12歳~の接種を親が認めるか?

わが国の「親」(いまは「保護者」という)、の「知見」と、子への「思い」が試されることになった。

いわゆる、「孫」がかわいいのは、祖父・祖母からした「無責任」の軽さがそうさせる。
自分の子ではないということでの、どうでもよさが、とにかくかわいい、に転換される。

国民のほとんどが「戦後教育」か「戦後生まれ」となったので、これに「個人主義」がひっついた。
夏目漱石が、違和感を示した欧米の個人主義が、無条件にもてはやされてきたのである。

伝統的日本人の系統にある、漱石からすれば、欧米の個人主義は神経衰弱になるほどに受け入れられない。
すると、欧米の個人主義が「ふつう」になった、いまの日本人は、伝統的日本人とは「別系統」にあるということでもある。

漱石のこの文章を、「現代国語」という科目で習った。

わが国には、「哲学」という科目はなく、せいぜい「倫理社会」にとどまっている。
本来ならば、「自由主義」は、哲学として必修にしないといけないのに。

それもこれも、大学受験の仕組みが変だからである。

それでいま、近所だけでなく地域の病院に行っても、高齢者が気にしているのは「ワクチン接種」のことである。
どんな薬なのかをしらずとも、早く打って楽になりたい。

ついでにいえば、家族全員が接種をしないといけないと、「テレビ・ウィルス」に脳が冒されて、どうなっているのかという質問を看護師に迫っている光景をみることができる。
テレビこそが危険なのであるとよくわかる。

いまどきの「家族」で、どの程度が三世代同居なのか?住宅事情があるから都心ほど少ないはずである。
だからこそ、家土地の大きさに余裕のある「地方」ほど三世代同居はあるだろうし、そんな地方ほどまたテレビをよく観ている。

そんなわけで、祖父・祖母世代のみならず、親世代もテレビ・ウィルスに冒されている可能性がある。
それだから、12歳~のワクチン接種に熱心かもしれない。

厚生労働省を英語では、「Ministry of Health, Labor and Welfare」と「正式」にはいう。
しかしながら、「薬害」が相次いだとき、日本に住む外国人は、「Ministry of Kill(殺人省)」といっていた。

このいいまわしは、『1984年』における、「真理省」のパロディである。
国民に嘘しかいわない、宣伝をする役所のことである。

日本の厚生労働省(旧厚生省)がやってきた、「悪さ」は歴史的にいろいろある。
「森永ヒ素ミルク事件」や「サリドマイド事件」などの教訓を活かしているのか?

となると、がぜん怪しくなる。
なかでも「薬害エイズ」の問題では、ときの厚生大臣(橋本内閣:自社さ連立:1996年)だった菅直人が、原告から「土下座」を要求されてこれに従ったことがあった。

穿ってみたら、菅本人からすれば他人がやったことの始末に、土下座しても心の痛みはなかったかもしれない。
それが、「カイワレ事件」にあらわれたのだったけど、役人による「説明責任(アカウンタビリティー)」を一般化させたという、彼が意図しなかったものの、結果としては評価できることもあった。

しかし、この手の「よい点」が、有職故実になって前例主義の「前例」になかなかならないのが、わが国官僚制の確信犯的問題なのである。

それが、「子宮頸がんワクチン」の被害である。
残念なことに、おおくの女子高校生が被害者となってしまい、取り返しのつかない副反応を誘発した。
このときも、政府は、「説明責任」を果たしてはいないばかりか、因果関係を「調査中」といっている。

接種をとにかく「推奨した」のに。

安全性=裏返せば危険なリスク情報について、表裏一体となった「説明」が事前になかった、ということである。

PCR検査の現在の状態は、5個のウィルスの「付着」をもって、「感染」と報じている。
これを、政府は「正そうともしない」でいる。
マスコミ各社に、「誤解をまねく」旨の注意をいうべきだ。

発症には1万個程度の「増殖」が必要なのだ。
ウィルスの増殖とは、体内における自身の細胞分裂を「乗っ取られる」ことによる。
宿主の細胞をもちいて増殖するしかないのが、ウィルスなのだ。

いかに感染症でも、感染にあまりにも敏感な対応をしながら、ワクチン接種における「リスク」には、あまりも無頓着すぎる。
これが、政府の「ふつう」なのである。

だからこそ、国民自身が「慎重」に判断しないといけない。
残念ながら、「副反応」の被害者は国民個人にやってきて、補償金で治るものではない。

祖父や祖母ではなく、親が叡智を絞らないといけない状況になっている。

「自己責任」という冷徹な時代がやってきた。
お国を信じて従えばいいのだ、という時代は、完全に過去になった。

これはこれで、困った時代になったものだ。

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