落選運動と投票行動

我慢できなくなってきた保守系のひとたちが、「落選運動」という行動を開始している。
問題がある、と見なした政治家の選挙区におもむいて、街頭にて「落選」を訴えるものだ。

選挙区の有権者からしたら、最大の問題は「選択肢がない」ことに尽きる。
それで、名が通った「有名人」とか、「当選回数」とか、「学歴」とかを参考に、投票行動をすることになる。

このときの「選択肢がない」という意味は、「誰だかわからないひとには投票したくない」という心理がはたらいているということだ。
すると、「既存政党」への誘導が有効なので、あんがいと「既存政党」はそれなりの集票ができることを意味する。

しかしながら、何度も書いてきたように、わが国の「基準」がずいぶんと「左派寄り」になっている。
昔あった「計算尺」に例えれば、目盛りの振り方が、アメリカのそれとはぜんぜんちがう。

わが国で「保守」とされる自民党は、グローバリズムの「宏池会」に政権交代した。
しかし、「清和会:現細田派」だって、岸信介という社会主義者から別れた系統だから、どっちもどっちなのである。

この点で、自民党は「社会主義政党」として位置づけられる。
もちろんこれはわたしの独断ではなくて、ちゃんと「綱領」に「進歩主義」をうたっていることでわかることだ。

そういえば随分前に、近所の有力者でもあるいいおとなが、「進歩主義は社会主義ではない」と言っていて驚いたことがある。
「歴史の発展形態」をいう「唯物史観」を知らないらしい。
それ以来、このひとを相手に「まともな会話」をするのをやめた。

面倒くさいからである。

そんなわけで、「アベノミクス」だって、立派な社会主義経済を目指していたし、こんどの「新しい資本主義」というスローガンにも驚いた。
「成長と分配」がその趣旨だという。

バリバリの社会主義経済を言っているにすぎない。
要は、キャッチフレーズを変えた、「強化版アベノミクス」をやると言っている。
つまり、「左傾化して党内政権交代」したのだ。

その証拠が、「党内人事」に見られる社会主義者たちの「布陣」だ。
幹事長と幹事長代理のコンビしかり。
自民党税制調査会の会長人事もしかり。
そして、圧倒的な(元)財務・経産官僚たちの起用。

アメリカ民主党の「極左」という、副大統領とか、バーニー・サンダース上院議員も「アッと驚く」、より左の立場と政策を、わが国が「やる」と宣言したのだ。
おかげで、近隣諸国は落ち着いているかに見える。

日本のバブル後の30年という同じ時間で、アメリカは国民所得を3倍にした。
ヨーロッパ(EU)だって、2倍にした。
アジアの大国は5倍になった。

わが国だけが「横ばい」なのだ。

これを見れば、自公政権も、民主党政権も、「経済成長」という点に関しては「完全に落第」なのである。
しかしながら、国富を国家が分配する、という社会主義・共産主義の「理念」だけは、完璧にこなしている。

その「失敗」を、まったく顧みることなくどころか、さらに強力に推進する、ということは、「衰退のために努力する」ことに等しい。

立憲民主党と共産党が党首会談をして、もしも立憲民主党に政権交代したら、共産党は「閣外協力」をすると協定した。
あの共産党が、高齢化も含めて相当に「弱っている」ように見えるのも、自民党が「共産主義」を採用しているからである。

すなわち、「新しい大政翼賛会」が見えない形で成立しているのだ。

ちまたでは、「レジ袋無料化」という淡い期待が盛り上がっている。
一方で、「分配」を国家がやるということの必然は、「増税」に尽きるから、「知能が低くてマスコミ報道に影響される」ひとたちは、「レジ袋無料化」という「撒き餌」に食いつく可能性が高い。

これを、河野広報本部長は、どのように「宣伝」するのか?

レジ袋に関しては、経産省が仕切った「関係省庁の省令改正」という「悪手」を駆使して「有料化」と「罰則」までつくった。
小泉進次郎の環境省は、経産省の手玉に取られただけの三流省庁だ。
国民に負担を強いる政策を「法改正をしない」でやったのは、いまどきの中共もしない暴挙である。

つまるところ、関係省庁の大臣が省令改正で「無料にする」と決めたら、すぐにできる政策なのである。
それをもって、「所得税増税」をする。
金持ち相手の超過累進制を強化するという共産党員が泣いて喜ぶ政策を、自民党がやるだろう。

はてさて、ならばアメリカとはいわないまでも、2倍にしたヨーロッパ並みの方策とはなにか?
「域内自由化」と「環境での締付け」であった。
それでもって、イギリスは「移民強要」で脱退したけど。

「自由化」を土台にして、「環境での締付け」をしなかった、米中が3倍と5倍を達成している。
要は、政府による締付けを解けば、「勝手に成長する」のが「経済」というものなのである。

さてそれで、自民党や野党がダメなのはもうわかった。
ならば、どういった投票行動がいいのか?

わたしの独断でいえば、「知らない泡沫候補」を当選させることである。
こんなことでも、「大勢に影響なし」とはいえない。
びびった自民党が、「保守=自由回帰」しないなら、「体制」に影響することを教えてあげよう。

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