本日、共著が発売されました

ケースで読み解く デジタル変革時代のツーリズム』(ミネルヴァ書房)
著者は、島川崇神奈川大学教授を筆頭にして4人。
編者は、島川教授と神田達哉一般社団法人サービス連合情報総研業務執行理事兼事務局長のふたりである。

わたしにとっての「主著」は、いまのところ、本ブログの表題にチョコッと掲げている、『「おもてなし」依存が会社をダメにする-観光、ホテル、旅館業のための情報産業論-』(文眞堂、2015年)である。

この本の執筆動機は、「事業再生」に至ってしまった企業の再生をするにあたって、基本的なかんがえ方を体系立てて示さないと、「どこから手を着けていいのかわからない状況」と絡んで、再生アプローチの基本同意と方針がないままに、「なにかを始めてしまう」ことが懸念されたからである。

そして、わたしの再生現場での実体験が、この懸念を確信にしたのだった。
さらに現実は、経営者と従業員で構成される、「企業活動」の枠をこえて、スポンサーとなる「出資者」たちにも、愛のある企業育成動機が乏しいから、損益計算書の罠にはまってしまうのである。

投資利回りの早期回収という目的が、スポンサーにあるのは当然だけれども、「急がば回れ」という発想をしない。
だから、本書で、経営者と従業員には、スポンサーに対する「理論武装」もしてほしい、という願いもある。

最初は大変だけど、いったん「その気になったら成果がでた」という好循環を生みだすと、あとは加速度的に業績は改善するものなのだ。
逆にいえば、ここを怠って、損益計算書ばかりを材料に、命じるひとと命じられるひととをつくるから、いつまでたってもパフォーマンスが改善しないのである。

「出版」とは、執筆者にとっても「意外」なことが起きる。
それは、工業事業者における事象とおなじで、第一に、誰が購入してくれているのか?がわからないことである。

その意味で、Amazonをはじめとした、e-コマースが用意した、「カスタマーレビュー」は画期的なのだ。
高評価だけでなく、低評価であろうが、どんなふうにかんがえて読んだのかをしるだけでなく、評価者の「履歴」から、サンプリング的な情報を得ることもできるからである。

つまり、ぜんぜんしらないひとが、書籍における執筆者の主張に対して、応えてくれるということだ。

人的な接客サービス業をしていると、工業のひとたちが大金をかけて行っている、各種イベントが不思議にみえることがあるけれど、誰が購入しているのかをしりたい、ということの切実さは、自著を「出版」すればよくわかる。

そんなわけで、本日発売の書籍について、編者のおふたりから執筆依頼をいただいたのは、ちゃんとしたひとが読んでくれていて、わたしの執筆動機についての賛同も得ていたことが確認できたのである。
ならば、快諾である。

いや、果報者ということで、じつに有難いことだ。

本書執筆陣の共通認識は、AI何するものぞ、である。
人間がつくったものに、人間がかしづいてなるものか。
相手は、『フランケンシュタイン』(1818年)なのか?

この古典的怪奇小説は、ちゃんと「ゴシック小説」と呼ばれている。
ゴシックとはなにかを論じると長くなるけど、重厚な感じ、で、暗いイメージ、がある。
この200年前の小説は、意外にも作者は女性、メアリー・シェリーだ。

AIの肝には、人間の脳を人工的に作れるのか?という問題と、注入するプログラミングの問題とがある。
さらに、個と社会ということも切り離せない。
個があつまって社会になるけども、社会から個になると「不気味」だ。

また、人間の脳は、感情も生みだす。
むしろ、感情が脳のなかの理性をコントロールしているので、「理詰め」だけだと息苦しい。
反対に、理性が感情をコントロールしないとふつうの生活ができない。

つまりは、食事や生活習慣とおなじで、「バランスが重要」なのだ。

たとえば、コロナは「風邪の一種」だけれども、とにかく感染をおそれる感情の社会になって、「なんか変だな」という理性が抑圧されている。
病気が政治利用されているのを、だまってみているしかない社会になった。
すると、コロナがAIに主語を変えると、あんがい不味い社会に生きていることがわかる。

でもこれは、AIが支配している社会ではなくて、AIが支配すれば安心だという人間の感情がつくりだす社会だということだ。
これを、マスコミ人がつくっているのだから、ぜんぜんコロナとも、主語を変えたAIとも関係ない。

たまには、理性を優先させるということも、バランスなのだ。

さてさて、それで、理性でツーリズムを語った本である。
だから、デジタル変革時代なのに、人間の方がテーマになるのである。
特にわたしが担当した章は、これに特化した。

業界をこえて、是非、ご一読を。

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