自民党は分裂すべき

竹下派が分裂して小沢一郎が飛び出して以来、「キングメーカー」がいなくなったのが自民党の「変化」であった。
それから、なにを改革するのかわからない「党改革」が言われ続けたけど、やっぱりなにを改革するのかわからないから、そのままになっている。

「掛け算」だと順番は気にしなくてもいいけれど、「掛け算と足し算」が一緒の「式」にあったら、順番を間違えると答が変わる。
2+3×4=14

これが20になったら、間違いだ。
「先に掛け算」をするのが、計算のルールになっている。
もしも答を20にしたいなら、(2+3)×4、という式を書かないといけない。

「カッコの中を先に計算する」というルールがあるからである。

つまり、同じルールでも、基本的なルールとサブ的なルールがある、ということを学ぶのが、この「算数」で学ぶ目的なのである。
これが、「論理」でいう「分岐」のかんがえ方だ。
それが、「Excel」などでいう「if文」という、「論理関数」になっている。

「もしA」ならこの計算、そうでないならこの計算という命令となる。

これが、「機械的」なのは、単にルールだけがあるからだ。
人間の行動には、目的が伴うのであるけれど、目的達成のための「やり方」は、人それぞれだ。
登山道に違うルートがあるけれど、頂上を目指すのは同じだ。

しかしながら、頂上を見失うとどうなるか?
「目的」や「目標」がなんだかわからなくなった状態になると、たちまちどうしたらよいかがわからなくなる。

これが、いまの「自民党の状態」だと想像できる。

ただし、「政権党で居続ける」という、一段低い「目標」はある。
国民にも、おそらく党員にもわからないのは、自民党が存在する理由、すなわち「目的」が不明な政党になっている、という病的状態なのだ。

今回の総裁選挙で国民に見えてきたのは、「ブレ幅の大きさ」だった。
アメリカ民主党的な高市氏を「極右」というわるい冗談はさておき、候補者の中に限れば、高市氏は「一方の端」に位置した。
対する、河野氏は中共でいう「右派」であった。

共産党右派とは、「極左」のことをいう。
数式で言う「マイナス」が常に付くのが共産党だから、「極右」というマイナスで掛け算するから「符号が逆になる」のだ。

実際に、「河野家」がどういう生業の家かが、赤裸々にリークされてしまったから、河野氏にとって総裁選はマイナスが足し算された。
地元の、神奈川県平塚市と茅ヶ崎市や藤沢市民は、次期総選挙でどうするのか?

「小選挙区」になったら、平塚だけでなく茅ヶ崎と藤沢に範囲が「広がって」、平塚での不人気を取り返している。
平塚市民は、洋平氏の時代から「飽きている」けど、新しい地域では「強い」という。

そんな河野氏とほとんど同じか、中身のなさで相手にならなかった野田氏は、総裁候補というよりも、裁判所で「反社認定」された夫の前職をもって、公職にいること自体が問題になった。
やっぱり次期総選挙で、岐阜県民はどうするのか?に注目したい。

そこで、「無難」という候補の岸田氏が当選したという。
何に対して、「無難」なのか?を考えると、いろんな意味があぶり出される。

まさに、優柔不断のわが国家にふさわしい、優柔不断をもって首相になる、ということだ。
これをきっと、「自然体」というのだろう。

通称「岸田派」とは、「宏池会(こうちかい)」のことだ。
吉田茂を源流とする、グローバリストの集団である。
吉田茂の孫である、麻生太郎も宏池会にいたけれど、加藤紘一がこれを継いだのをきっかけに、河野洋平と一緒に脱会した。

その河野洋平の長男が太郎だから、麻生派に太郎がいる。
マンガしか読めない麻生の方は、吉田茂の業績をどう考えているのかよくわからない。
あたかも、「足し算のルール」をごちゃ混ぜにする御仁だ。

吉田茂と争った、岸信介の孫の安倍晋三と「蜜月」だったからである。
こうした「現象」を見れば、自民党の歴史的崩壊がよくわかる。
つまり、わるい意味で過去を引き摺っていないのだ。

それで、「現世利益」だけを目的とする、公明党と組める理由が成立する。
「選挙」だけが公明党と組む理由ではないのだ。

さてそれで、高市氏の「躍進」とは、いわゆる「保守層」からの期待を一身に背負ったことが理由だろう。
わたしには彼女が「保守」には到底見えないけれど、自民党は保守政党なのだ、という過去の記憶を呼び覚ましたことは、たとえ勘違いだとしても事実だろう。

しかし、もはや自民党はとっくに保守政党ではなくて、かつての社会党を飲み込んだ挙げ句の、「社会主義政党」である。
そんなわけで、優柔不断の岸田氏が決断することは、既定の社会主義路線を走ること「だけ」になる。

ところが、アメリカの様相が変わってきて、トランプ氏の影響力が強くなること必定なのだ。

これが、河野家の生業をリークしたのが在日のCIAだとすれば、次はCIAの手先機関である、東京地検特捜部が「河野逮捕」に動くやもしれぬ。
自民党広報本部を「閑職」というけれど、「かくまってくれる」岸田氏は、宏池会の本質を熟知していると思われる。

これが、「党内融和」なのだ。

そんなわけで、岸信介(CIAエージェント)の流れをくむ「細田派(実質安倍派)」が、保守合同ならぬ「分裂」をして、「真正保守党」を立ち上げるべきなのである。
いまなら、麻生太郎と国民民主がついてくるかもしれない。

残った自民党グローバリストは、立憲民主党と合同する可能性もある。
これぞ、国民にわかりやすい日本の未来形なのだ。

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