いつでも「世界を敵にまわす」のが日本だけれど、悪いのは日本だけのことなのか?それとも、利用しようとする外国人たちなのか?
いや、やっぱり攻撃の隙をつくったことが原因なのか?
どうやら、「日本国債」がいよいよ日本人にとって「致命的な失敗の素」になりそうである。
それで、この「強力な時限爆弾」が爆発したら、冒頭の疑問は「不毛の議論」に早変わりして、恨んでも憾んでも、どうにもならないことになる。
とにかく、いまさらながら、ダラダラと発行し続けて、「麻薬中毒者」になったのは、日本人自身の問題になってしまう「当然」がある。
なので、「自業自得」だ。
理由はともあれ、「ひろゆき氏」がいうところの、日本は「詰んだ」状態になっている。
なにが「詰んだ」のか?といえば、「日本経済」だ。
おそらく、有史以来「最悪」の状態になりかねない。
戦後に起きた、通貨秩序を棄てた「新円切替」どころではなくて、前にも書いた「ダラーライゼーション」になりかねない。
つまり、「円」が終わって、ドルで生活するようになる可能性がある。
もちろん、日本人の多くが生活できるほどの「ドル」をもっていることはないので、ほぼ全員が「すっからかん」になるということだ。
振り返れば、「赤字国債」を本格的に発行したのは、「経済の福田」政権のときだった。
いまは、孫までの三代で国会議員を職業とする「家」になったけど、「初代」の福田赳夫氏は、大蔵省でも経済通をならしたエリートだった。
二代目の福田康夫内閣総理大臣は、親の意向もなにもない、おどろくほどの凡人で、親子でここまで劣化するのかを国民に見せつけただけが功績だった。
超エリートの福田赳夫と、たたき上げの田中角栄の「うまがあう」わけがなく、有名な「角福戦争」になって、自民党が割れるほどの騒ぎになったけど、いまからしたら、ここで割れていたらよかったのである。
田中角栄のイケイケどんどんが悪いのではなく、その「バラマキ」が、「利権」をあらわにさせても動じなかったことにある。
しかして、その本質は社会主義にあったから、福田赳夫は泣く泣く自分の番になって、「赤字国債」での埋め合わせをせざるを得ないまでに「追い詰められた」のだった。
おそらく、福田の脳裡には、赤字国債がいきつく先の「悲惨」が、まるで「阿片中毒」のごとく、ゆっくりとしかし確実に「廃人」になるごとくに見えていたにちがいない。
なので、これがぜんぜん見えないどころか、福田の息子にしてからが、「阿片中毒」になっていたことをいいたいのである。
ただし、少しだけ擁護すれば、それは日本人全員だったのである。
そんなわけで、総理のなり手がいないのである。
人材がいない「前」の問題なのは、この強烈な中毒から抜けるには、死ぬ覚悟で禁断症状に耐えないといけないからで、そんな思いをさせられるぐらいなら、適当な人物をあてがっておくことに異存はない、ところまできているからである。
もちろん、おなじ中毒の国民が禁断症状に耐える覚悟がないから、かならずや「選挙に負ける」ことになる。
だれだって、選挙に負ける汚名を被りたくはない。
しかし、なんにもしなくとも選挙に大敗したのが「麻生太郎」だったのに、相も変わらず「副総理」から「副総裁」になって、中共的には序列を上げている不思議があるが、これぞ「末期症状」なのである。
総務省が発表した、いま最新の9月のCPI(Consumer Price Index:消費者物価指数)は、前年同期比で3%上げている。
一応、「価格変動が著しい」生鮮食品とエネルギー価格を除く、「コアCPI」は、1.8%だ。
金利の目安となる10年もの国債の利回りは、0.25%で、こないだの新規売りだしでは、なんと発行数全部を日銀が「買い占めた」のだ。
金利を上げる局面を、ぜったいに許さない、というわけだ。
世界が「インフレ対策」で、「金融引き締め」をしているなか、日本だけがこれを「しない」のは、自然インフレではなくて、「わざと」資源インフレをつくった外国(バイデン政権とEU)にあるから、「わざと」をやめればよいのが「正しい」けれど、日本にはもっと「つらい」実情がある。
それが、過去30年の超低金利で発行した、「国債残高」の強烈な「量」にある。
さらに、「グレートリセット」のために、「世界秩序の破壊」をもくろむバイデン政権とEUは、世界的スタグフレーションを創出させたい。
これが、「減税」をやろうとした英国新政権を45日で葬った理由だし、世界への「見せしめ」だった。
よって、岸田政権というよりも、もはや日本は、「増税路線」しか選択肢がないのである。
これは、民主党野田政権がやった「消費増税」の背景だし、安倍政権での増税の背景だから、ずっと「一貫している」のである。
つまり、なにがなんでも国民を貧乏にして、「グレートリセット=世界共産化」を実現したい。
けれども、「選挙」という手段が、「まだ」あるから、あと1回ぐらいは国民側に抵抗のチャンスがある。
ただし、これには禁断症状に耐えるだけの、理論と哲学がある政党を選ぶしかないという「困難」がある。
アメリカの中間選挙が、第一波の抵抗だったのだけど。