英国統一地方選挙の画期

7日に投票、8日に開票がはじまった英国統一地方選挙で、政権与党たる、労働党の歴史的な敗北、として報道されている。

しかし、野党の保守党も「敗北」しており、ほとんど0議席だった「リフォームUK」の独り勝ち状態になっている。
加えて、17世紀からの「二大政党」制が崩壊し、小党も含めた「多党制」に移行したことがハッキリしたのである。

「たかが地方議会選挙」とはならないのは、民主主義の本家・老舗でもある英国の地方統治における議会の役割は、「民主主義の学校」といわれていたからである。

結論を先にいえば、一般国民の、堪忍袋の緒が切れた、ということだ。

ここで、「一般国民」とは、国籍をさすよりも、「古くからの住人」というべき定義になっているのは、不法も含めた「移民」の比率がここ数十年で爆増しているからである。
それが、ロンドン市長にもなっているし、各地方都市の市長もしかり、なのである。

むろん、移民を大量に受け入れてきたのは、かつての二大政党であった。

それに、EUからの離脱問題がEUの移民政策ともからんで、「リフォームUK」の前身が、「ブレグジット党」であったことも今回の大勝利につながっているはずだ。
せっかくEUからの離脱を国民投票で決めたのに、二大政党は国民の判断を無視して政権運営(移民受け入れ政策の継続)してきたことも、不信を買った原因だといえる。

ようは、白人系の英国国教徒たちが怒っているのである。

ときに、マスコミやらは「リフォームUK」のことを「ポピュリズム政党」だと悪意をもって批判してきた。
選挙に勝つために、民衆に媚びを売って現実的でない耳に聞き心地のよいことをいいつつも、当選したら知らんぷりするような態度をポピュリズムというからである。

はたしてほんとうに、「リフォームUK」は、大衆迎合の政党なのか?

むしろ、二大政党の方がポピュリズムを実践してきた、といえる。

労働党はその典型で、労働者に寄り添った政策=社会主義を標榜し、これに保守党も迎合して、あの「ゆりかごから墓場まで」の国民皆保険制=社会主義を競って追及し、とうとう「衰退の帝国」を構築してしまった過去がある。

いま、英国人たちは、先進国としてありえないほどの低い医療サービスを甘んじて受けるしかなくなっているが、その低さはなんと、風邪などで体調の不調を医療機関に訴えても受診するのに半年待ち、となっている。

つまり、(公的保険による)医療サービスを受けることができない、のである。

これは、かつてのソ連以下ともいえるが、その原因に医師不足・看護師不足を中心とした「不足だらけ」がある。

国家が報酬を決めるために、医師になろうとする国民が減ってしまったのだ。
生涯年収を自身の努力で増やすことができない職種になったからである。

いまや、英国の地方都市では、予算不足で家庭ゴミすら満足に自治体が回収してくれず、週1回などという頻度のために、ゴミ・コンテナがあふれかえり異様な臭気に包まれることが日常となった。

ペストが蔓延するのではないか?との恐怖がある。

自治体の首長と二大政党の議員たちは、予算編成の優先順位を移民に置いているばかりか、経済対策」なる無駄遣いに興じていることを、住民たちは理解しているのである。
これまで、選択肢がなかったのが、今回の選挙で選択肢が提供されたために、爆発的な得票となったのである。

すると、これは、「第二次名誉革命」ではないか?

あろうことか、わが国政府も自民党も、英国モデルの追及をしてきたので、しっかり「衰退」をはじめても、これを彼らには止めることもできない。

なぜなら、英国型社会主義を愚直に追及しているためである。

それゆえに、今回の「リフォームUK」の勝利=二大政党の大敗北現象は、日本の未来でも起きることだといえるのである。


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