「キーボード沼」の正体

入力デバイスとして、やっぱりキーボードが主流なことに変化がない。

それなのに、わたしも含めてキーボード沼にはまりこんで抜けられないひとがおおいのは、単純に「決定版」がないからである。

これが嵩じると、パソコン選びでもつまずくことがある。

たとえば、ビジネスマンに圧倒的信頼と人気の、パナソニック「レッツノート」シリーズは、「カスタムモデル」と称しても、もう「日本語配列キー」しか販売されていない。

アメリカメーカーのHP(ヒューレットパッカード)さえ、「メイドイントーキョー」を謳いながら、やっぱりカスタムモデルなのに、「日本語配列」のキーボードしか選択できないのである。

それでも、HPは以前、エンターキーの右横に余計なキーが縦配置されていて、おおいに不評を買ったものだが、最近の「日本仕様」では、これが廃止されてやたら高評価されている。

レッツノートと同様に、画面も「ワイド」よりずっと縦長になる「4:3」なのが有り難いのもある。

それでもしつこいようだが、日本語配列キーなのだ。

「ローマ字入力」するわたしにとって、「ひらがな入力」専用の日本語配列は不便な道具であると書いてきた。

しかして、英語配列のキーボードにも「沼」がある。

たとえば、「最高峰」と称賛されている、HHKBは、その静電容量無接点方式ゆえの重量からモバイル向きとは言い難く、かつ、「静音タイプ」ですらうるさいと図書館などでは周辺に迷惑がられることもある。

それに、確実な接続を維持するために、「有線方式」の機種を探してもあんがいとかんたんにはみつからないのである。

日本メーカーの従業員は、この実態を不便と感じないのだろうか?

それとも、社内では「ひらがな入力」ばかりなのであろうか?
いや、わざわざマーケティングを叫ばなくとも、こんな状態なのは、どこからか会社に圧力があるのか?と疑いたくなるほどである。

iPhoneがでてくる前に世界を席巻していた情報端末、「ブラックベリー:BlackBerry」のプチプチのクリック惑がよかろうと、ドイツ・ドレスデンのひとが個人で製作している有線接続ミニキーボードが人気だという。

BlackBerryの入力部を3Dプリンターで復活させた逸品である。

さらに、多様なキーマッピングも可能なのだ。
ゆえに、遣い勝手を左右する、日本語と英字の入力切り替えもカスタマイズできる。

また、「沼の本体」ともいえる、メカニカル方式(キースイッチの組み合わせが無限)でマニア垂涎のメーカーが、香港に本社がある「キークロン:KeyChron」で、なかでも『Q9Plus』という機種は、いわゆる「40%キーボード」と呼ばれる、ファンクションキーも数字キーもないのである。

打鍵感や打鍵音は、キースイッチの種類でおおきく決まる。
しかも、キーマップを好みで変更できる。

こんな少ないキー数で、数字をどうやって入力するのか?も、「レイヤー(階層)」という概念で解決する。
たとえば、第一レイヤーは普通の文字キー、第二レイヤーで数字や記号、第三レイヤーでは、パソコンの音声や動画の操作とかを設定するのである。

この設定の組み合わせがまた自由なので、ここにも「沼」がある。

むかしなら、日本の中学生とかの「ラジオ少年」がやりそうなことだけど、すっかり日本の子供は消費者になってしまって、あれこれ部品を集めては何か作るというのはなくなったのか?

ごのこともまた、「沼」の原因にちがいない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください