スマホがモバイルPCになる

さまざまなデジタル機器が世の中にでてきているが、「日本製」が珍しくなって久しい。
そもそも、日本の会社名すら、「ブランド化」して売買の対象になっているから、それが「日本製」を示すものではなくなった。

このブログでなんども書いた、「要素価格均等化定理」がはたらいている。
職人技が光ったアナログ時代の生産方法が、デジタル方式に転換したら、「資本」、「土地」、「労働」の「価格」が、世界中で「同じになる(均等化)」という物理法則のような「定理」のことだ。

これに、「内外価格差」という、目に見えない「鎖国的」な業界保護策が、世界価格よりも十分に高い価格体系を「ダム」のように維持していたけれど、「グローバル化」もやってきて、ダブルの攻撃を受けたら、とうとう価格体系という「ダム」にヒビがはいって漏れ出した。

そんなわけで、わが国が、世界で唯一、デフレがダラダラつづく国になっている。
政府の経済政策のトンチンカンは、「鎖国的」な業界保護をやめないで、おカネを供給することだけに集中している。

その「保護」の対象に、デジタル機器まで加えてしまい、「日の丸なんとかを守れ」という、意味不明の大義名分のために、税金までつぎ込むが、自分たちが一生懸命に教えて、相手も一生懸命学んだ国々に、すっかり生産拠点が移ってしまった。

守るべきは「作り方(ノウハウ)」だったのに、政府は外国への技術移転を奨励もしていた。それで、気がついたら「工場」を守れということになったのだ。それは、工場労働者の職場にもなってしまった。
空洞化を率先してやらせておいて、こんどはこれを阻止する。

これをふつうに、「政府の失敗」というのである。
しかし、政府のおカネをもらう研究者は、「政府の失敗」をいったら研究費がけずられると「忖度して」、だれもいわなくなってしまった。

そんなわけで、デジタル機器が、ほとんど外国製になった。

わが国はなにで儲けて食べていくのか?を政府に依存した結果である。
なにで儲けて食べていくのか?は、それぞれの経営者がかんがえることで、法学部出の役人ではない。

経済政策のなかで、ミクロな政策は、政府がやってはいけないのである。
だから、政府の成長戦略だって、それ自体があやしいものだ。
なのに、財界が期待して要求するという「倒錯」がある。

まことに、わが国経済を疲弊させているのは、財界人たちの無能が原因である。

さてそれで、末端ながら、モバイルで仕事をする環境作りである。
「モバイル」ということでいけば、まずは、「モバイル・パソコン」は必須だと思っていたが、あんがい優秀なライバイが存在していた。
それが、「スマホ」である。

これに気づいたのは、モバイル・モニターを購入したことによる。
モバイル・パソコンにモバイル・モニターを接続して、外出先でも「二画面」にしようとたくらんだのである。
自宅では、とっくに二画面化していて、この便利さが「効率」に直結するからである。

注文した翌日に届くという、外国ではありえない流通網があるのは、さすがに日本である、と自慢できる。
それで、さっそく開封し、念のため「説明書」をみてみた。
すると、スマホと接続する図が描いてある。

ただ、スマホの画面が大きくなるだけならべつに驚きもしないが、なんだか「パソコンの画面のよう」になっている。
しらべたら、韓国サムソン製のスマホと、いろいろ話題の中国HUAWEI製のスマホの「機能」であった。

つまり、このほかのスマホは、スマホの画面が大きくなる「だけ」なのである。
じぶんのスマホのすごい機能に、はじめて気がついた。
機種選びのときは、日本製に期待していたがしっくりこずにサムソン製を選んだのだが、どうやら「正解」だった。

電源はモニター側に接続すると、モニターだけでなくスマホにも供給されるから、充電もできる。
タッチパネル式ではないモニターだけど、スマホにブルートゥース・マウスを接続すれば、ほとんどパソコンになる。

アプリはダウンロードがいるとはいえ、ほとんどの有名アプリが対応している。
もちろん、スマホ側は、モニターと別表示になるので、小さいながら「二画面化」するのである。

ところで、接続のための「ケーブル」がややこしい。
モニター付属のケーブルがちゃんとしていたからよかったが、さいきんはやりの「USB-C」タイプには、さまざまな規格が同じ形状にのっかっている。

つまり、端子の形が「USB-C」だからといって、どれもおなじではない。
給電のための対応ワット数、データ転送のための規格が、それぞれ分かれている。

なんでもあり規格のケーブルだと、50センチでも2千円以上する。
これらも、ほとんど外国製で、日本製ではない。
急速充電器だって、電気容量で価格差があるが、こちらも日本製ではない。

外国製造ではあるが、愛用のブルートゥース・マウスがやっと、日本メーカーが「企画」した製品である。
スマホのドックになる、日本企画の折りたたみ式リーダーを申し込んだのは、ちょっとだけ愛国心の発揚ではある。

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