カチカチ山のバイデン政権

世界を震撼させた、ロシアでの「クーデター騒ぎ」は、何がどうなっているのかぜんぜんわからない。

しかし、ロシアは、我が国の「隣国」なのである。
ここまで何もわからなくて、今どきいいのか?

ロシアがソ連だった時代、やっぱり「鉄のカーテン」で、どんな国なのか?の詳しい情報はなかった。
そっち系の「宣伝」か、あっち系の「脅威論」のどちらかだったからである。

それで、そっち系のひとたちは、「ロシア語講座」を開いていた。
横浜では、根岸線に乗っていると、横浜駅を出てみなとみらい地区の反対側、桜木町駅近くのビルの窓に大きく「ロシア語」と書いてあって、そのビルに共産党の支部があるから妙に目立っていた。

高校1年のとき、ソ連共産党宣伝部隊の、『アレクサンドロフ・アンサンブル』の横浜公演があって、親にねだって観に行ったことがある。

同級生たちは誰も興味を示さずにいて、毎日新聞の配送をしていた中学からの同級生が、「割引券がある」と教えてくれた。
結局、彼女と彼女のお母さんと三人とで、神奈川県民ホールに行ったのだった。

なんでも、青木くんはソ連が好き、と誤解されていたようだけど、娯楽を支配する実物を観たかったのである。

もちろんわたしは、革命前のロシアのことをしらない。

明治36年生まれの祖父が、片言のロシア語をしっていたのは、日露戦争で散った叔父さんたちに加えて、その兄弟が「シベリア出兵」(1918年:大正7年〜22年:大正11年)にも行っていたからだった。

日本兵は3万人が駐屯して、これで極東ロシアに醤油などの日本食文化が定着したと、ウラジオストックに旅行したときにしった。
イタリアン・レストランでも、全てのテーブルに醤油が置いてあって、どんな料理に使うのかを聞いたら、醤油が食卓にないことがおかしいからだ、という珍妙な回答だった。

もっとも、各国が兵を出したのは、帝政時代に投資した資金の保全と回収が理由だったというから、「横浜正金銀行浦塩支店」の跡地にいまも表記看板があるのは、よほどの資産回収をしたからだろう。

この意味で、軍隊は「銀行のガードマン」だったのである。

ゴルバチョフ政権がクーデターで崩壊し、取って代わったのがアル中のエリツィン政権だった。
この政権が、米英の国際金融資本家=グローバル全体主義者たちに国を売ったのである。

しかして、ロシア共産党は案外と一直線だったのか?共産主義者の割に、ゴルバチョフもエリツィンも、資本主義をしらなすぎた不思議がある。
この点、衛星国のポーランドでは、党として「極秘」に資本主義研究をやっていた。
その代表が、レシェク・バルツェロヴィチ氏である。

体制転換時、ポーランド中央銀行総裁から大蔵大臣になって、ポーランド経済をソフトランディングさせることに成功した立役者だ。
これにはあの邪悪なECBもアリバイ工作が必要になって、氏をヨーロッパ最高の銀行家だとして顕彰したのであった。

もっとも、ソ連の実態をしりすぎたのが、故石井紘基衆議院議員だった。
戦後の政治家を対象とした、「暗殺」ということでいえば、石井氏を失ったことは、日本人全員に痛いことなのである。

もしも石井氏が健在ならば、日露関係はもっと情報が溢れていて、プーチン氏への評価もずいぶんとちがうだろう。

江田三郎の弟子だった石井氏が、息子の江田五月よりも鋭くソ連を理解しがゆえに、転向せざるを得なかったのは、「保守」にとっても痛いのである。
逆に、エセ保守の自民党からしたら、野党民主党の石井氏が目の上のこぶだったにちがいない。

そんなわけで、状況証拠でいえば、プーチンのロシアは盤石なのである。
逆神の西側メディアが、プーチンの弱体化をいえばいうほど確信的となる。

反乱を起こしたというプリゴジン氏とワグネル傭兵団の動きは、事前にバイデンやらブリンケンやらがしっていたとのリーク記事が「ワシントンポスト」に出た。
これは、何者かにプリゴジン氏が買収されたことを示唆する。
もしも、プリゴジン氏がプーチン側に極秘通報し、この買収の誘いを逆手に謀略戦を立案したとしたら、辻褄が合うのだ。

仲違いしているという、ショイグ国防大臣を思い切りディスる動画も、その謀略のはじまりだ。
おそらく、アメリカとNATOは、彼の反乱を舌なめずりしてまっていたとおもわれる。
ところが、この間に、プーチンはベラルーシの盟友ルカシェンコ大統領と話をつけて、プリゴジン氏とワグネルを国内に引き入れ、キエフ攻撃に使う妙手としたのではないか?

どうしてキエフ攻撃なのか?は、当然に領土的野心ではなく、ウクライナのナチス政権を崩壊させるためだ。

こんな謀略に、まんまとアメリがかかったのは、バイデン政権の巨大な汚職や選挙違反が、すでに明らかになってきたためだろう。

バイデン一家はもとより、司法長官も弾劾対象として連邦下院はすでにロックオンしたし、20年大統領選挙でのトランプ氏への「ロシア疑惑」を、50人もの諜報官僚に署名入りで声明を出させた張本人が、バイデン選対本部長だったブリンケンだと、この書類を用意した当時のCIA副長官が証言してしまった。

つまり、人間の限界ある能力というよりも、全員に平等にある1日24時間のうち、ウクライナに割ける時間がないのだろう。

アメリカのトップのケツに火がついた、カチカチ山状態が、我々にロシア情報を隠すのである。

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