トランプの安倍離れ

やっぱりね!

トランプ氏の「演技」が、とうとう「演技でした」と本人が打ち明けた。
それが、安倍晋三氏との「蜜月」である。

「大統領記録法」に基づいて、安倍氏から贈られた「金のゴルフクラブ」を、国立公文書館に引き渡す、と発表したのだ。
つまり、この物品は、トランプ氏個人に贈呈されたものではなくて、アメリカ合衆国大統領「職」に贈られたものである、という意味である。

そうなると日本人からしたら、この物品の購入代金は、日本国からなのか?安倍氏のポケットマネーからなのか?ということが気になるが、マスコミが報じないから、わからない。

これまで、このブログでは、トランプ氏と安倍氏の「なかよし」は、トランプ氏側からの一方的な押しつけだと論じてきたが、とうとう本人が認めてくれたので、「やっぱりね!」なのである。

なにしろ、大統領選挙期間中に、ヒラリー氏有利と観た安倍首相は、自らアメリカに出向いて(政府専用機で)本人と面談してしまった。

これは、アメリカの選挙法に違反する行為である。

選挙期間中に、候補者が外国人の要人(この場合は日本の安倍首相)と面談することは、アウトなのだ。
夫が大統領経験者で、自らも国務長官を務めた人物(元は弁護士だ)が、これが違法行為だとしらないはずはない。

本来ならば、選管が違法認定しないといけないのに、なぜかだんまりを決め込んだ。

せめて、対抗する共和党トランプ候補とも面談していれば、「公平」ともおもわれるが、もしやトランプ陣営から断られたかもしれない。
なにせ、違法だから。

すなわち、安倍氏のこの訪米は、ヒラリー氏落選によって、安倍氏の肝を冷やしたはずだし、わが外務省の役人たちも、「まさか?どうしよう!」と狼狽したはずだ。
でもその前に、まともなアメリカ国民には、この外国要人による選挙介入に嫌忌して、よりトランプ氏が有利になった可能性もある。

日本とおなじく、選挙民はバカだと信じていることが、裏目に出たのではないか?

そんな事情から、おそるおそるトランプ大統領と初会談に及んでみたら、なんと、トランプ氏から積極的ラブコールを受けたのである。
おそらく、安倍氏も外務省も、またまた驚かされて、「?」が脳裡に浮かびながら、「まぁいいか」になったのだろう。

この「浅はかさ」に、トランプ氏はホワイトハウスのスタッフたちと爆笑していたにちがいない。

なんだか、ネズミを捕らえた猫が、もてあそんでなぶり殺しにするかのようなものだった。
しかし、学歴エリートでしかない、外務官僚たちは、「結果よければ全てよし」と、自画自賛して、あたかもビクついていたことすら、忘れる努力をしたのである。

もちろん、学歴エリートでしかないから、すぐに忘れることができるのは、次の試験で間違えなければいいし、そもそも、自分たちが間違えるはずがない、という、一般人にはありえないほどの、「致命的な思い上がり」があるからだ。

なにしろ、子供時分から、必死で勉強してきたことだけしか、取り柄がないし、とにかく試験に合格(難関大学受験や外交官試験とか)したことの「実力」こそが、全人格的な優秀さの証拠だと思いこんでいる、阿呆たちなのである。

しかるに、その「学習の目標=カリキュラム設計=科目設定」自体が、GHQによる、日本人無能化計画によるものだから、やればやるほど「無能」になるようになっている。
そんな操作をされたことすらしらないで、アメリカと外交をしよう、なんて本気でかんがえているなら、やっぱり、絶望的な阿呆集団になるのは当然なのである。

だから、このたびのトランプ氏の行動は、安倍氏亡き後なので、第一に日本外務省(政府)に向けた「一撃」なのである。

ところが、この「裏」にあるのは、トランプ氏と敵対する、軍産複合体の民主党や共和党のなかのRINO(Republican In Name Only)たちだから、その手先に成り下がっている、自公政権も、「敵」なのである。

いまさらだけど、安倍氏はその自公政権のトップだった。

トランプ氏のビジネスマンとしての狡猾で巧妙な政治手法は、まさに、目的のためなら方便も辞さないことにあって、安倍氏との蜜月を演出したのは、安倍氏の政策を共和党寄りに見せさせるための手段にすぎなかった。

それで、阿呆なマスコミも、「アベがー」を煽って、あたかも安倍氏が「自民党の右派」にして、いまどき珍しい「保守派の重鎮」という、ウソを宣伝したのである。
対して安倍氏は、トランプ(=合衆国大統領)との蜜月を演じることが、かつての「ロン・ヤス」のごとく、自身の国内政治における強固な権力基盤にもなるから、こうしたウソに便乗したのである。

だから、安倍内閣の主要政策が、どんなに「社会主義的」でアメリカ民主党内の急進左派とおなじであって、ぜんぜん「保守とはいえない」にしろ、トランプ氏はお構いなく、日本をコントロールしているのは自分だと、ワシントントンの沼の住人たちにアッピールして利用した。

しかし、もはやトランプ氏も、明確に軍産複合体を「敵認定」してはばからなくなって、まともなアメリカ人から圧倒的な支持を獲得しているために、ナショナリストとしての仲間であるプーチン氏のロシアをいじめる、日本の政権と政府に対しても「敵認定」の発表をしたのである。

まったくもって、政府与党には災難だが、日本国民には喜ばしいことで、救世主なのである。

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