わが国初の近代政党結党に期待する

どうなっているのか?とききたい事態が、刻々と発生している。

東日本大震災のときには、官僚OBが「霞ヶ関はお祭り騒ぎ」と書いていた。
なんでもかんでも「予算がつく」ということをいった。
おかげで、個人所得税が復興増税として25年もの期間契約を結ばされた。終了は2037年12月31日となっている。

もちろん、有効なつかいかたならいいのだが、その後わかったのは、「何だこれ?」であったのは、驚くに値しない。
しょせん政府とはそんなものだからだ。
いま、それがコピーされて、新型コロナウイルスでお祭り騒ぎになっている。

復興増税を決めた「菅内閣」のあと、消費増税もやって民主党政権から「政権交代」したのは欧米並みのことだったけど、その後の自民党政権も「増税路線一本」なので、ぜんぜん「政権交代」していない。
広い意味で、民主党も新進党も自民党の党外派閥にすぎなかった。

昨年から、有名なYouTuberがあつまって『政党DIY』という動画が毎週金曜日夜8時という、ゴールデンアワーに配信されている。
このメンバーは、「保守」を表明しているけれど、ほんらいは「自由主義」だといってほしい。

社会主義政党の自民党には、「保守主義」では対抗できない。
むしろ、「保守政党だった」はずの自民党が、なぜにかくも「左傾化」したのか?が重要なのだ。
「保守」という概念の限界がここにある。

ハイエクは、自らを「保守主義者ではない」というばかりか、「保守主義批判」をしていたのは、その「限界」を示したかったからである。

しかし、わが国には、政府の役割を高める社会主義こそが自由主義にまさると信奉するひとたちがたくさんいて、政府が国民に富を分配することこそが「理想」だとかたく信じている。
そのひとりが、経産官僚の中野剛志氏である。

はたして、中野氏はハイエクを読んだことがあるのか?と疑うのだが、そのロジックの無理さ加減が、お役人さまらしい。
つまり、自分に都合のよい話にとにかくしてしまう能力に長けているから、いまは課長だがきっとえらくなるのだろう。

しかし、こういうひとが、役人をやっているのが残念なのだ。
日本の政党に独自のシンク・タンクがあれば、そちらで活躍してほしい人材である。
もっとも向いているのは、共産党であろうがだ。

さて、「政党DIY」だ。つくった政党は「参政党」。
当初三人ではじまったが、理論的支柱はそのなかのひとり、渡瀬裕哉氏だ。
このひとは、アメリカ合衆国政治研究の専門家ではあるが、ほとんど思想的立場は「共和党」である。

しかも、共和党内の二大勢力「主流派」と「保守派」についての解説が鋭い。
近年では、パパ・ブッシュが「主流派」、現職のトランプが「保守派」であると教えてくれる。

それで、彼自身は、共和党「保守派」のシンパだ。
すなわち、反民主党=反社会主義=自由主義にして、反グローバリズムという意味の「保守派」を支持している。
じっさいに、「Tokyo Tea Party 事務局長」なのだが、茶業のものではないので念のため。

よって、「政党DIY」は、わが国初の、「本格的近代政党」を目指しつつ、その主張も、わが国初の「共和党」的立場にある。

これは、「画期」である。
支持するひとにも、支持しないばかりか反対の立場にあるひとも、「本格的近代政党」の誕生は、それ自体がよろこばしいことなのだ。

もちろん、「政党」なのだから、支持者がふえなければ政策実行にならないけれど、こうした「仕組み」の組織デザインが、既存政党にも「伝播する」ことをいっそう期待したいのである。

今月11日に、結党大会なる「パーティ」が予定されていたが、残念ながら「知事からの要請」という「諸般の事情」によって延期されたようである。

その「知事からの要請」によって、多数のひとが「通勤」をやめている。
これであたらしい「気づき」も生まれたのは、自宅待機となったひとたちが、どんな「暇つぶし」をしているのか?で、とうとうおおくがネット動画を観ているということになった。

ふだんは観られない、勤務時間中にあたる時間の地上波放送を、ほとんどのひとたちが観ていないという事実。
それで、とうとう、ネット配信の動画画像が粗くなったのは、回線維持の苦肉の策である。

ついでに、図書も売れていて、読書をもって「暇つぶし」にするとは、なかなかの自己研鑽である。

その意味で、お暇なら「政党DIY」の動画を、初回からじっくりご覧になるのもよいのではとおもう。
いろんな「気づき」があるはずだ。

世の中は、この新型コロナウイルス禍の前後でガラッとかわるにちがいない。
これは、目先の景気悪化だけではない。

ますます、どう生きるのか?が問われる時代になるのである。
政治の重要性が、かつてなく高まっている。

どんな主張であれ、「近代政党」が2020年に誕生したことは、歴史的なことなのである。

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