わたしは、とくだん法律家ではない。
日本はもとより、どの国の法律家としての資格もないから、本稿は「素人解釈」である。
とんちんかんは免れないので、エンタメとして読んでいただければと、あらかじめお断りしておく。
本ブログの10日に、「あっと驚くテキサス州の提訴」として取り上げた8日に提訴した同訴訟が、なんと11日に「棄却」された。
まずは、アメリカ合衆国連邦最高裁の、審議の「速さ」に驚嘆する。
被告になった4州の「反論」提出期限を10日としていたから、1日で決定したことになる。
わが国の最高裁判所でできる技ではない。
もちろん、理由は、「法制度」と「裁判制度」両方のちがいが原因だ。
何度も書くが、わが国を占領した、GHQ=アメリカ民主党の占領政策による、わが国の戦後スタートライン設定がほんとうの原因だといえる。
また、わが国の側も、この設定をみずから変更しなかった。
唯一の例外が、「戦犯の名誉回復」を、国会の全会一致で決議したことなのに、なぜかいまだに「A級」だのなんだのと不毛の議論をして、国会が国会決議を無視するから、どこが「法治国家」なのかわからなくなっている。
それで、「医療」などの専門家らしきひとたちの「委員会」が、臆面もなく政府に「政策」を提言し、これを「やれ」と命令しても、だれも不思議でなくなった。
アメリカなら、議会が反発して行政府に訴訟を起こすこと確実なのに、だ。
国民に負担を強いる命令を下すのは、行政府ではなく、かならず立法府が決めることだからである。
レジ袋の有料化が危険なのは、「省令」という行政命令だからだ。
「有料化」とは、国民の財産権にかかわることだから、立法しないといけない。若いひとが3日に1回3円で60年間購入すれば、20万円ほどの負担になるのだ。
専門家会議の滑稽は、行政府に委員たちが命令しても、その行政府がうだうだしていて、権能があるかも知れぬ知事たちが先回りするという、めちゃくちゃが起きていることにある。
アメリカ大統領選挙の混乱を、日本人が笑えないのは、もっと深刻な混乱がとっくに起きているのに、これに気づかないことにある。
それでもって、この「訴訟」では、よくみると原告に被告の州の議会が名前を連ねていることであった。
つまり、州政府という行政府を、州議会という立法府が訴えているのだ。
三権分立が厳密なアメリカだから、だれもおかしいとおもわない。
連邦最高裁の神経反射のような瞬時の決定に、民主党を支えるひとたちも骨髄反射して、「ジ・エンド」の大合唱という、いつものプロパガンダをやっている。
けれども、棄却の根拠をみると、「合衆国憲法第3条に基づく」と書いてある。
あれれ?州が複数の州を訴えたから、下級審をすっ飛ばして、いきなり連邦最高裁での訴訟ではなかったのか?
ここででてきた概念は、辞書を引くと、「Standing:スタンディング:立ち位置:立場:当事者適格(法)」などがでてくる。
つまり、「当事者適格がない」ということでの「棄却」だと解釈されている。原告の「州」に当事者適格がないとはどういうことか?
当事者適格が「ある」から、いったん被告に反論も提出させたはずである。
ちなみにこれは、昨今の環境訴訟で問題になっていると、東洋大学『東洋法学』2010年3月53巻3号の宮原均氏論文『合衆国憲法3条とスタンディングの法理-合衆国最高裁判所の判例法理の傾向』に解説がある。
それで、トランプ側法務顧問は、「州ではなくて、これらの州の住人なら通る」という声明を発表し、今般原告にいた個人名をもって訴訟準備にはいった。
だから、この訴訟は、原告を書き替えてまだ続く。
しかし、なんだか変だとおもうのである。
「時間稼ぎ」と「目くらまし」ではないのか?
この3条を読むと、なかに「反逆罪」があるのだ。
このブログで書いてきたように、反逆罪を審理するのは、唯一、「軍法会議(軍事法廷)」なのである。
つまり、連邦最高裁ではない。
すると、州が州を複数訴えることが憲法で認められているから、連邦最高裁に提訴して、これを、「棄却」したというのは、自分たち(連邦最高裁)が、「当事者適格がない」ということにならないか?
ならば、「軍法会議」でやってくれ!という決定となる。
トランプ側法務顧問は、入れ歯が飛ぶほど嬉しかったろう。
しかし、アメリカ社会の表向きは、14日が選挙人を決める日だ。
日本時間なら、15日になる。
そのため、被告4州が、たとえ選挙人をこの日に決めても、「最高裁で係争中」という、無効にさせる口実ができるし、来週中に発表される、国家情報長官からの「報告書」を待っているのではないか?
すでに、ラトクリフ氏は、その公式の立場から例外中の例外、ウォールストリートジャーナルへの寄稿と、FOXテレビへの出演までして、「報告書」の予告をしている。
「報告書」の内容がこれらの予告のとおりなら、即「反逆罪」の適用となって、舞台は一転するのである。
すなわち、歴史の検証に耐える完璧な「お膳立て」が揃ってきたといえないか?
※この記事は、エンタメです。