採点にかかわる教師を「缶詰」にする。
それは、ほんとうに「軟禁状態」におくので、関係者は自宅に帰ることも出来ないばかりか、勝手に外出できないように「施錠」されてしまうのである。
その関係者の多くは、「教授」なのだ。
そして、採点は「学科」ごとに行われるので、「学科長」になりたくない症候群という病もとっくに発病している。
これは企業における、管理職になりたくない症候群とおなじだ。
まさに、「弱いものイジメ」を、国家公務員がやっている。
ならば「大臣」はどうするのか?といえば、国家公務員の言いなりなのである。
どうしてそうなるのか?というと、「党」のトップである幹事長が、役所を優先にして、国会を後回しにすることに「正義」があると信じている御仁だからである。
たとえば、「党」の、総務会長や政調会長、それに外交部会長や外交調査会長が、こぞって進言した「国会決議案」の「決議」を、政府が決めるまでしてはならない、という「タイミング」を指示したことでわかる。
前外務大臣だったこのひとは、むかしアメリカ留学していて、その先がハーバード大学のケネディ・スクールだと、経歴に書いてある。
本当なのか?
にわかに信じがたいのは、三権分立の意味をとうてい解していない発言と行動にある。
まさかさいきん流行の「経歴詐称」ではあるまいかと疑いたくなる。
そんなはずはないから、「忘れた」か「元々知らなかった」かのどちらかで、元々知らなかったならば、留学前の東京大学法学部で教えてもらわなかったからか?
いや、そのもっと前の中学と高校で習ったことを「忘れた」か?
「三権分立」なんて当たり前すぎて、受験にでない、ということが原因なのかもしれない。
だとすると、ものすごく「要領のいい」ひとにちがいない。
なんだか、ご尊顔を拝すると、要領のいい感じがするのである。
でも、うっかり外相会談後の記者会見で、相手のわが国領土を自国領だという問題についての失言に「無反応」で、会見終了後に「謝謝」と言ってしまったのは、要領がいいゆえに、相手の発言を上の空で聞いていなかったからだろう。
すると、「ここ一番」で集中できない性格なのかもしれないし、自分が「偉くなった」ことに、自己陶酔するナルシストなのかもしれない。
そんなわけで、もしも、文部科学大臣が、「撤回せよ」と事務方に命じたら、選挙を司る(=資金を振り分ける)幹事長から、どんな嫌がらせをうけるかしれない。
なにしろ、現職の大臣は、5年前に3回目の当選をした参議院議員なのだ。
つまり、来年の「改選」が待っている。
失敗した「加藤の乱」で知られる、加藤紘一氏が幹事長だったとき、参院のドンは、村上正邦議員会長であったが、意見対立したとき、加藤は幹事長権限にない「会長交代」ではなく、次回選挙での「公認」に難色を示唆してこれ以上の異論を封鎖した。
そして、村上氏の凋落はここからはじまって、最後は「汚職」で収監されるにまでなったのである。
「幹事長」とは、そういう権力をもっている。
だから、オリンピックにまつわる「態度表明の決議」を推進する高市氏やらが、幹事長に一蹴されて、「悔しい」と表明したのは、まったくの「愚策」であり、むしろ「公」の話を「私情」に変えた、彼女の無能を曝露したも同然だ。
相手は、「謝謝」なのである。
まともに正面切って提案したところでどうなるかも予想できずに、あたかも被害者づらするところに、この女性の、正義は我に在りという「狡猾さ」こそ感じるのである。
そんなわけで、組織は有機的結合体だと言われるように、自民党政治の「オワコン」ぶりは深刻で、ありとあらゆる方面で断末魔の「痙攣」が発生している。
参院から鞍替えして、すぐさま新任外務大臣になったひとの選挙区における「不正問題」も同様だ。
そこで、「参政党」が出てきた。
こちらは、トランプ氏落選のゴタゴタが影響して、結党メンバーの分裂があったけど、むしろ発想を「近代政党」に基盤を置くから、ずっと「準備段階」で深く潜行していたものが、ようやく「浮上」したようだ。
来年の参院選に、ずいぶんな候補者を立てると表明した。
全国区に10名、地方区には全区で擁立を目指すというが、資金次第。
その中に、科学者の武田邦彦氏の名前があって驚いた。
レギュラーだった、「虎の門ニュース」も降板となったようだ。
「参議」としてふさわしいし、「上院」とすれば期待がふくらむ。
年末に、明るい希望を表明したのはいいことだ。
さて、受験生は風邪をひいたらいけないのはむかしからだが、PCR検査を受けないことが、閑人達の陰謀を粉砕するもっとも望ましいやり方である。
これに、「受験生プラン」で宿泊させるホテル(厚生労働省管轄)が「加担」しないように祈るばかりである。