崩壊をはじめたアメリカ民主党

邪悪な心で盤石の体制を築いて、それが達成され、世の中を我が物として君臨しようものなら、「盛者必衰の理り」という「大原理」が機能しだして、あれよと「崩壊」してしまう。

これは、「人文科学」の原理なのではなく、むしろ人間の脳にセットされている「自然科学」の原理ではないのか?

おなじパターンを何度も繰り返すから、通して読むと「退屈さ」を感じるのが「中国の歴史」だ。
ゆえに、古代から現代まで、時代感覚がわからなくなる特徴がある。
なぜにかくも、おなじパターンなのか?

これも、人間の脳にセットされているからではないかと疑うのである。

われわれが「アメリカ」をイメージするとき、その「広大さ」もあるけれど、一様に「統一国家」としてのアメリカとアメリカ人をイメージするようになっている。

これは、「日本人」の脳が、統一国家と均一な国民性を当然とするようにできているからではないのか?
「建国神話」を否定しようとも、地上に類がない2千年間も同一王朝が継続していることが、とっくにDNAレベルになっているはずだからである。

しかも、わが国は「自然発生した国」だけど、アメリカ合衆国は、「人為的・人工的設計で創った国」という、その「成り立ち」すらぜんぜんちがう。

なので、「伝統主義」を「保守」というなら、わが国の「保守」とアメリカの「保守」も、意味が異なるのは当然だし、そもそも人為的なアメリカにおける「保守」ということすら、意味不明だという常識があった。

なぜならば、「建国の理念」で創られた国なので、建国の理念が壊れるという「前提」がなかったからである。
すなわち、建国の理念を「保守」するのは、アメリカ人の共通した常識だから、わざわざ「保守」という概念を必要としなかったのである。

しかし、建国からの時間経過のなかで、建国(前)当時からアメリカ人だったひとたちの系統はまだいいけれど、「その後」に移民してきたひとたちのなかに「温度差」があるのは当然だ。

この「温度差」が、だんだんと政治的温度差になるのも当然だから、共和党と民主党の「分立」が起きた。
それで、東西の海岸沿いが新たな移民の受け入れ地になるために、民主党が支持されて、自立できる内陸部が共和党の基盤になったのである。

アメリカ合衆国が、自信のない弱小国だという自意識から抜けたのは、その圧倒的な工業力によるところが大きく、また、独立戦争以来、直接的に外国の軍事力による攻撃を受けたのは、「真珠湾」がはじめてだった。

それで、武器製造と販売による「利権」ができて、民主党と共和党・主流派が、これに乗ったのである。
建国の理念を「保守」するひとたちは、この利権には縁がない農家が中心なので、そのまま「保守派」といわれるようにもなった。

地方の農業県が、「保守王国」というわが国と見た目は似ているけれど、何を保守するかを定義しているアメリカ人の確信は、日本人とは比較にならない。
「人為的な国」と、「自然発生的な国」とのちがいがここにもある。

「アメリカ合衆国憲法に従う」ことを信念にしている、トランプ氏の出現が、どれほどアメリカ人に衝撃的だったかは、そんな「自然発生的」日本人にはわからないほどの強烈さだった。

アメリカ人の「保守派」が熱狂するのと裏腹に、武器やらの様々な「利権」を優先させるひとたちが、かくも「敵視」して「憎む」のは、建国の理念よりも利権をとるひとたちの「不道徳」が暴かれるからでもある。

そのトランプ氏を、なんとしても追い落としたいと図ったのが、「ロシア疑惑」という「でっち上げ」だった。

しかも、そのトリガーとなったのは、最大の政敵ヒラリー・クリントン氏の国務長官時代を通じてやっていた「私的メール問題」を、選挙の論点からはずすためだった。

しかしながら、これらに関する「捜査」と「裁判」で、さまざまな「証拠」が提出されて、オバマ政権での邪悪さが徐々に明らかになってきた。
今般、ふたりの共和党下院議員がそれぞれのルートから得た、民主党顧問弁護士事務所とFBIとの「不適切な関係」は、民主党の崩壊につながる可能性まである。

なんと、この弁護士事務所内に、FBIの特別オフィスが「入居」していて、事務所パートナー弁護士が、FBI機密情報を直接「検索」することが可能になっていたことが発覚したばかりか、この疑惑をあっさりと弁護士事務所が「認めた」のである。

しかも、検索ログから、共和党関係者への検索が全体の8割もあったので、個人情報保護の観点もすっ飛ばす、「監視」だったことがわかる。

弁護士事務所として、自分たちの「生き残り」のために、あっさりと認めたことは明白だけど、FBI側にその責任を転嫁させる作戦でもあろう。
それで、「歴代長官」に疑惑の目が向いていて、その先にオバマ氏が控えている構図になってきた。

つまるところ、民主党顧問弁護士事務所が民主党を裏切る可能性がでてきたのである。

中間選挙まであと5ヶ月。
その前に、アメリカ民主党は持ちこたえるのか?という歴史的事件になるかもしれない。

これは、世界秩序が変わることを意味するのだ。
アメリカ民主党と事実上の「提携」をしている、自民党の崩壊も引き起こす可能性まででてきたのである。

縄文人のアジア展開

GHQによる日本の占領目的については、国立国会図書館HPにある、『日本国憲法の誕生』シリーズにおける、「資料と解説」に、アメリカ国立公文書館所蔵の原資料をマイクロフィルムにコピーして保管してあり、これを「公開」している。

全日本国民は、少なくともこれら一連の資料に目を通すべきだ。

日本人は日本国政府をGHQによって間接支配されたため、マッカーサーが最高司令官だと勘違いしている節がある。
マッカーサーは、単なる「現場指揮官」で、ときの政権のアメリカ民主党が「最高指導部」だったことを忘れている。

具体的にいえば、マッカーサーは、「1945(昭和20)年11月1日に国務・陸・海軍三省調整委員会(SWNCC)が承認し、3日に統合参謀本部が承認した日本占領に関するマッカーサーへの正式指令(JCS1380/15=SWNCC52/7)と、米国政府の対日政策である「降伏後における米国の初期対日方針」(SWNCC150/4)とを実行せよとの命令を受けたひとだったのである。

にもかかわらず、あたかもマッカーサーが神のごとくの存在だと、戦後の日本人が思いこまされたのも、プロパガンダなのである。

「組織人」であれば、こんなプロパガンダに欺されるはずはないけれど、信じ込まされたふりをしないと生きていけないようにもしたのが、「公職追放」だったから、その悪意に満ちた「計画」は、およそ日本人の発想の外にある邪悪に満ちていた。

すまわち、マッカーサーの上位者たちが出した命令と、これを咀嚼してマッカーサーが出した命令との「合作」が、「日本占領」だったのである。

残念なことに、占領時代の日本政府こそ、正しき「行政」をやっていた。
立法府に成り代わって出す、GHQの命令「実行機関に過ぎなかった」からである。

なので、いまのような官僚が政策の企画立案をすることは、できなかったために、正しき行政、というのである。
それでもって、官僚は、GHQとの「窓口」における少数精鋭の「交渉人」となるしかなく、その少数精鋭たちが独立した後の政府を牛耳ったのである。

つまり、占領政策から置いてきぼりのわが国会は、GHQが去ってみたら、国会もそのまま機能不全のままにおかれて今に至っているのである。
国会が機能するのは、内政の小さな分野に限ることで、この「ごっこ状態」を国民から隠したのだった。

GHQの機能は、「日米合同委員会」に移されただけなので、在日米軍からの命令を引き続き窓口の少数精鋭の官僚が聴くことになったのだった。

これを77年間やっている。
その抵抗として、ようやくさまざまな分野からの議論がはじまったのは、コロナについての「変」に、国民が気づいたからである。

万事塞翁が馬、なのだ。

それでもって、「縄文時代」の研究が注目されるのは、もしや「人類最古の文明」かもしれないという説に、遺跡や遺物の発見で、信憑性がでてきたからでもある。

もちろん、GHQが作った「学術会議」は、一向に認めていないけど、その頑なさがまた「信憑性」を裏づけるほどに、ペンキが剥げてきているのも、国民には幸いしている。

縄文時代といえば、考古学と思うけれども、火山学が重大な発見をしている。
それが、7352年前の「鬼界カルデラ大噴火」だ。
これで、九州の生物はいったん絶滅していて、人間も含まれる。

正確に年数をいえるのは、若狭湾に臨む三方五湖の一つである「水月湖」の湖底堆積物が「年輪」のようになっていて、世界が認める「時計」の役割をしていて、この中に、上記噴火の火山灰が含まれることが確認されたからである。

そして、不思議なことに、約7300年前に「忽然と現れた文明」が、世界に二箇所あるのだ。
それが、「長江文明」で、もう一つが、「シュメール文明」である。

ことに、「シュメール人」だけでも、歴史に忽然と現れたひとたちで、どこからやってきたかはわかっていないし、その後も忽然と姿を消しているのだ。
なので、その「文明」もおおくは「謎」とされている。

昨今、これら二つの文明は、縄文人の移動によるもではないか?という説がいわれている。

これが荒唐無稽ではないのは、南北アメリカ大陸、それに南洋諸島、豪州大陸などから発見された「縄文土器」の「土」が、日本のものだと成分分析されているから、縄文人は「大洋航海」が可能だったとしか説明できない。

学術会議が困ったのは、これら縄文土器を各地で発見し、成分分析したのが、オーストラリアの学者だったから、国内「封鎖」ができないし、これが「机上の空論」ではなく、「科学的裏付け」があることだからなのである。

すると、これまでの常識だったことが、ひっくり返ることになる。

なんと、自然科学の分野から、人文学の(戦後の)歴史学者が作りだした物語が書き換えられようとしている。
これを妨害・阻止したいとする、学術会議は学術を無視する「政治団体」であるという本性を浮き彫りにさせている。

少なくとも縄文人は原始人ではない。

また、最新のDNA分析から、縄文人が弥生人に滅亡させられた「形跡がない」ことも分かってきた。
現代日本人までつながる性染色体の「断絶がない」からだ。

同様に、「米の遺伝子」から、稲作は日本から朝鮮半島に伝わったことも「確認」された。
もちろん、「天皇家の騎馬民族説」も、いまでは「完全否定」されている。

それもこれも、外国人学者の「縄文研究」があってのことなので、ひそかな「黒船」が、学術分野にもやってきていて、情報鎖国をつくった「GHQ体制」を壊しはじめているのである。

義経のジンギスカン伝説

「日本史」ではなくて、「国史」という分野がある。

ただしむかしは、「国史」がふつうで、「日本史」はなかった。
戦後のGHQによる「教育改革」で生まれたのが「日本史」で、「国史」は相手にされなくなったのだ。

いわゆる「学歴社会」も、GHQがやった「改革」であった。

これと、「農地改革」で小作がいなくなったのはいいけれど、そもそも小作が借りていた土地自体が狭かったので、「地主」にはなったけど喰えないための口減らしで、相変わらず子供を「奉公へ出した」のが、「金の卵」になって都市部の工場労働者になったのだった。

それで、余裕があろうがなかろうが、なんとか「大学へ」という気運は、「これから学歴社会になる」という宣伝工作のなせる技だった。
しかし、ここでいう「大学」とは、「新制大学」のことだった。

「旧制」と「新制」のちがいを、当時のひとがどこまで知っていたのかはあんがいと疑問がのこる。
それで、旧制中学と高校、新制中学と高校が混乱した。

かんたんにいえば、旧制中学が新制高校。
旧制高校が新制大学で、旧制大学は日本から消えたのだった。
理由は、アメリカ人に対抗する日本人を育成させないためだった。

そんなわけで、GHQによる日本弱体化計画の手先となった日本人たちがいて、これを、「敗戦利得者」というのである。

もちろん、意図的な「分断工作」である。
こうした手法は、典型的な共産主義・全体主義のやり口なので、GHQをコントールした、「本国」のアメリカ民主党の正体がしれるのである。

いまならもっとわかりやすく、スターリンとの権力闘争に敗れたトロツキー派がアメリカに逃げて、民主党を乗っ取ったこともわかっている。
なので、わが国の敵は、いまもむかしも、アメリカ「ではなくて」、民主党なのである。

さてそれで、ジンギスカンである。

義経がジンギスカンだという「説」は、戦前からあって出版もされている。
しかし、最初の言いだしっぺは、なんと「シーボルト」なのだ。

シーボルトといえば、オランダ人だとイメージされるが、彼は神聖ローマ帝国の司教領ヴュルツブルク(現在はバイエルン)の生まれなのである。
本名は、フィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルトで、名前のなかに「フォン」があるから、ドイツ貴族だとわかる。

しかして彼は、医者だとされているけれど、江戸で面会した渡辺崋山は「プロイセン政府の内偵探査(スパイ)」と言ったと書き残している。
じっさいに彼は、オランダ領インド陸軍の参謀部付「名誉少将」にまでなっている。

彼が出版した、『NIPPON:日本』(1832~1882)は、その後日本語訳も出ているけれど、「内偵探査の成果」となっていることが注目される。

そしてここに、「義経=ジンギスカン説」の記載があるのだ。

田中英道東北大学名誉教授(西洋美術史)が、先月14日に、日本国史学会で講演している動画が公開されている。

田中教授は、パリ大学およびローマ大学などで留学研究された「美術史家」ではあるけれど、ルネサンスの絵画に東洋人が多く描かれていることに注目した最初の研究者だ。

そして、絵画にある「モンゴル文字の発見」は、イタリア人研究者も驚愕させた功績で、バチカン・システィーナ礼拝堂のフレスコ画修復現場での実地研究を許された数少ない学者だ。

モンゴルによって征服されたヨーロッパ側のモンゴル研究は、戦後とまったわが国の研究とはちがって、あらゆる面に及んでいるという。
そこで、田中教授が気づいたのは、モンゴルの「体制づくりの妙」だという。

あたかも世界史に突如あらわれたモンゴル帝国も、初代ジンギスカンの時代は、「内政」のかために忙しい。
それで見つけた資料が、高麗の王が差し出した服従の手紙だという。
そこに、「天皇=朝廷」を彷彿される体制があったことがわかるのだ。

じっさいに、ジンギスカンの幼名、「テムジン」とは、「天神」のことではないのか?
なんと、モンゴル語に「テムジン」という言葉はなく、「名前」としても聴いたことがない珍しさなのだ。

さらに、源義経という漢字を、「じん・義・すかん」と読めるとも。

はたして、シーボルトの「結論」にいたる研究は、ヨーロッパ側でもやっているというから、どんなに「日本史」側から文句がきても止まらない。

このことをわれわれは、「多様性」という言葉を好む「日本史」側が、一方的に無視するか反論するなら、そこにも「二重思考:ダブルスタンダード」があると認識できるから、これがまた「踏み絵」の役割もなすのである。

そんなこんなで、義経=ジンギスカン説は、あたらしい展開を見せている。

マスク氏はWHOを買収する?

国際連盟も、国際連合も、腹黒くて野蛮な欧米人がつくった「隠れ蓑」のシステムである。

日本人は、敗戦での言論統制とその後の洗脳で、これらの「隠れ蓑」を、けっして「隠れ蓑」とは言えずに、「正義のシステム」だと信じ込まされてきた。

しかし、ここにきて世界を支配する「5大国=安保理常任理事国」のバランスが崩れて、ただの「簔」になって見えてきた。

「国際連合」が、安保理常任理事国の中華民国を棄てて、中華人民共和国に乗り換えたのは、1971年10月25日の総会決議2758号で決まった。
これからの「歴史」は、世界がしるところである。

しかし、この「決議」は、当然ながら当時の「共産諸国」と、「非同盟諸国」だけが賛成したのではなくて、常任理事国のイギリスとフランスも賛成したのである。
それで「本命」の、アメリカは翌72年に米中国交正常化をしたのだった。

つまり、露払いでお膳立てをしてから、横綱が土俵に上がるような手順になっていたことは、日本人は覚えておいたほうがいい。
これに慌てたわが国は、田中角栄首相の北京電撃訪問となったのである。
一連の「土俵入り」を、傍観していた外務省がそこにいた。

次の大変化は、「ソ連崩壊」による、「ロシア誕生」での「引き継ぎ」だ。
厳密には、「政権交代」だったので、国連での位置づけはロシアがそのまま正当な政府として引き継いだのだった。

さて、この二大変化についてかんがえれば、共通点がひとつ見えてくる。
それが、西側における「利権の確保」だ。

そもそも、西側が蒋介石・国民党を支援したのは、大陸利権の「独占」を図る日本に対抗するためであったのに、その腐敗ぶりから毛沢東に追い出されてしまったのである。

中華人民共和国建国後、毛沢東がすでに存在しない「日本帝国陸軍」に「感謝」を表明したのは、日本が戦った相手が国民党「だけ」だったことを表したのだった。

その日本帝国・陸海軍は、ベトナムからフランス人を追い出したので、戦勝国のアメリカは、「戦利品」としてのベトナムに触手を伸ばした。
これが、「ベトナム戦争」だった。

フィリピンを支配していたマッカーサーが言った、「アイシャルリターン」は現実にならず、日本軍がいなくなってもフィリピンは独立してしまって、マッカーサーは父が残した広大な農場に帰ることもできず、行き場を失っていたのだ。

ソ連とアメリカが世界を二分したように見えたので、そのソ連と敵対した毛沢東の中華人民共和国とアメリカが手を結んだのは、「敵の敵は味方」という論理からだといわれている。
北ベトナムの後ろ盾が、ソ連だったからでもある。

しかし、蒋介石・国民党のように、南ベトナムの腐敗ぶりから、結局ホー・チ・ミンに全土を取られたのは、まったく中国大陸とおなじパターンなのだ。

すなわち、アメリカはドジッたのである。
もっといえば、欲に駆られて見えなくなる、ということだろう。

それをまたまた繰り返したのが、「ソ連崩壊」のどさくさに紛れてやった「火事場泥棒」で、私欲にかられたエリツィンを騙くらかして、石油やガス利権を貪ったのだ。

これに気づいたプーチン氏が、「国営化」して、資源利権を独り占めしたかに見えたけど、利益を国民に還元したから話がこんがらがるのである。
あきらめきれない強欲なひとたちが、プーチン追い落としを図ってやったのが「ウクライナ」だ。

さてそれで、強欲なひとたちは、知らぬ間にWHOのオーナーになっていた。
アメリカがスポンサーのはずの国際機関であったものが、気がつけば「民間」が拠出する資金によって運営されている。

いまやWHOは、ビル・ゲイツ財団が筆頭の出資者なのである。

それでもって、ビル・ゲイツ氏が、WHOを世界政府にして、各国政府の上に君臨させると言っているから、「ちょっとまった!」となってきた。

「国民の健康」を最大優先政策事項としたのは、政権奪取前のナチスであった。
がん撲滅と禁煙、それに、ドイツ医学への重点的予算配分を謳い、ナチス党員のパン屋は、「黒パン」しか焼かなくなった。

「白いパン」は、食べたひとの健康を害するからである。

この「伝統」を、ビル・ゲイツ氏は、もっと「強権」をもって実現したい、と公言している。
世界人類は、あまねく漏れなく、WHOの命令に従わなければならない、と。

オーナー様のこの発言に、Twitterを買収して、ゲイツ氏と大バトルを展開中のマスク氏に、「あんたがWHOを買収したら?」とつぶやいた、アメリカでは有名という精神科医に、なんとマスク氏が直接につぶやいた。

その意味深な返信に、フォロワーたちが期待感を示している。

国家はどこへ行ったのか?
国家を超える超大富豪によるこうした動きは、完全に「中世」とかわらない。

人類社会は、中世に戻ったのではなくて、はじめから中世のままだったのではないのか?

まったくもって、民主主義もなにもない、お金持ち本人の資質と気分で左右される、「良い独裁」に期待する、すさまじい時代になったのである。

寝返ったカソリック

驚愕の情報がでてきた。
5月15日、英国のカソリック司教であるリチャード・ウイリアムソン氏がポーランドのワルシャワを訪問し、重要な発言をしたことが話題になっている。

ただし、このひとは独自の見解をもっていることでも知られ、ローマ法王庁との関係も「よくはない」。
1988年から2009年まで、「破門」されていた事実がある。

このことはまた、英国人らしい、ともいえる、「伝統主義」ゆえなので、「教会の近代化」にも強く反対しているのである。
それで、カソリックの伝統主義を主張する「聖ピオ十世会」に所属していたが、2012年に「追放」処分とした。

つまるところ、過激な伝統主義、ということなのだ。

これはなんだか、ファシスト党をつくったムッソリーニが、イタリア社会党の急進左派(共産党も超えた過激)だったために、とうとう「除名」されたのと、立場は真反対だが似ている。

ちなみに、「ファシズム」の語源がファシスト党なので、国家主義だから「右翼」だというのは嘘のプロパガンダで、ほんとうは共産党とおなじ立ち位置かもっと左なのが、円周上で回転して「右」にまで来た、というのが正しい。

そんなわけで、ウイリアムソン司教の発言は、読まないといけないのだ。

もちろん、ポーランドはカソリックの国で、社会主義時代を通じて教会は活動できた、というほどの信仰が厚いことで知られる。
これとまた「真逆」だったのが、世界遺産になったブルガリア正教会の「リラの聖ヨハネ修道院(「リラの僧院」ともいう)だ。

宗教が禁止された社会主義時代、この修道院も事実上閉鎖されて、ひそかに地元民が保存していたのが、いまや国を代表する観光地になったのである。

つまり、「おなじソ連圏」でも、その内部の「温度差」はかなりあった。
ポーランドを「弱腰の社会主義」といったり、「緩慢な社会主義」というひともいるけど、強権でもっても宗教弾圧ができなかった、とかんがえないとポーランド人に失礼になるのである。

だから、いまのブルガリアでも、ときの政府の「住民相互監視制度」をもってしても保存活動をしていたひとたちは、「地域を挙げて」やっていたと証明できるので、国民からの尊敬も受けている。

そんな事情を踏まえて、リチャード・ウイリアムソン司教は、その保守性の過激さで、かつてポーランド出身の教皇、ヨハネパウロ二世を、「キリスト教への理解不足」と批判したことがあるので、ポーランド人からどう観られているのかは、厳しいだろうと予測するのである。

もちろん、前任のヨハネ・パウロ一世教皇の、その任期の短さ(33日間)がさまざまな憶測を呼んで、バチカンの闇、となったままなのである。
これがまた、『ゴッドファーザー PART Ⅲ』にもなって、世界を驚かせたものだった。

現実には、バチカン銀行の「マネーローンダリング」の闇をいう。

そんなこんなで、リチャード・ウイリアムソン司教は、知りすぎたひと、でもある。

それで、ポーランドで何を言ったのか?といえば、なんと世界の指導者でもっとも「まとも」な人物は、プーチン氏だと名指ししたのである。

これは、プーチン氏を名指しして批難したローマ教皇と真逆になる発言だ。
もしや再び「破門」になるやもしれぬ。

「彼は『世界政府』に立ち向かった」と。
しかも、ポーランド・カソリック教会の婦人部の皆さんとの対談では、彼女たちは「プーチン氏支持」を表明していたとも語った。

この「戦争」について、プーチン氏は、「目的」を明確に述べているとして司教は、つぎの二つを挙げた。
・ウクライナの「非」ナチ化
・ウクライナの「非」軍事化

しかしながら、「阿呆」の集合体と化したヨーロッパは、バイデン・民主党政権(グローバル全体主義)の言いなりとなって、ロシアを潰そうとしているので、今後さらに悪化する可能性がある。

その悪化に、「人為的な飢饉」を作り出す陰謀がある。
「世界政府」は、新型コロナを策略して、対ロシアのために、ウクライナを利用する準備は2014年(「マイダン革命」)からやっていた。

そして、アメリカにはクリスチャンが多いけど、これらは悪魔に欺されている、と。
しかしながら、アメリカ人の愛国者たちは、ロシアの資源をアメリカが得ることは、愛国的だとしている。

こうした痛烈な批判をした司教は、バイデン氏について一言も触れなかったのは、バイデン氏が国家元首であると認めていないため、とも解説されている。

マイダン革命で政権を失って、ロシアに亡命したヤヌコヴィッチ氏は、ウクライナが「国家主権を失う」かもしれない、と先月発言した。
そして、「ポーランドとの併合」に触れたのだった。

これは、先月初めに、ウクライナ・ポーランド両国大統領が会談した際に合意した、「国境の廃止」の意味を言ったもので、ゼレンスキー氏は、ポーランド国民にはウクライナでの「特別な地位」を与えるとも表明したことに合致する。

日本人なら「ピン」とくる、「特別な地位」だ。
だれが仕掛けているのかも、「ピン」とくる。

しかし、ポーランドにどんなメリットがあるというのか?

そんなか、いま収穫期にあるウクライナ産小麦の輸出港マウリポリは、ロシアに制圧された。
プーチン氏は、ロシア制裁解除を条件に「輸出許可する」と発表している。

司教のいう「飢饉」を造りだしているのは誰なのか?
日本人にも、他人事ではないのである。

観光業の自滅宣言

参政党の共同代表をつとめる、松田学氏は、言わずと知れた元大蔵・財務官僚で、元・次世代の党⇒元・たちあがれ日本に籍を置いた衆議院議員であったひとだ。

ふつうのひとになってから、「松田政策研究所」を立ち上げて、YouTuberとして、さまざまな情報発信を行ってきている。
とくにその「対談」においては、「立場を超えて」各方面のひとを呼ぶことで知られ、保守系としては「異例」だとの評価も高い。

「聞き上手」だとの評価がある一方で、相づちが嵩じて「迎合する」こともあるから、おそらく事前にシナリオがない「ぶっつけ」ゆえのリスクもある。

それがまた、対談としての魅力なので、最後まで観ないと主旨がわからないこともある。

参政党ウオッチャーとしていえば、5月19日配信の「公式ライブ配信」における、武田邦彦氏との論争(「言い争い」)にひとつのポイントがあったと思っている。

あくまでも「国民・生活者目線」で発言する武田氏に対して、「官僚・政府の目線」で論じたゆえのすれ違いになったのである。
これはあんがい「発想の違い」という「決定的」な結果なので、この場をなんとか収めた吉野敏明氏のハラハラ度合いが、かえって視聴者にもよくわかった。

この「バトル」が、参政党の「正直さ」として好評を得て、党員数拡大にもつながったというし、後に武田氏が折れて「大人げない」としたことが、「おとな」の対応にもなって好評価の原因にもなったと街頭演説でも説明されている。

興味のある方は、是非「実際の場面」をご覧になるとよいかと思う。

さて、武田邦彦氏が口癖のようにいう「うそは絶対にダメ」の根源は、氏が科学者であるからだと自身も繰返し述べている。
「自然科学」の分野では、自然の法則を解明するのが科学なので、うそは必ずばれる、という運命にある、と。

しかも、氏は、新卒で民間企業(旭化成)に就職している。
つまり、民間の研究所でうそをついたら、会社はとんでもない損失を被ることになるのだ。
ゆえに、科学者としてだけでなく、社会人としても身についたものだ。

松田氏の方は、経済学を修めて官僚となり、さらに経済学をドイツに学びに行かされた経歴であるから、明治以来のエリートである。
官僚の問題は、本人に回帰しない、その「組織」にあることは、このブログのテーマにもなっている。

つまり、巨大化した政府官僚機構という組織の「幹部」ではあるけれど、その前に「組織人」としての「分をわきまえる」ことが、だれでもない「組織」そのもの(あえていえば「空気」)から要求されるのである。

それが、「省益」だし、官僚社会主義という「体制」下にあっては、すべての産業を牛耳ることが、国家発展のための「合理的帰結による近道」だと信じ込まされる。

その中の「最強」が、内務省なき戦後においては、大蔵省だったのである。
それゆえ、松田氏の「お里」は、いまだに大蔵省にある。

参政党のブレーンあるいは今後できるだろう「シンクタンク」に重要な役割を担うのは確実だけど、マックス・ヴェーバーが言ったように、最高の官僚は最低の政治家になる、ことの典型ではないかと疑うのである。

さてそれで、2日(昨夜)、『特番「大打撃の観光業!世論追随の岸田政権で日本は大丈夫か?』として、岩崎芳太郎・岩崎産業社長との対談が配信された。

岩崎産業といえば、鹿児島を中心に南九州にグループがある、観光コングロマリットである。
その「総帥」が、どんな発言をするのか?は、わが国観光業界の重鎮の発言として注目されるのは当然だ。

結論から先に言えば、乞食だった。

「コロナ禍」を経営悪化の外部環境としていまだに捉えているのは、東京都に裁判で挑んだ、グローバルダイニング裁判の判決もみていないのか?と疑わざるを得ないし、武田氏や徳島大学の大橋眞名誉教授による「解説」についてもご存じない様子であった。

それに、「外資に買われる」ことを参政党は「国まもり」として重視していて、ニセコや蔵王などの例を挙げている。
しかしながら、「外資に買われる」のが問題ではなくて、「内資が買わない」のである。

その最大の原因は、国内にリスクをとる投資家がいないことと、再生させるためのノウハウがないからだ。
再生させるためのノウハウとは、通常運営するためのノウハウも含まれる。

よって、コロナ直後に廃業した観光業は、通常運営するノウハウの欠如がそうさせたといえるのだ。
だから、昨今の岩崎産業の業績不振も、社長の発言で理解できる。

岩崎氏は、どこもおなじの外資系高級ホテル、と言ったけど、これはよくいう「金太郎飴」だと批判した、マクドナルド(1971年開業)や東京ディズニーランド(1983年開業)の進出を言ったときとぜんぜん進化も進歩もしていない。

半世紀もおなじことをいうのは、まったくの驚きでしかない。
それでもって、コロナ対策に協力したのだから「政府はカネをよこせ」というのは、乞食以下の脅しなのだ。

松田氏は「積極財政」を「売り」にしているからか、武田邦彦氏ならすかさず指摘するだろう「発想の貧困」が窮乏の原因だとは言わない。

しかも、岩崎氏は、「観光大臣」が欲しいという、無い物ねだりを言ってのけた。
ここまで「政府依存」に脳が冒されているなら救いようがないので、資本主義の最大効果、「市場からの退場」をもって新陳代謝を促し、あたらしい経営者を迎えるべきだ。

就職予備群の学生を持つ親が観たら、こんな無様な業界に就職させてはならないと思うだろう。
観光学科とかの学校は「業界に抗議」しないのだろうか?
あるいは、同様に政府依存するならば、もう自滅しかない。

まことにお粗末な対談であったけど、「本質」をみごとにえぐり出したのは、視聴者にとってのラッキーである。

ゲイツとマスクの大バトル

かんたんにいえば、「内ゲバ」である。

グローバル全体主義者たちという、「内輪」から、イーロン・マスク氏が「裏切った」ことに端を発する。
もちろんマスク氏が、「仲間」と見なされていたのは、彼の会社が「テスラ」という、地球環境に優しい電気自動車の世界最大企業だからだ。

しかも、株価で計算すれば、マスク氏が所有するテスラ社の価値で、トヨタ以下わが国自動車メーカーの「全社」を上回ることになったのである。
これで、もう一つの「内輪」である、「大富豪会」の会員という側面もできた。

マスク氏の裏切りは、民主党から共和党への鞍替えをわざわざ表明して、「言論弾圧」を旨とするGAFAの「内輪」から、弱小のTwitterを買収して、それから「自由媒体」にさせると買収目的にある「抱負」を語ったことによる。

Twitterがやった歴史的暴挙とは、現職大統領で、しかもフォロワーが9000万人もいた、トランプ氏のアカウントを一方的に永久停止したことだった。

Twitterが「弱小」扱いされたのは、万年赤字企業なのに、株価が高いという不思議を背景に、あたかも「今をときめく企業」とのイメージづくりに成功したとはいえ、そのビジネス・モデルは「広告収入依存」という脆弱があるからだった。

だから、9000万人ものひとが群がるトランプ氏のアカウントは、企業経営にとっては、一種の「ドル箱」であったはずなのに、経営者の政治的価値観で、これを追放したのは、まったく資本主義の原則にあっていない「暴挙」なのである。

よって、こんな企業を買収して、経営再建するには、創業時からの「自由媒体」への回帰と、収益のための「有料会員制」というマスク氏の構想は、奇をてらうばかりか、まったくもってオーソドックスだといえる。

しかしながら、GAFAの「内輪」の本質が、グローバル全体主義にあるので、そのための「言論弾圧」をすることが、また彼らの大富豪としての資産も増えるメリットになる。

それでもって、ビル・ゲイツ氏が中心になって、23もの団体がTwitterの「自由媒体になる」ことに「反対」の表明をしたばかりか、広告主たる企業には、ネガティブ・キャンペーンをすると、白昼正々堂々、脅迫をしているのである。

すなわち、「言論弾圧の継続こそ力」という、かれらにとって都合のよいことが、あたかも広告主の企業や、その企業の製品を購入する一般消費者にとっても都合がいいのだという、小学生でもわかる「詭弁を弄する」赤っ恥を「恥」とも思わないほどに追いつめられたのだった。

気色悪いのは、こうした詭弁を真顔でいえるビル・ゲイツ氏の神経で、とうとう、テスラ社の株式を「空売り」するという暴挙までやっている。
これをマスク氏から指摘された、ビル・ゲイツ氏は、あっさりとこれを認めて、空売りの利益はビル・ゲイツ財団の福祉活動資金にあてるとやり返したのだった。

けれども、株式市場の状況は「逆」で、この間のテスラ社の株価は「上昇」してしまったから、ビル・ゲイツ財団は数億ドルの含み損をかかえることになっている。

ましてや、マスク氏の「空売り」という手法に関する、不道徳さの指摘は当を得ている。
なぜならば、地球温暖化に貢献するとあれだけいっていた電気自動車の推進に、「空売り」は逆行させるからである。

つまり、ビル・ゲイツ氏とその財団が主張するのは、地球温暖化の政治利用「だけ」だという「図星」をいいあてたのである。

ところで、共同声明をだしたこれら23もの団体とは、どんな団体か?について、イギリスの新聞が「調査報道」している。
その「資金源」をみれば、ビル・ゲイツ財団を筆頭に、ジョージ・ソロスの財団、それに、クリントンとオバマの財団だった。

ため息が出るような、腐臭が漂う「民主党」の本体たちだ。

これらのひとたちの言い分の共通は、アメリカ合衆国修正憲法第1条にある「言論の自由」なのである。
「言論の自由」があるから主張できる「言論弾圧の自由」とは、完全に全体主義の「ダブルスタンダード:二重基準」である。

言論弾圧に自由はない。

人類は、こんなことすら確認を要するにいたるほど劣化した。
しかし、グローバル全体主義を推進して、一部の大富豪による全部の民衆の奴隷化という目標達成のためなら、なりふりかまわない。

宇宙は、回転によってできている。
大星雲がゆっくり回転していても、その中心に集まれば集まるほどにエネルギー密度も高まって、そしてそれが限界を迎えれば、突如「柱が立つ」ようなエネルギー噴射がおきる。

それがかつての「革命の物理法則」だったけど、グローバル全体主義に対抗する民衆の蜂起こそが、いまどきの「回転」の理由なのである。
いつエネルギー噴射が起きるのか?

まだわからない。

阿呆共の我慢大会

いつまで「茶番劇」を続けるのか?続けることができるのか?

ロシアを経済的に追いつめる、むかしでいったら「水攻め」のような包囲戦をしかけているのが、あろうことか「自由主義陣営」ということになったのである。

しかし、これら「自由主義陣営」という国家群は、ほんとうに「自由主義」なのか?

ソ連・東欧の「体制転換」とは、じつは「西側」にも体制転換を促して、気がついたらグローバル全体主義という共産主義の変形にとって代わられていた。

そのグローバル全体主義の別名は、「儲け主義」だと断定できる。
何が何でも「儲けること」を基盤にしている。

残念ながら、「ディープステート」と口にした途端に、「陰謀論」だとして相手にされなくなるということになっている。
しかし、富が小数の個人に集中して、それらのひとたちが数名でも陰謀を企てたら、自国政府だって動かせるようになったのだ。

これをまたスムーズにさせるのは、いつの時代でも「情報操作」が重要だけど、その媒体そのものを資金によって支配できたら、世の中を好きなようにできる世界になってしまった。

支配されている側が、支配されていることにすら気がつかないで、幸せに生きていると思っている。
だから、経済的に生活が苦しいとか、寂しいとかということは、自分のせいだとも思うのである。

これには、政府依存という、伝統的な社会主義が役に立っていて、グローバル全体主義がこうした「旧来」の全体主義も、すっかり応用しているのである。
それが、「福祉国家」という個別全体主義のことだった。

EUが決めた、ロシア産石油の拒否がもたらすものは、EUのエネルギー危機にほかならず、中東産原油の高騰を確実にする政策でもある。
つまるところ、世界はインフレになるのではなくて、インフレに「させる」のである。

ふつうの政治家なら、こんなことをしたら自国民の生活が困窮することぐらい簡単に想像がつく。
しかし、「ロシアが悪い」という情報操作で、国民を騙せると判断できるし、それを支持すれば選挙資金も手に入る。

それだから、こんな「愚策」に文句をいわない。
また、国民に文句を言わせないことが、政治家の政治家たる役目だと、大富豪からいわれたら、その通りを演じるのである。

わが国でもそうだけど、「俳優」や「タレント」が議員になる理由がこれなのだ。
選挙で有名だからといって票が入るだけでなく、「その後」も、お人形さんとして、与えられた役を演じればよいのだ。

すると、割を観るのは国民しかいない。

なので、世界中で「我慢大会」がはじまった。
こまったことに、日本人は我慢強いから、世界でいちばん我慢するかもしれない。

この点、ラテン系は我慢できない性分だから、きっと、ギリシャ、イタリア、フランス、スペインあたりで暴動が起きるかもしれない。
日本人と性分が似ているドイツだって、秋になればどうなることか?
長くて寒い冬が迫ってきたら、「凍死」のリスクをかんがえずにはいられなくなる。

もちろん、石油はエネルギー源であるだけでなく、プラスチックをつくる原材料なので、「化学工業」もたちいかない。
食料をつくるための、化学肥料も、農薬も、みんな石油からできている。

「産業連関表」という便利なものをかんがえついたのは、レオンチェフ博士で、当然ながらノーベル賞を受賞(1973年)している。
これをもって、世界経済をいう経済学者がいないのは、いないのではなくて「しゃべらない」のだ。

それは、学会という「たこつぼ」にいないと生きていけない悲哀からくる。
「ほんとうのこと」を一般人に向けて語ったら、学者生命が危険にさらされるからである。

カネでマスコミを牛耳ることの意味は、かくも広大な言論のすそ野をもコントール下におくのだ。

そんなわけで、フランスあたりから、EU離脱論がでてくる可能性がある。
そうでないと、冬が越せない。

ナポレオンは、モスクワを目前にして冬将軍に敗退したけど、EUもおなじ目にあうのではなかろうか?
ただし、日本人にはそうなることが望ましい。

さてわが国もそんなEUと背後のアメリカ・バイデン政権につき合わせられた結果、さんざん苦労して開発していた「サハリン2」を手放すはめになって、インドがこれを購入しそうである。

結局、インドが手にしても、開発技術はないから、「下請け」としてわが国企業が関与せざるをえないだろう。
これをまた「漁夫の利」といえるかどうか?

それ以前に、ロシア政府から「敵国認定」されたことがどうなっているのかが気になるところである。

どちらにせよ、尖閣周辺を含めた日本海でも小笠原あたりの太平洋でも、巨大油層(田)が発見されてはいるけれど、これを「守る」軍事力がないために、「試掘」もできないのがわが国の素顔なのである。

食うや食わず、凍死が目の前に迫ってきたら、もう「我慢大会」はやめようというしかないのに、直前までこれができずに犠牲者が出るかもしれぬ。

これをふつう「阿呆」というのである。

ジョージア州の抵抗と参議院選

過去にあんまり注目されることがない、アメリカ合衆国の連邦議会「中間選挙」のゆくえではあったけど、バイデン政権の歴史的不人気と、その政権の正当性がそもそも疑問、という「異例」から、今年11月の選挙に世界が注目している。

政権を担う「民主党」の退潮は明確であるけれど、「不法移民」に選挙権を持たせるという、前代未聞のむちゃくちゃも、なんだかお金持ちの余裕があるひとたちからは支持されている。

これがまた、「合法移民」との対立を呼んで、「法治」が崩壊の危機にあるのが、現在のアメリカ合衆国だ。
なんだか、西部開拓史にある、カリフォルニアの「ゴールドラッシュ」での「法治の無意味」と様相が似ているのだ。

伝記作家の「大家」としてしられる、シュテファン・ツバイク晩年の傑作集『人類の星の時間』で扱われた「人物」のうち、いまの「サンフランシスコ市」の全域を「所有」していた、ドイツ移民を突如襲った悲劇こそ、敷地内の小川から使用人が見つけた「砂金」がすべての原因であった。

近代社会の基礎をなす、「絶対権利」であるはずの「(土地)所有権」が、あっという間に蹂躙される。
もちろん、「合衆国憲法」も、ちゃんとあったのに。

こんな「大事件」からしたら、小さな事件に過ぎないけれど、無法者たちと闘う保安官やら、正義のガンマンが活躍する「西部劇」とは、憲法があってもこれを守る「ひとも仕組み」もないならば、ただの「印刷物」になることを教えてくれる「教材」でもある。

つまり、「現場」に「法治」がなければ、すぐさま「無法地帯」となる。

トランプ氏がやっている「キングメーカー」としての影響力発揮の努力は、おおむね効を発しているように見えるのは、共和党内予備選挙での正規立候補者となる人物が、トランプ氏の支持証明を持っているからである。

しかし、ジョージア州での予備選挙では、トランプ氏が支持証明を出した上院議員候補者が、みごとに当選したものの、大統領選挙への影響が強い、知事と州務長官予備選挙では、反トランプの現職が当選した。

この「根」にあるのは、州内の「郡」選管すら汚職にまみれているという、民間調査の結果もあって、その「腐敗」ぶりからの「必死の抵抗」となっているようである。

かんたんにいえば、保安官ごと町の有力者たちも「不正」にまみれているために、正義のガンマンを全員で排除した、という、夢も希望ない「映画」のようになっているのだ。
だから、ついぞ観客も目を背ける。

そんなわけで、トランプ氏がこれから先の「本戦」で、これら共和党候補者をどうするのか?に注目があつまっている。

しかして一方、わが国の参議院選挙が7月にあるから、あんがいとアメリカ側がこれを気にしているのである。
日本人は、自国に影響力がないものと発想するけど、幸か不幸かグローバル化という「平準化」で、かえってさざ波も大波に見えるのだ。

それが、さっそくフランスで現れて、「極右」だとさんざん宣伝してコケにしていたルペン氏が、まさかの4割以上も得票したから、勝って二期目を安定させたいマクロン氏も、おいそれと露骨な「グローバル全体主義」を前面に出せなくなった。

いまは小国になったからといっても、「神聖ローマ帝国」の正統なる後継者で、全ヨーロッパに影響を与えた、「オーストリア=ハンガリー二重帝国」の一端だったハンガリーの自由主義政権だって、あからさまな「反」グローバル全体主義を国民が意識しているためにできている。

だから、自国出身者なのに、「ストップ・ジョージ・ソロス法」まで立法して、グローバル全体主義に対抗しているのである。

混沌とする世界をおおっていた「霧」がだんだん晴れてきて、あたらしい「二項対立」が見えてきた。
それが、グローバル全体主義「対」ナショナリズムなのである。

ビル・ゲイツ氏の最新刊、『How to Prevent the Next Pandemic』は、グローバル全体主義がどんなものかをしるのに役立つ。
日本語版『パンデミックなき未来へ 僕たちにできること』は、6月25日に早川書房より緊急刊行されるという。

結局のところ「WHO」をして「世界政府」にさせ、各国はWHOの命令に従わなければならないとする。
そのための「条約」を早急に締結するように求めている。

すると、アメリカの中間選挙は、この条約批准をどうするのか?に間に合うのか?
民主党は、多数を維持しているいまのうちになんとかさせるよう動くはずである。

ならば、日本人の「生存」もかけて、このことが「今回の参議院選挙最大の争点」になってもよさそうなものだけど、とにかく「隠す」という手を使うと予想できるし、じっさいその通りになっていて、「いつも通り」のありきたりが却って「涙ぐましい」のである。

あるいは、「WHO」からの脱退という事態もあるし、「第二WHO設立」という手段もある。

さては、欺すより欺される方が悪い、ということが、国民にとっての「命がけ」になってきたのである。

男は女からできている

聖書の記述における決定的なまちがい。
それが、神によって自分に似せた人間が最初に造られ、そのひとの肋骨から女を造ったという、あの記述(旧約聖書・創世記2:18~24 )である。

ただし、『聖書』は、さまざまな文化圏の影響を受けているのは間違いなく、「歴史書」とされる「旧約聖書」にはそれが顕著である。
もちろん、キリストの死後に「編集」された、「新訳聖書」も同様だ。

「科学」では、人間は、ぜんぶが女として発生し、途中からだいたい半分が男になることが「ある」ようにできている。
その途中からの分岐を司るのが、「Y染色体」という遺伝子群だ。

なので、人間の基本となる「X染色体」しかないなら、そのまま全部が女として生まれてくる。

外見上での男女のちがいは、下腹部に集中するけど、哺乳類として男には不要な「乳首」があるのは、もとが女だった名残である。
それが乳房として発達しないから、平坦なままに放置される。
こうして男に、「授乳」という子育てができない理由になっている。

一般に、「進化」は合理的だとみられているけれど、どうして男に授乳機能を持たせなかったのか?ということの合理性は、わかっていない。
「母性」を男に持たせないため、という「説」があるけど、「確定」してはいないのだ。

なぜに男に「母性」を持たせないのか?の合理的理由がわからないからである。

人間が生きていくために必要な、食の摂取には、水分補給も含まれる。
しかし、同時に、排泄もできないとすぐさま死んでしまうのも人間だ。
とくに、尿の排泄ができなくなると、全身に毒が回って臓器不全を起こす。

尿とは、血液を濾してつくられるものだからである。

つまり、小便とはもともとは血液だ。
生体活動における不要物とは、体内で化学変化したできた「毒素」のことで、血液にたまるからこれを濾過して体外へ棄てるのである。

哺乳類の場合、胎児は自身の体内でできた毒素を、母体に回して排泄している。
これを、「へその緒」を通してやっている。
だから母体は、母自身の毒素と胎児の毒素の両方を排泄している。

このことが、スイッチとなって、母乳が分泌するようになっているとかんがえられている。
すると、母乳も一種の排泄物だともいえるのである。
それがまた、血液を材料にしてつくられるのだ。

そもそも「生命の誕生」について、さいきんでは「ジャイアントインパクト説」が有力になっている。
45億年前、誕生したばかりの地球に、火星規模の天体が衝突した、ことで地球が大きくえぐれて「月」ができたという。

それだから、アポロ計画で持ち帰った「月の石」が、地球の「石」と何ら変わらない、ということにもなっている。
ただし、アポロ計画が本当に「有人月旅行の成功」だったかどうかは、いまだに疑問があることも否めない。

おもに太陽からの放射線に、生物としての人間が耐えられない、という疑問が晴れないからである。

それで、ジャイアントインパクト説に戻ると、大きくえぐれた地球が内部をさらすことにもなって、さまざまな物質が地表に出た。
もっとも重要なポイントは、水蒸気があがってやがてそれが「海」をつくったことである。

ここに、驚くほどの物質が溶け込んで、さらなる隕石の衝突で「アミノ酸」も飛来したという。
一方、できたての「月」は、いまよりずっと地球に近かったので、海の潮位変化は驚くほどの激しさだったという。

この巨大な力で「かき混ざる」ことで、さいしょの生命が誕生した、というのだ。

それからの「進化」の歴史で、いつしか「雌雄の区別」ができたのは、個体としての環境変化に対応するための「工夫」だったとかんがえられている。

しかし、そんな工夫が起きるのはずっと後のことで、細胞はウィルスとの戦いにのぞまないといけなかった。
自分のエネルギーを横取りして増殖しようとするからである。

それで、外部からの横取りに対抗するための「免疫」ができたし、一方で自身のためになるならと、ウィルスごと細胞に取り込む、という手もつかって、これがエネルギー発生装置としての「ミトコンドリア」になったのである。

そうやっているうちに、生殖における子孫を残す方法として、雌雄の区別ができて、とくに「卵」は「胚発育」のために栄養を蓄えて大型化する一方、「精子」は小型化しながら運動能力を備えて、遭遇確率を上げることになったのである。

もちろん、この運動は「べん毛」を動かすためのエネルギーを必要とするから、その根元にもミトコンドリアがあるのだ。

さて、生体として、生殖能力を失ったら、たいがいの生物には「死」が訪れる。
それは、子孫が成長に必要とするエサなどを前世代の個体が食べて減ることを避けるためでもある。

ここに、男性が女性より寿命が短い理由があった。
なんと、人類という「種の保存」にあたって、男性は「使い捨て」という運命を最初から背負わされている。

この究極の伝説が、『アマゾネス』となったのである。

ただし、トルコの黒海沿岸にあるテルメ村(Terme)が「首都」とされ、ギレスン島に女王がいたという。
これらにアマゾネスの実在を示す遺跡があるから、トルコ人は伝説とは思っていない。

そうなると、なんだか哀れなのは男であるから、弱い者が集まってつくったのが「男社会」なのだ。

力を持って制する、という遺伝的特徴の欧米人の野蛮が、女を所有するという概念を持った。
お互い様という概念を持っている日本人には、畏れる者として「かみさん=神様」になったのである。

「恐妻家」というふつうが、日本文化なのは、こういうことなのであった。