自由圏の台湾と共産圏の日本

今年はわが国に大きな影響がある、外国の選挙が目白押しである。
まずは、先週の台湾総統選挙。
3月2日には、イスラエル国会議員選挙。
4月15日は、韓国の国会総選挙。
9月は香港の立法議会選挙。(ほんとうにやるのか?)
そして、11月はアメリカ合衆国大統領選挙だ。
この間、イランの国会議員選挙も予定にあるが、どうなるものか?

桜のシーズンには、中国の国家主席が韓国と日本にやってきて、わが国では「国賓」ということになっている。
現代のレッドチームの親玉を、「国賓」とする感覚が、そもそも「尺度」が狂っている証拠である。

1991年8月29日をもって「ソ連体制」は崩壊した。
この4ヶ月前の4月、ソ連の最高指導者として「初来日」したゴルバチョフ大統領が「国賓」だったけど、その前の年に、「冷戦の終結・中距離核戦力全廃条約調印・ペレストロイカ」などを理由に、「ノーベル平和賞」を受賞していた。

今回のひとには、ゴルバチョフ氏のような実績が「ない」ばかりか、非民主化・人権弾圧という実績だけはある。

年が明けて、アメリカ合衆国大統領選挙の「予想」がかまびすしくなってきたが、再選をめざす現職に対する民主党の候補者がきまっていない。
相手がわからないから、現職は「シャドー・ボクシング」状態だ。

すでに「逆神」ともいえるのがわが国マスコミの論調だから、真逆にとらえれば、「正解」になるのだろうが、党内候補がせめぎあう状態では、どうにもならない。

しかし、たいへんおもしろい現象があって、わが国のマスコミが「押す」、民主党内にあっても「極左」とよばれるふたり、サンダース氏とウォーレン氏が表明している「政策」が、わが国政権与党のすすめる政策と「おなじ」である、という事実である。

むかしあった「計算尺」のように、わが国の「保守」の目盛りは、アメリカでは「極左」の目盛りと一致するのだ。
すなわち、この計算結果は「社会主義」に結論づけられるので、なるほどそれで彼のひとが「国賓」なのだ。

すると、わが国野党の目盛りは、アメリカの左目盛りからはみだしてしまって「計算不能」だ。これを「共産主義」とすれば、野党再編に共産党がからむ構図とただしく一致する。

その「日本共産党」は、あちらの共産党とは「ちがう」として、人権弾圧をはげしく批判している。
そんなわけで、党名の変更をかんがえないといけなくなってきた。
左に力をこめたら、ぐるっとまわって、右に接触したようである。

しかし、共産党は共産党で、じぶんたちを「保守」しているから、こうなるのだろう。
それに対して、なんといっても「問題」なのは、政権与党の「左翼性」である。とうとう自民党は、じぶんたちがなにを「保守」するのかもわからなくなった。

「自由」でも「民主」でもないから、こちらも党名を変えるとよい。
候補として、「社会党」とか「進歩党」とか、あるいは「中国共産党日本支部」とか。
そうなれば、築地にある新聞社がよろこんで「機関紙」を印刷してくれる。

その場その場の「浮き草人生」をずっとやっていたら、流れるところに流れついて、とうとうドブの縁で腐り出した。
その意味で、日韓はなかよくレッドチームの親玉を迎えることで、類似性をあらわにした。

けれども、むかしのよき日本のような「根性」をみせたのが台湾で、はっきりと「自由圏」の選択をした意義はおおきいし、極東の端に位置するわが国を護ってくれたことに、感謝しなければならない。
わが国にやってくる重要物資は、ほとんどが台湾海峡を通過してくるのだ。

なんのためにアメリカの現政権が貿易戦争を開始して、なんのために香港デモを支援して、なんのために台湾支援の立法をしているのか?
くわえて、イランのデモにまで支援表明をしているのだ。

とはいえ、3月のイスラエルの国会選挙で、はたしてどんな結果がでるのか?
中東のモザイク状になっている地図が、変化するのかしないのか?
面倒なのは、このエリアには、国境の地図と民族の地図がことなることにある。

ユダヤに対するアラブとペルシャの三つ巴だけでなく、クルドというひとたちがかぶっているからである。
これに、ロシアとトルコがいて、資源ほしさの中国もいる。
何度も書くが、アメリカはこの地域の資源を必要としなくなっているから、わが国にとって、かつてなく「やばい」のである。

つまり、とっくに状況がかわってしまった。
石油を確保するための「手段」のなかに、「シーレーン防衛」をやらねばならぬことが、いやおうにも必要になったのだ。
これは、日本人の暮らしにとって重大な変化だ。

箸にも棒にもかからない、環境対策なる国家的ムダ・ロスを即刻やめて、空母機動部隊を複数編制用意する必要がある。
本土防衛ではなく「シーレーン防衛」という、過去の米軍の代替だ。

しかし、奴隷根性から抜けない自民党の政治家たちにできるのは、レッドチームの親玉に頭をさげることしかない。
だが、野党への期待は、破滅を意味する。

わが国で、いつ、台湾のような民主政治がはじまるのだろうか?
抑圧を皮膚で感じないといけないとしても、あんがい早いかもしれない。

台湾の民進党さんにお世話になって、「日本民進党」を創立するうごきがあっていい。

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