電話局に通話を切断される

電話局に契約関係の電話をしたら、回線が混み合っていることを理由に通話を切断されることがある。

ようは、受け入れ回線数が足りないのである。
なんだか、発電所の「全電源喪失」のような、マヌケさがある。

電話接続については、1900年代の初頭に、自動交換機の設計のため「待ち行列理論の研究」がはじまっていて、第二次大戦中に「完成」している。
アメリカ人は、戦争をしながら「行列で待たせない研究」をやって、これをおわらせていた。

日本では、ようやく、30年ほど前に、公衆電話や銀行のCD機の「並ばせ方」ができてきて、以前とはちがって待ち時間が減ったけど、このことが「待ち行列理論」の具体的応用なのである。
つまり、アメリカの研究終了から40年後になって日本で実行されたのである。

これをどうかんがえるか?
気の利いた日本人学者が、輸入したのだ、ということにちがいはなかろうけど、なぜに40年遅れなのか?の答にはなっていない。
だれもいわないのは、いうと困る「大学者」が誰かわかってしまうからだろう。

日本の学者の「象牙の塔」ぶりは、現実のビジネスなどで役立つ研究を「下にみる」傾向があるからで、なるべく現実の役に立たない研究が「高尚」とされる悪い風習のためだ。
なので、易しいことを難しく書く。

窓口が一つと、二つとでは、窓口の数が倍だから、その効果も倍になるとかんがえるのがふつうだろう。
しかし、これを実験で確かめると、倍以上の効果があることがわかる。

その要素となるのが、一人一人の処理能力と、新たにやってくるひとの並ぶタイミングによる。
だから、窓口を処理能力がおなじ自動機械にしても、やっぱり倍以上の効果がある。

こうしたことに長けているのは、電話会社の他では、鉄道会社が典型だった。
切符の販売窓口が、ひとから自販機になっても、窓口の数をどのくらいにすると、その駅の利用客と見合うのか?を計算し、計測していた。

それが、いまではずっと高価な自動改札機の設置数に応用されている。
紙の切符と電子媒体の両方をこなす、自動改札機はあんがいと高級自動車に匹敵する買いものなのだ。
だから、駅の想定利用客数に応じて台数が選ばれる。

改札口の入口側と構内の両方に、広い空間があるのも「人間溜まり」になっていて、階段やエスカレーターなどに渋滞して危険がないように必要面積設定がされている。

だから、ピーク時の混雑にあわせて自動改札機を用意しているわけではない。
やや足りない状態を「ベスト」としているのである。
これを、「分布図」として把握する。

むかしからそのままで、改修されていない駅だと、自動切符販売機の数が当初よりずいぶん減ったことが「跡」からわかる。
何台減らすかも、分布図から計算して予測しているのである。

こうした、ひとの動きを、砂時計の砂に見立てれば、切符販売機や改札機の数が、砂時計の「くびれ」に相当する。
それに、砂時計と現実がちがうのは、一定量の砂(個々人)が、いつもあるとはかぎらないことだ。

はたとだれもいなくなったり、バスが着けば一気に混雑したりする。
だから、あんがいと細かく駅舎の設計はされている。
シミュレーションでは、一定時間帯の流入数を「乱数」を用いて何度も(少なくとも100回)計算してグラフ化するのだ。

むかしは、こうしたシミュレーションの原データをえるために、実際の現場でカウンターを押して数えることもやっていた。
いまは、個人が所有するスマホを電波で把握して、「点の動き」とすることで平面どころか立体把握ができるようになっている。

個人情報を得るものではないので、念のため。

そんなわけで、電話会社が電話の着信数を「把握できない」という事態が起きているか、しっていてもわざとオペレーターの数を減らして、問い合わせに応じられないようにしているとしかおもえない。

わが国民の資産を体よく盗んで「民営化」した会社は、かつての「電話債権」も返還せずに盗み取っているのに、利用客からの電話通話を一方的に切断するのはどういう神経か?

サービス業として、ありえない対応である。

しかも、20分ほどの時間、利用客は受話器を耳に押しつけて、なにもせずに黙って待っているのだ。
だったら、かけ直させるのではなく、電話局からかけ直すのが「筋」というものだ。

支払内容についての問い合わせでは、クレジットカード番号の入力までさせておいて時間切れで切られたこともある。
もちろん、自宅電話番号も入力させられてのうえのことである。

国会議員が生活者ではないから、自分で電話会社に問い合わせることもないだろう。
わが国の生産性があがらないのは、電話局の生産性向上ではなく、利用客の待ち時間を減らすことだと気づかない浮世離れの御仁たちが議員だからだ。

総務省の役人がどうのと依存してもはじまらない。
お願いしますよ。

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