レジュームチェンジの3段階

世界支配を目論む、「DS:ディープ・ステート:闇の政府」による、ターゲットへの政権交代や体制転換(これを、「レジュームチェンジ」という)の常套手段に、3段階説を唱えたのが、DSの頭脳として活躍した、ズビグネフ・カジミエシュ・ブレジンスキー元国家安全保障問題担当大統領補佐官(カーター政権)だった。

このポーランド移民は、根っからの「グローバル全体主義者:共産主義者」であったけど、どうして、アメリカの政府要職に就けたのか?は、当然にその優秀性にあったからである。
もちろん、軍産複合体の民主党側にいたことで、抜擢の理由がわかるというものだ。

なお、彼にはわが国について書いた、『ひよわな花・日本』(サイマル出版会、1972年)がある。
この半世紀前の分析を、いま、どのように読むのか?が問われるのは当然として、「ひよわな花」のままでいたい、という日本人の方が、よほど病的なのだろう。

彼は日本に、超大国になんかなれないし、核武装もいけないくて、「真の国際化(グローバル全体主義)」を目指すため、アメリカ(DS)のいうとおり日本の富は世界にばら撒けといっているのである。

なぜだか、この本と、SMAPの、『世界に一つだけの花』(作詞・作曲:槇原敬之、2002年)がかさなって、2005年(平成17年)のNHK紅白歌合戦で、出場歌手の全員が大合唱した演出に、いま話題の「ジャニーズ事務所」が絡みついて不気味なのである。

世界のジャーナリズムを差配しているのは、「ロイター」と「BBC」にほかならないが、アメリカ3大ネットワーク(NBC、ABC,CBS)も、それに、AFPもロスチャイルドで、ついでにAPはロックフェラーと、どれもがぜんぶユダヤ系なのも偶然ではない。

BBCは公共放送だといっても、英国そのものがロスチャイルドが支配している。

何度も書くが、中央銀行のイングランド銀行が初代のマイアー・アムシェル・ロートシルト(1744 – 1812)によって買収されて、この家の立ち位置(王室を超える)が決まったのである。

そのBBCが、ジャニー喜多川氏のスキャンダルを報じても、国内マスコミが沈黙したのを、われわれはついこないだ目撃したのである。
けれども、BBCの意図はなにか?を問わねばならないのである。

わたしは、「LGBT法案」が、絡んでいるとおもっている。

しかして、こうした法案の意図はなにか?をさらに問えば、答はかんたんで、「家族(制度)の破壊」にある。
それは、グローバル全体主義=共産主義の実現にとって、もっとも初期に破壊すべき「社会の基礎」だからである。

それで、ソ連では、革命後すぐに「フリーセックス政策」が実施されたけど、これは、政府が指定した男女が結婚し、産まれた子供を政府が育てる、という制度であった。
しかし、あまりにもわかりやすい性急な伝統破壊だったため、国民が見事に拒否して失敗におわっている。

ナチス・ドイツの、「赤ちゃん工場:レーベンスボルン」と発想はおなじだ。
なのでいま、こうした失敗の反省から、じんわりとLGBTなぞという手法をもって、「マイルド」に家族破壊を再開しているのである。

自公政権による、「LGBT法案」の強行採決が話題になっているけれど、シラッと「こども家庭庁」はもう設置されている。

さてそれで、ブレジンスキーが示した、3段階とは、
1.民主化
2.民営化
3.グローバル市場化
である。

なんだか、わが国における、「戦後」の民主化と、小泉純一郎内閣の「郵政民営化」とよく似ている。

それはそうで、ブレジンスキーが示したのは、70年代だったから、その段階の順番通りを、ずっと後世に小泉純一郎内閣がやった「だけ」なのである。
なんと古典的な手法!ではあるけれど、このワンパターンで世界中が蹂躙されている。

そのブレジンスキーの再来、といわれているのが、フランス人の、ジャック・アタリだ。
マスコミが書く、「現代の世界最高知性」というのは、DSの、が頭につく。
「いずれは国家も民営化される」と、『21世紀の歴史』(作品社、2008年)に書いた。
この対象になるのは、DSの意向に背いた国なのである。

以上のワンパターンは、近年では、旧ソ連グルジア(ジョージア)での「バラ革命」(2003年)、ウクライナでの「オレンジ革命」(2004年)、キルギスでの「チューリップ革命」(2005年)と連続・波状攻撃で、「反プーチン革命」包囲が成功する。

アメリカのトランプ氏と、ロシアのプーチン氏が、悪の双璧といわれるのは、彼ら二人が「反DS]で、DSの利権を潰しているからである。
その共通項が、「石油・ガス」のエネルギー源なのである。

トランプ氏はシェール革命を推進し、プーチン氏は、エリツィン時代に英米資本に奪われかけたロシアの石油とガスを国営化したから、DSの恨みを買ったのである。

おなじように、「アラブの春」も起きた。
イラクのフセインと、リビアのカダフィーの二人も、油田を国有化したために殺害されたのだ。

はじめに起きたチュニジアは、「ジャスミン革命」(2010年)で、エジプトでは2011年にムバラク政権が崩壊し、同年、カダフィーがヒラリー・クリントン国務長官が観ている「生中継」のモニターのなかで惨殺され、その瞬間、彼女が欣喜雀躍した姿がテレビ放映されたのだった。

まことに人間の欲深さの恐ろしいことよ。

しかし、この3段階をしっかり覚えておかないといけないのである。

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