食育と昆虫食で虐待する

なんでも「無料」にしたがって、それがなんだか「善政」のように宣伝するのは、『共産党宣言』にあるセオリーだと前に書いた。

わが国の政党は、『共産党宣言』の定義にしたがえば、ほぼ「全党」が、名前を変えても「共産党」なのである。
これがまた、自民党、公明党も当てはまるから、手に負えなくなって、日本国民の選択肢はなくなった。

あの「ワクチン」という、よくわからない「注射薬」は、もともと「人口減少を目的としたもの」だと、噂されていたけれど、だんだんとその「効果」が実証されてきて、まだ少数といえども、「禁止措置」をとる、国やアメリカの州があらわれだしたのは、エビデンスに基づいた判断となっている。

わが国における過去の、「薬害」や「公害」は、おおよそ「発症」から3年ほどが経過すると、社会的認知がはじまっていた。
これら過去の例での社会もすでに、「情報化社会」ともいわれていたけれど、それはだいたい、ラジオとテレビの時代であった。

インターネットの時代になったのに、やっぱり3年ほどを要する「鈍感さ」があるのは何故なのか?
しっかり社会学やら、社会心理学の専門家に分析してもらいたいものだ。

敗戦後の食糧事情は厳しく、食うや食わず、だったことはよくしられていることのはずだけど、まともな近代史を教えない、という政策が功を奏して、あんがいと「現代っ子」たちは、自分の祖父母が生きのびてきた食の苦労をしらないし、祖父母もこれを積極的に語らなくなって久しい。

数年前、白昼の電車の中で男子高校生たちが、日本がアメリカと戦争をしたといった友人の一言に、「なにそれ?それでどっちが勝ったの?」と真顔で質問していたのを目の当たりにしたことがある。
アメリカが勝って日本が負けた、という答えに、「ええっー!マジ?アメリカと戦ったんだ?かっちょえー!」に、どうしようもない「教育の失敗」をみた。

しかし、わたしの時代には、「欠食児童」がふつうにいたし、「青鼻」を垂らしてセーターがテカテカになっていた同級生もいた。
なので、小学校では「給食の時間」が、毎日の楽しみだったことになっていたのである。

残念ながら、わたしは給食が大嫌いで、小学校の卒業文集でも、毎日の給食の辛い時間について書き残している。
なかでも、「脱脂粉乳」には格別の「不味さ」という思い出があって、おとなになってあれが、アメリカでは「ブタのエサ」だったことをしって、「さもありなん」とおもったものだ。

けれども不思議と、おとなたちからブタのエサを食べさせられていたこと自体には深い恨みはない。
子供とは、そんな動物なのである。

だから、「フクシマ」での事故で、さまざまな情報隠蔽(たとえば、各地の放射線量データの不開示とか)が、政府によって平然と行われたことの恨みとか、それによる、「風評被害」とか、あるいは、風評被害からの脱却のためにした、「地産地消」とかで、地元産を食べさせられたフクシマとかの子供たちにも、それがどんなおとなの事情からのことかを知る由もなかっただろう。

世界経済フォーラムが推奨をはじめたから、まず「危険では?」と疑って差し支えのないことのひとつが、「昆虫食」だ。

今年の1月にあった、スイス・ダボスでの定例会議も、世界から数千人の参加者たちが、地球温暖化阻止を標榜しながら、プライベート・ジェットでやってきて、会議中はそれぞれの専用自動車にエンジンをかけたまま待機させることをやって批判されても意に返さない。

この「エリート意識=特権階級の自覚」は、現代の「貴族たち」を自己演出してはばからない傲慢さにあふれている。
だから、一般人には栄養があるから昆虫を食べろといって、自分たちはビーフ・ステーキを食べるといってもぜんぜん恥じない。

それで、このひとたちから広告費をたっぷり得る既存マスコミは、こぞって「昆虫食キャンペーン」を張り込んで、情弱な一般人を騙す、いつもの手をつかうのである。
いつものように騙された感覚すらない情弱な一般人は、それが「トレンド」だというバカな流行に自分だけがよるならまだしも、子供への給食にすることも「栄養価が高い」などといって歓んだりする。

パンデミック前の、いまからしたら少しは「まとも」だった日本政府は、内閣府にある、食品安全委員会がそのホームページで、「昆虫食の安全性への問題」(2018年時点で)を指摘している。

しかし、邪悪な世界経済フォーラムのお膝元であるヨーロッパは、すっかりカネでやられているから、おなじ「昆虫食の安全性」について、「問題なし」(2022年5月時点)という「論」をもって最新としている。

いまやアジアを代表する、「先進国」になったシンガポールの「昆虫食の安全性」は、あくまでも「慎重」(2022年10月時点)なのが初々しいのである。
ヨーロッパの「安全」見解にも、自動的に首を縦に振ることはない。

もうアジアを代表する先進国でもない、むしろ途上国へと突き進んでいるわが国は、少しはシンガポール人の根性を持ったらどうかとおもうほどなのだ。

なお、日本人はイナゴは食うがコオロギは食さなかった。
「毒」があると、むかしからしられていたからである。

アジアの先進国だった、むかしの日本人の的確さを、すっかり退化した現代日本人は、すでに学校給食でコオロギ由来の昆虫食を採用しているのである。

なぜにコオロギが食用となれるのか?

それは、見事な「化学的食品添加物」との「混合食品」としたからである。

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