14日付、ワシントンポスト紙が伝えた衝撃の記事。
「禁じられたロシアの石油、ペンタゴンに流れ込む 所有権が何度も変更されて、ギリシャの製油所に送られ、米軍に供給されていた」
一方、わが国の経産省は、今年の2月5日以降、事実上の禁輸措置をして、中東依存を石油ショック時よりも高めるようにしていた。
もちろん、その名分は、「国際平和のため」ということになっているけど、「国家安全保障」は二の次なのである。
経済安全保障担当大臣の存在意義がかすむけど、党内人事のなれの果てポストだということがバレている。
なのに、この無能大臣が次期総理候補筆頭だと「(ビジネス)保守」がいうのは、論理破綻している。
ギリシャ沖で瀬取りをしている「うわさ」(日経報道)について、前に書いたが、これは間違っていた。
瀬取りではなかった、という意味だけだけど。
さらに、今回の記事では、ヨーロッパ(EUあるいはNATO)の国でも似たような「抜けがけ」をしているとすっぱ抜いた。
すると、わが国の生真面目さはなんなのか?
これを、「奴隷根性」というのである。
2021年(令和3年)10月4日に発足したのが、岸田政権であるから、このアメリカに無条件に追随している政権としての責任追及が国会で行われるのかどうか注目される。
しかし、宮澤喜一内閣以来の「宏池会」政権であるので、アメリカ追随は派閥の存在理由としてある。
すると、元まで遡れば、吉田茂の系統ということになるのである。
これを、むかしの政治評論家、戸川猪佐武が、『小説 吉田学校』(1971年〜80年)として持ち上げたのであった。
ここででてきたおかしな定義が、「保守本流」であった。
外川は、「保守」をどのように位置付けたのか?わたしにはずっと違和感があったけど、さいきんになって「そうだったのか!」とおもうのは、アメリカ民主党がつくった日本征服状態を保守するひとたちの「本流」だという意味なのである。
つまりは、「奴隷の幸福追及一派」ということである。
もちろん、奴隷として辛酸を舐めるのは国民多数のことだが、それを仕切るエリートたちは、牢獄で看取の補佐をする裏切り囚人として人生を謳歌できるということだ。
他の囚人からどんなに蔑まされても気にしない精神状態にかならずなるのも、特徴のゲスだ。
おそらく、アリストテレスの『奴隷論』をしっているひとたちの企みにちがいない。
わが国の不幸は、こんな売国吉田の系統に対抗するのが、CIAと手を組んだ岸信介の系統(清和会)だけだったことにある。
吉田の売国的安保条約の改訂を試みた岸の想いは、「国士」のそれでだけであったのか?といえば、「冷戦勃発」とその対策において、アメリカの都合が反映されていたことは間違いない。
分断をもって統治するのは、英国がインド支配で大成功して以来、腹黒い白人がやる常套手段なのである。
ために、吉田と岸は、この分断の親方に据えられて、アメリカ民主党がこれらをコントロールしたのであった。
「60年安保」の複雑は、戦前の岸(近衛内閣の商工大臣、その前は満州国次官)をしる当時のおとなたち(戦災の生き残り)と、改訂安保が目障りなソ連の意向を汲んだひとたちによって巻き起こった、混沌のムーヴメントであった。
この点で、「70年安保」における、「反米」と「親ソ」の混沌は、戦災の生き残りが次世代の若者に「反米」で乗り移った姿でもあった。
60年安保の騒乱を受けて、アメリカ民主党は、日本の高度経済成長を容認したのである。
つまり、食えない貧困が革命を産むリスク回避なのであるが、冷戦がまた日本を必要としたラッキーでもあったのである。
ただし、アメリカ民主党(=GHQ)の占領政策は、えらく「赤」かったので、素直に赤く染まった日本人が騒乱を起こしたのを、こんどはソ連が利用する構図になっていたことには注意がいる。
要は、米ソ冷戦もしかりだが、なぜにソ連が連合国なのか?が欠落している。
じつは、「グルだった」のではないのか?
高度成長をあたかも、日本人の自助努力だけで成し遂げたというのは、お目でたすぎるし、明治維新だって、ほんとうは英国と結託した薩長が奴隷のなかの裏切り奴隷で、しっかり英国に好きなようにされたのに、アジアで唯一とか、有色人種で唯一植民地にならなかったとかと、ありもしない幻想にいまだに自己満足しているのである。
なので日英同盟の意味を、理解できないでいる。
これを大陸人たちは、「日本人は何度もおなじように騙せる」と、公言してなお、ほくそ笑んでいるのだ。
どうして、こんな惨めなのか?
「歴史を忘れた民族」だからだ。
それがとうとう、受験エリートの脳を冒して、「官民あげて」阿呆・バカ・間抜けになったのである。
そんななか、19日、地球の反対側にある、アルゼンチンで、「極右」のハビエル・ミレイ下院議員が、大統領選決戦を制した。
逆神のマスコミは、フランスのマリーヌ・ルペンとおなじパターンで、その「ヤバさ」を煽って、いつものように日本人読者を惑わすのである。
それでもって、いつものように日本人読者は惑わされることになっている。
まったく、懲りないのは、一般人も文科省が独占している学校教育で、阿呆・バカ・間抜けになったからである。
公正取引委員会は、文科省にせめてもの独禁法違反の「警告」ぐらいだしてほしい。
ハビエル・ミレイ氏(じつは自由主義経済学者)は、確かに「熱い」言動をするひとだが、阿呆・バカ・間抜けかどうかはまだよくわからない。
とにかく、「自由主義者」であることが、社会主義・グローバル全体主義の目線からしたら、「敵」なのである。
それゆえに、ミレイ氏は、先手を打って、これらに宣戦布告したら、大統領に当選したのだ。
さしもの日本人一般も、岸田政権だけでなく自民党支持も5人にひとりを割ってきたけど、アルゼンチン国民の阿呆・バカ・間抜け度はいかほどなのか?
よーく観察しないといけない。