トンガの噴火で寒冷化?

15日に起きた、トンガの噴火は、その後どうなっているのか?
噴火「後」に、地下10㎞あたりでの「地震」が頻発しているので、まさかの「大噴火」があるかもしれない。
すると、15日の噴火が前兆の「小噴火」になってしまう。

噴煙が上がったのは、最高で55㎞、多くは35㎞の高さで「横」に拡がった。
「成層圏」が11~50㎞の間というから、成層圏を突き破って「中間圏」にまで達したということになる。

なお、「オゾン層」とは、ほぼ成層圏にある「層」で、25㎞あたりが一番「濃い」というから、「横」に拡がったというのもオゾン層の濃い層の上で拡がっていることになる。

われわれが目にする「雲」は、「対流圏」という成層圏の下にできるものだから、高度12㎞ほどの成層圏を巡行飛行するジェット旅客機の窓からは、雲は見えないのである。

何年か前、沖縄付近にダブル台風が接近しているときに、北陸の金沢から飛行機で帰京するにあたって、たまたま飛行ルートが本州を横断して伊勢湾付近で太平洋に旋回したら、右窓側にいたのでこれら台風の姿を目撃することができた。

みごとな「エリンギ」形をしている雲が二つあって、対流圏と成層圏の境界で、平らになって拡がっていた。
以来、台風の衛星写真は、エリンギを真上から見ているのだとイメージしている。

そんなわけで、噴煙の中にある「小石」大の噴石なら早速に落下するけど、ミクロン単位のものは、長い期間空中にあってなかなか落下してこない。
対流圏にあるのなら、それは早めに雨に含まれるだろうけど、「中間圏」や「成層圏」なら、数年かかるといわれている。

もちろん、これが超巨大噴火ともなれば、数千年から数万年間、強烈な寒冷化となって、動植物の「絶滅」という事態にもなるのである。

ときに、噴煙には大きく二種類の物質が含まれている。
・二酸化硫黄、硫化水素
・火山灰

二酸化硫黄と硫化水素は、太陽光によって化学変化を起こし、周辺の水分と結合して「硫酸エアロゾル(aerosol)」になる。
このエアロゾル粒子は、たいへん細かくて、その生成過程のちがいから、一般的に、粉じん(dust)とかミスト(mist)とかがあって、気象では「霧(fog),もや(mist)、スモッグ(smog)とかという。

それで硫酸エアロゾルには、太陽光を「はじく」効果があるという。
これに、火山灰の中でも細かいものは、「粉じん(dust)」(4マイクロメートル以下程度)にあたる大きさだ。
これが、太陽からの熱を「吸収する」効果がある。

つまり、太陽光をはじく効果と熱を吸収する効果のダブルで、地球を寒くさせるのである。

今回の噴火でどの程度の範囲に影響を与えるのかが問題になるが、少なくとも「南半球」が対象地域になるという。
それがどのくらいの「被害」になるかは、まだ不明だけれど、農産物の収量に影響するとなると、他人事ではない。

地球の自転によって、偏西風が吹いていることが、これら物質の「拡散」に影響するので、広く薄くなることは確実だ。
世界中の気象学者が、さまざまなシミュレーションをもって、被害予想を立てることになるのも確実である。

火山噴火で、「平成の米騒動」が起きたことを思い出させる。

これは、平成3年(1991年)6月のフィリピン・ピナツボ山の噴火が原因だった。
それで、2年後の93年に、「記録的冷夏」になって米が大不作となったのである。

日照時間が減ったので、例年の、2~3℃、夏の平均気温が下がったのだった。

日本政府はタイ(インディカ種)米を緊急輸入したけれど、これが「国際米相場」を「高騰」させた。
日本国内では、バンドル販売されて、国産米を買うにはタイ米も一緒に買わないといけなくなったのである。

日本人には食べ慣れないインディカ種は、粒が長くて粘りがないため、「ふつうに炊いたら」美味くない。
それで、「廃棄」することが、国際的に非難を浴びて、バングラデシュ政府やらが、「不道徳である」とした日本非難声明を出したのだが、国内報道機関はこれを「伝えない」という不道徳なことをした。

実はわが国は、昭和6年の「冷害」によって、タイ米を緊急輸入した「実績」があって、やっぱり「美味くない」として廃棄したから、当時でも輸出してくれたタイ側に日本への不信を生んだのだった。

カネにものをいわせて現地人には「御馳走」の食糧を粗末に扱う、傲慢な日本人への「食い物の恨み」となったのである。

してみると、「自己中な日本人」という、自分は謙虚だと信じて疑わないのに、外国からは「傲慢そのもの」に見える姿が浮き上がってくるのである。
さては、他国から「侵略の欲望を促す」効果しかない、「平和憲法」が、地域の平和を乱す元凶だということに気づかいないことと似ている。

被害が少ないことを祈るばかりだが、火山噴火を人類がコントロールできないのは、太古のむかしとなんら変わりがない。
これを、あたかもコントロールしようとする、「脱炭素」なる「愚挙」への、天からの警告とみるしかない。

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