電車の定期DEPOは詐欺か?

「DEPO」とは、デポジットのことで、日本語では「預かり金」という。

JR東日本という、旧国鉄の官僚型鉄道会社が、わたしは嫌いである。
しかし、この巨大な会社の鉄道網を利用しないと不便なので、仕方なく乗車している。

NHKを批判する政党までできたが、JR東日本を批判する政党ができないのはなぜなのだろうか?

「民営化」されたことの大義名分を悪用している鉄道会社を、あまり悪くいわなくなった。
それならと、NHK民営化をいうひとが出てくるのは、プロパガンダに染まっていないか?
わたしは、テレビを観ない生活でぜんぜん不便がないから、NHKは廃止が望ましいとかんがえている。

むろん、JR東日本が必要でもなくて、鉄道路線が必要なのである。

中曽根康弘政権時代におこなった、国鉄民営化の失敗は、地方ほど深刻で、JR北海道、JR四国、JR九州なる、地域分割の答申をだした、「専門家」とか、「有識者」とかいうひとたちが無責任でいられるのは、無責任社会の象徴でしかない。

これらの会社が、すぐに赤字企業になることは、誰にだって予想できた。

すると、鉄道の運行施設について、貸し出しの入札をするのがよかった。
とくに、誰だってしっているドル箱、東海道新幹線の運営を誰がやるかが注目されるのだろうけど、どうせ当時の国鉄は全体がバルクなのだから、どんな赤字路線と抱き合わせにするべきか?を専門家に諮問すればよかったのではないか?

ついでに、都営とか市営とかがやっている、バスや地下鉄も国鉄と一緒に民営化すればよかった。

なお、私の記憶に残る、横浜市電「ちんちん電車」は、元は民間事業だった。
まだ人力車が交通の主役だった時代で、ために、車夫たちが市議会に乱入して市長辞任にまで至っているし、市営化されたのは、名古屋の市電が値上げしたら、怒った民衆が焼き討ちしたのを怖れてのことだったのである。

まことに、明治・大正期の日本人は、物騒で、打ち壊しやらの暴動に慣れていた。
これは、いまどきのパリとかロサンゼルスとかのはるか先を行く、先進国だった、のである。

逆に、GHQの占領策(じっさいは征服)によって、従順なSlav民族のごとく、奴隷(Slave)化されてしまった。
「e」が一個つくだけなのは、奴隷の語源がSlavだからである。

そんなわけで、一回買えば、長い期間使いつづけるのが、電車の「定期券」というものだ。
関東では、「Suica」なるカードに変更したとき、「継続」ではなく「ご新規さん」扱いで、「デポジット500円」を別途請求されたのである。

それでまた、「モバイルSuica」に変更するときも、デポジットは返金されず、そのまま継続扱いになったと記憶している。

会社を退職しても、「チャージ」ができるから、モバイルであろうがなかろうが、「定期券」の機能ではなくて、貯金型電子マネーになるので、スマホを機種変更してもずっと使いつづけている。

ところが、家内があらたに定期券をつかうことになって、駅の窓口にいったら、進化した自動券売機での購入を案内された。

ここで、用語の問題が発生した。

「新規」か「継続」か?
しかし、こちらの要望は、別路線での新規購入だったのである。

だから、うっかり「新規」とこたえたら、丁寧な係員がタッチパネル操作をしてくれて、あたらしい「Suica」が発券されたのである。

基本的に、JR東日本は、「Suica」の二枚持ちを認めていない。

しかし、二枚持ちになったのである。
それに、旧「Suica」を廃棄できないのは、「チャージ」の残高があるためで、これを「新規」に振替移動させる機能が用意されていない。

よって、旧「Suica」は、バスに乗るときとかにタッチして、チャージの残高をゼロにする努力がいるのである。
新「Suica」にチャージしたら、わかりにくくなるので、それはやめている。

つまるところ、定期券としての「Suica」を、別路線でも復活させるなら、「継続」を選択しないといけなかった、というのが、正解なのだ。

あゝ神様、年寄りにはわかりにくい。

さてそれで、旧「Suica」のチャージを使い切ったら、これを廃棄するのではなくて、また駅の窓口にいって、「返還」しないと、「デポジット500円」が返金されない。

ところが、あくどいJR東日本は、「払い戻し手数料220円かかる」といっている。

それは、まちがって購入した、「乗車券」とかの「払い戻し手数料220円」ではないのか?
この恐るべき官僚組織は、担当者から上司・社長にいたるまで、「デポジット」の意味が理解できていないのである。

「預け金」は、全額返金されるべきものだ。

それを、手数料にするというのは、詐欺ではないか?

むかしの日本人なら、JR東日本本社に押しかけて、社長の辞任を勝ち取ったであろうに。

しかして、JR東日本エリアから選出されている国会議員が、ぜんぜんこの詐欺状態に気がつかないのは、高級車に乗って通勤をしているからにちがいないし、基本無料で乗れるからだろう。

ならば、議員用どこでも「Suica」を発行して、「デポジット500円」を徴収すれば、気がつくのだろうか?

たかが220円、という話ではないのである。

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