「ファッ◯ ジョー・バイデン」コール

さすがに超過激なこのブログでも、最初の単語「ファッ◯」は、カタカナにしても全部を表記することがはばかれる。
しかも、その後に続くのは、現職大統領の「お名前」なのだ。
英語の綴りだと、「Fuc◯」となる。

これがいま、全米での「コール」になっていて、先月行われた大リーグ(ヤンキース対メッツ)の試合終了後、スタジアムにこだましたのは、この「合い言葉」で、両チームのファンたちが「声を揃えて大合唱した」という。

自動車レース然りで、いまやアメリカにおける「一体感」は、このフレーズの雄叫びが醸し出しているといっても過言ではない。
ただし、生中継のTVレポーターは、「優勝者の名前を盛大にコールしている」と言って、視聴者から失笑を買った。

その背景に何があるのか?
第一に、アリゾナ州からはじまった「2020大統領選挙の不正」の「確認」がベースにある。
それで、激戦州はおろか、全米での「(「法科学的」という厳密性で)選挙監査」を実施すべき論が盛り上がってきた。

第二が、民主党内の「内紛」である。
これがきっかけは、かつての大英帝国がはまり込んだ、「ゆりかごから墓場まで」という、社会主義・共産主義政策の一大法案「3.5兆ドル歳出」を巡る、急進左派対中道派の争いだ。

もちろん、共和党は、主流派と保守派双方とも「反対」している。
なので、議論はもっぱら「民主党内」のことになっている。
日本円にしたら400兆円にあたる歳出の「財源」は?といえば、「法人税増税」と富裕層の「個人増税」となっている。

なお、10年間で、という前提条件があるので念のため。

中道派は、1.5兆ドルまでの減額を要求しているけれど、急進左派からしたら「悲願」の社会主義政策なので、下院で過半数を占める「いま」にチャンスを見ているのである。

それで、話としては別の、上院で先に可決(共和党も賛成した)された「インフラ整備法案」を、なんと「人質」にとる挙にでた。
下院で、「3.5兆ドル法案」を通さないと、「インフラ整備法案」を否決すると脅しているのである。

この「インフラ整備法案」は、ホワイトハウスが主導したものだ。
それで、バイデン氏は、「下院におもむいて」賛成の説得を試みると思っていたら、なんと、「急進左派」に同調してしまった。

ミイラ取りがミイラになった。

日本でいえば、官邸主導の法案に、首相が反対派に寝返って飲み込まれたようになってしまったのである。
これで、中道派は「追い込まれた」ことになったけど、そこが「アメリカ人」で、余計に戦闘的になってしまった。

窮鼠猫をかむ、状態になった。

「ゆりかごから墓場まで」という「福祉国家」を目指せたのは、「大英帝国」の栄幸に陰りが見えてきた頃からだった。
この「タイムラグ」こそが、栄幸の裏にある「資金的余裕」という「奢り」と、「衰退」への「抵抗」なのである。

したがって、労働党だけでなく保守党さえもが、「高福祉」を政策の基盤に置かないと、選挙に勝てない、という泥沼になったのである。
そしてその「泥沼」とは、労働意欲の減衰を生んで、英国は見る影もない衰退と荒廃を経験することになった。

すなわち、「福祉国家」=「高福祉」=「社会主義・共産主義」のことなのである。

そんな英国に颯爽と登場したのがサッチャー女史で、「鉄の女」の思想的支柱であるハイエクの理論を、そのまま実行にうつして、「ゆりかごから墓場まで」を墓場に追いやった。
これとは違う「病因」があったアメリカでは、レーガン氏がフリードマンの理論をそのまま実行したのだった。

ハイエクとフリードマンは、シカゴ大学で「同僚」ではあったけど、「法哲学的な深み」は、ハイエクにある。
しかし、世人は両者を「同じ穴のムジナ」として扱った。
それで、「サッチャリズム」と「レーガノミクス」も、「同じ」とみられている。

トランプ氏は、レーガノミクスより強力な政策を打ち出して、コロナ前までは、前例のない繁栄をもたらした。
アメリカ人は、このことを記憶している。
だからいま起きていることは、民主党の終わりの始まりなのだ。

さて、サッチャーとレーガン時代の同時期のわが国では、「中曽根行革」が行われたけど、「ダイナミック」さに欠けて「ちんまい」結果だったのは、「福祉国家」の看板を下ろさなかったし、国民が下ろさせなかったからである。

もちろん、アメリカ民主党急進左派よりも左に位置する、我が自民党・公明党政権は、「3.5兆ドル法案」がおもちゃに見えるほどの「社会主義」で、「ゆりかごから墓場まで」を「理想」としている。
世界第二位どころか、世界一になってから坂道を下りだして、いよいよ「福祉国家」を強化するのは、「英国病」に完全に「感染」した証拠である。

それでも、「ファッ◯ 安倍」とは言わずに、「安倍政治を許さない」というステッカーに留まったのは、「もっと福祉を!」というひとたちだったからだ。
最近では、「岸田政治を許さない」になっている。

そんなわけで、わが国だけが「福祉国家」を目指す、世界で唯一の国になって、経済成長ではなく、国家の保護で「遊んで暮らす」国づくりという、政府依存の全体主義が自民党をはじめとする「全政党」の「正義」になっている。

自民党で衆議院議員を5期務めた、山本勝市(1896年〈明治29年〉 – 1986年〈昭和61年〉)氏の「名著」が復刻されている。
これぞわが国の「自由主義」理論なのだ。
いまの自民党は、幹部党員ですら読んでいないだろう。

中国からわが国に逃げてきた人たちが、いつまた逃げ出すのか?
アメリカに住みたがる、中共幹部はなにをかんがえているのか?

日本的「正直者はバカをみる」が実践されている。

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