焼津でバリ勝男クンを買う

ででんででんでんバリ勝男♪
ででんででんでんバリ勝男♪
バーリ勝男、でんでんでん♪♪

一度聴いたら耳につく音楽がコマーシャルソングになっている。
男の子がひとりで歌っている。
東海地方のひとだけがしる、有名な曲かもしれない。

不思議なもので、ウクライナにも似たような曲を、女の子がうたっている。
こちらは、
ディリンリンリンディンディディン♪
ディリンリンリンディンディディン♪
で、キツネの鳴き声だという。

どちらがオリジナルなのか?と問いたくなるほどの類似性がある。
たぶん、どちらもオリジナルなのだろう。
それに、もしかしたら曲ができたときの時期もおなじかもしれない。

バリ勝男クンは2010年発売。
ウクライナの女の子も、もうとっくにおとなになっている。
だから、だいたいおなじ時期なのだ。

ひとの発明やら作曲で、似たようなものがおなじ時期に出てくるのは、なんらかの繋がりがあるかもしれない。
そういえば、ニホンザルの研究が、それを裏打ちしている。
まったく離れて棲息することなる「群れ」なのに、突如おんなじ「行動」がみられるというものだ。

これとはちがう「空耳」的でおどろいたことがあるのは、山口百恵の『ひと夏の経験』の出だし、「あなたに女の子のいちばん大切なものをあげるわ」のメロディーが、バッハのトリオソナタ第二番の三楽章のはじまりと似ている。

バッハは結構おなじ曲を、べつの楽器用に編曲して「使い回し」をしている。
オルガン曲にも、「あなたに女の子の♪」があるのだ。

べつに作曲家の都倉俊一先生がどうのという気がしないのは、相手が大バッハだから、ドイツ語的にどんな「詩」がくるのか?をかんがえると、おもしろいからである。

ちなみに、ウクライナの女の子が有名になったのは、アメリカNBCの公開オーディション番組のウクライナ版に出演して、ヨーデルで『スイスの娘』を歌って話題になったからだ。
さいきんでは、日本の演歌を歌っている動画があるが、「こぶし」がヨーデルになっている。

オーディション番組のときの衣装は、ステージママが作ったときいたが、足元の「靴」がフェルト製なのか?とても気になる。オランダの木靴のような形だが軽そうで、軽快な歌とマッチしていた。

さて、「バリ勝男クン」という鰹チップスのスナック菓子だが、がぜんお酒のつまになる。
バリバリとした食感と、鰹節のうまみが、どんなお酒にも合うからである。

「静岡県限定の土産物」として販売されているので、高速道路や鉄道駅の売店でみつけることができる。
22g入りと、18g入りのちがいが値段のちがいになっている。
ぱっと見で、グラム数のちがいに気がつかない。

ものが「鰹節」だから、なんだという容量の「軽さ」であっても、原料のカツオにすれば、かなりの量になっているはずだ。
これに、ピーナッツが食感のアクセントになっている。

通販で購入するという手もあるが、暇なので車で焼津にまで買いにいった。
目指すは、「お魚センター」である。

冷たい雨が降る中、そして時節柄、平日のお魚センターは閑散としていた。
しかし、今回は生の魚には目もくれない。
広い駐車場にいても、どこからか「あの歌」が聞こえてきた。

目的の売り場は簡単にみつかった。
それにしても、たくさんの種類があるものだ。
気がつけば、「サバいばる」というパッケージを手にしていた。
こちらは「鯖節」を原料にしている。

やっぱり来てよかった。
この「わざわざ感」こそが、観光の醍醐味なのだ。
そして、「せっかく来たのだから」と、大量買いに走る。
とりあえず、姉妹品の「ふりかけ」には手を出さず、全種類制覇をこころみた。

ああ、なんという一万円札のはかなさか。

しかしながら、この「達成感」が重要なのだ。
オマケをくれたら最高だったが、文句はない。
それでも、レジのおばちゃんは、バリ勝男クンのデザイン画がある、レジ袋をたくさんくれた。

焼津といえば、「パウミー」もある。
こちらは、老舗の鰹節屋さんが戦後に開発した「だしの素」だ。
漁港より一本内側の道路沿いに直売店があるのだ。
だから、車がないと不便なのである。

そして、近所のスーパーマーケットで、おでんにかける粉を買わねばならない。
魚粉と青のりが混じった粉で、あんがい横浜では売っていない逸品なのだ。
そして、やっぱり「黒はんぺん」はぜったいに欠かせない。

「特売」で、シラスの釜揚げをパックで売っていた。
まさに、ご当地の用宗漁港であがったと書いてある。
駿河湾のシラスだ。江ノ島名物でもあるけど、一パックではとうてい足りない。

焼津の銘酒といえば「磯自慢」だが、今回はパス。
そのかわり、「蒸し鶏」の看板がまぶしい、小さな商店に寄る。
鶏をロールしたグリルを購入し、お買い物ツアーの終了である。

気がつけば、「つまみ」ばかりだ。

地魚のお寿司もいいが、マグロカツ定食をいただいて帰路につく。
黒はんぺんのカツもついていた。

まんぞく、まんぞく。

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