「5年後の防衛」で生存できるか?

昨22日、首相は、「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」の報告書を受けとったという。
この報告書は、「防衛費の増額」、「ミサイル発射拠点などへの反撃能力」などを求めた、として、安全保障の「転換」だと報道している。

なにから転換したのか?といえば、「専守防衛」だといいたいのだろう。

わたしは、「大河ドラマ」というものを、1981年の『おんな太閤記』を最後に、ぜんぜん観ていないので、いまやっている『鎌倉殿の13人』の内容もしらない。

ただし、NHKのHPに、「三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント!」と書いているから、正直といえば正直で、まさに、大河を歴史だと思ってはいけない、とNHKが教えてくれている。

だから、視聴者はこれは「嘘だ」と念じて観ないと、コロリと「洗脳」されて、テーマの時代の価値観と現代の価値観が「融合」してしまって、まったくの「勘違い」を促進される危険があるのである。

残念ながら、それがわかっていても、人間の脳はそんな器用なことはできずに、映像としてインプットされると、かならずや「記憶」に残る。
なので、正々堂々と視聴者を洗脳するのが大河ドラマの「製作意図」なので、観ないに越したことはない。

そんなわけで、日本は海に囲まれた島国だという、天然の要害だから、元寇だって追い返せた、と考えるのは間違っているし、台風(神風)のおかげでもなく、士気高き強い武士団のおかげだった。

ミサイル時代になれば、「海」が守ってくれるという発想も意味がない。

さらに、「占領」するには、「上陸作戦」が必須だという「軍事オタク」には悪いけど、そんなことをしないでも、いろんな方法で「恫喝」できるし、それに屈すれば、「無血」で、しかも「文化的」に征服されてしまうのだ。

わが国が「いま現在」置かれている状況は、以上のことから、建国以来最悪だといえる。
もちろん、ほとんどアメリカ軍だったGHQの6年にもわたる「占領時代」を無視したり低評価しているわけではない。

いまが最悪なのは、完全なる共産主義・全体主義国による支配が目前にあるからである。
むしろ、与党はすでに「半ば」文化的に征服されてしまっているから、「仕上げ」の段階になっているのだ。

さてそれで、「報告書」である。

防衛予算のための増税というカネの話は、優先順位が低いけど、マスコミはトップにあげて、文化的征服を早めようとしているから、先ずは無視していい。

簡単にいえば、命とカネとどちらが重要ですか?という問いに過ぎないからだ。
これを、「カネです」と宣伝しているのが、わが国を亡国に導くマスコミなのである。

重要なのは、「防衛力」の中身だ。

けれども、ぜんぜん勇ましくなく、今後5年を念頭に「反撃能力」の保有をすべく、十分の長射程ミサイルを装備すべし、となっている。
早ければ「年内」ともいわれている「台湾有事」を念頭にすれば、「5年」という期間の設定そのものが、ちゃんちゃらおかしいのだ。

もちろん、「狭くなった地球」を前提に、アメリカの政治動向とウクライナ戦争は一体だし、それによる「多方面作戦は不可能」というアメリカ自身の「発表」を統合すれば、どれほどの「真空状態」が台湾周辺の東アジアに発生したか?は、巨大台風どころではない。

兆円単位のカネを受けとったとされる、バイデン一家の所業から、どんなに親中かと思いきや、まるごと日本を献上するようなシナリオが見えてきた。
残念ながら、来年からやるという、共和党の「一家への追及」では、わが国の命運が先に尽きてしまう可能性がある。

バイデンが善、トランプが悪とした、マスコミの「勧善懲悪ドラマ」が、日本国民を洗脳した罪は、シナリオ通りになった暁には「英雄的行為」として顕彰されるにちがいない。
国民は、そんなマスコミの顕彰すらしらないで過ごすことになる。

また、「台湾周辺」という用語も、マスコミがつかうごまかしの言葉で、「沖縄から九州」も含まれる当然を隠す用語だと考える必要がある。

そもそも、わが国への物資のほとんど(原油も食料も)が、大陸と台湾島の間にあたる「台湾海峡」を通行している。
台湾島の東側である太平洋を通らないのは、通れないからだ。

海は海だということにならないのは、長大な「黒潮」が、太平洋側の航行を危険にして、船体を破壊する突如うまれる三角波の発生が、巨大船舶を襲うからである。

つまり、台湾島は、巨大で絶妙な場所にある「防波堤」なのである。

よって、台湾海峡が封鎖される「だけ」で、日本・韓国は自動的に「干上がる」ことになっている。
この「もしも」で、わが国は7000万人が餓死するとの予測もあるほどだ。

まさに、阿鼻叫喚。

たとえ米があっても、燃料がない。
燃料がなければ、運送もできない。
いまや火力が主力の発電もできなくなれば、水道も止まって下水処理もできない。

ついでに、原発すら、10年も運転を止めているから、再稼働のための「運転員」がすでにいない。

すると、北の拉致問題で一時脚光をあびた、アジア局長から外務次官になった佐々江氏が座長のこの報告書の「真意」とは、「絶望」を表記したものでしかないのである。

逆に、大陸の大国へ向けた、すさまじい「白旗」のメッセージを表明したことになって、かの皇帝は、「しめしめ」と笑っているはずである。
こんな状況を、『三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント!鎌倉殿の13人』なんて歓んでいる場合ではないのだ。

現実は、完全に予測可能になってきている。

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