お彼岸のトランプ逮捕

ニューヨーク州検察当局は、トランプ氏の逮捕について週明けに動きだすと表明して、トランプ氏本人は、自身から「逮捕は21日だ」(日本時間だと明日)と発表した。

国際刑事裁判所が、プーチン氏への逮捕状を出すとした18日のタイミングと奇しくも一致している。

ただし、国際刑事裁判所には、逮捕状の執行機関がないし、ロシアは中国、アメリカとともに、国際刑事裁判所条約に加盟していない。
加盟国の中で、もっとも予算供出をしているのが、またまた、気前のよいわが国なのである。

とっくに経済でも三流国に成り下がったわが国は、いったいいつまで「一流国」の体面を維持し続けるのか?
あたかも、江戸時代の「上杉・米沢藩」のごとくであるけど、上杉鷹山を輩出したのとちがって、衰退のブレーキをかける者がだれもいない。

アメリカという国が、「民主党」というネーミングの共産党に盗まれて、スターリン時代のソ連のような国になってきた。
「逮捕は突然やってくる」と書いたのは、1970年のノーベル文学賞、ソルジェニーツィン著『収容所群島』の冒頭である。

トランプ氏は、いかなる容疑で逮捕されるのか?が、じつはよくわかっておらず、この点だけでも司法(検察と裁判所)への不信が高まっている。

その背後には、選挙で選ぶ地方検事の選挙資金を出したジョージ・ソロスの政治的影が見え隠れし、起訴を審査する大陪審での陪審員の選定さえも、政治的なフィルターがあれば、なんでもできるのだ。

それでも、「逮捕!」のニュースだけは流れて、反トランプの感情はピークにまで煽られることだろう。
まったく、『収容所群島』とおなじ世界が、アメリカで実現されることの恐ろしさは、安全地帯にいると信じている一般人から、思考能力を奪うのである。

国家は、いつでも誰でも、どんな理由であれ逮捕できる。

まったく、他人事ではないのであるけど、他人事だと信じて自身の身にふりかかる可能性を一切疑わない(かんがえない)のが、大衆というものだ。

さいきん、「イワシは生物なのか?」という議論があるのは、彼らが選んだ、「群れ」という生存方法が、個体として生物なのか?という疑問を生んでいることにある。

我々が一匹の魚として食べることでみたら、イワシは一匹の魚という生命体である。

しかし、映画でもあるように、その群れは、あたかも巨大生命体のような「形:フォーメーション」をとって、捕食者たる敵を威嚇してそれらからの攻撃を回避するのは、まったくもって、一匹をして生物とはいえないのである。

すると、思考停止状態にある人間も、群れとしての行動と個体としてを見比べれば、ほとんどイワシと大差ない。
むしろ、支配者の視線からしたら、こうした「習性」を利用しない手はなく、思考停止にさせることがどんなに都合のよいことか。

ゆえに、心理学の応用を超えた悪用が跋扈する。

消費者に買わせるためや、従業員支配など、ビジネス世界だけでなく、暴動を煽ったりする反政府的な活動もしかりだし、政府自身もこれを利用している。

それで、個体ごとに適度な自由を与えてストレスからの解放をしてやれば、その個体は人生にさえ疑問を抱くことはなくなるのである。
これを若いうちから習慣づけることで、一生どころか末代までを支配できる。

明治から150年、これをやってきた日本人の多数が、マスクを外せない理由がこれだ。

しかし、幸か不幸か、元来野蛮なアメリカ人(おおくはヨーロッパ起源)は、群れることをよしとしない傾向がDNAにある生き物なので、イワシを軽蔑するのである。

そんなわけで、トランプ氏の逮捕理由はなんでもいい。
むしろ、「このタイミング」が重要なのである。

それは、もはや否定できなくなったバイデン一家の深刻な汚職汚染や、前議会での「1月6日委員会の欺瞞」が明らかになったことなど、民主党の悪辣が事実として晒されたので、その最後のあがきが、トランプ逮捕という目くらましなのである。
もちろん、バイデンがコケたら民主党が根幹からコケることを意味する。

それはもう、ダムの決壊のような状態になるだろう。

とにかくやれと命ぜられた、ニューヨーク検察当局は、元ニューヨーク市警にいたジャーナリストによって、その職場内部における「混沌」を報告している。
7割方の職員が、「関わりたくない」とかんがえているというから、内部告発も時間の問題かもしれない。

ここで思い出しておかないと話が混乱するのは、検察がたとえ逮捕して、起訴したとしても、「有罪判決」となるとは限らない、という前提がアメリカにはあることだ。
日本において、いったん刑事で起訴されたら、99%が有罪になるのとはぜんぜんちがう。

しかしながら、もっとちがうのは、群れを嫌うアメリカ人一般が、かような恣意的な逮捕あるいは起訴を、許さない、ことにある。
もちろん、検察も地裁裁判官も、あるいは、陪審員も、ぜんぶが民主党支持者で固める用意周到があっても、アメリカ人は許さないのである。

トランプ氏の意に沿わず、解任となって敵認定された、ボルトン元国家安全保障担当大統領補佐官すら、トランプ逮捕という「悪手」で、24年大統領選挙ではトランプ氏の地滑り的圧勝になると発言した。

もっとも、民主党の狙いが、大統領候補者としてのトランプ氏から被選挙権を剥奪することにあることは、誰の目にも明らかだ。

にもかかわらず、このような暴挙を民主党が企むのは、最後の手段だからである。

態度のデカさで誤魔化してはいるけれど、「窮鼠猫をかむ」状態の窮鼠が民主党なのだと、世界が注目している。

追いつめられた当事者は、もはやこんなことにも気が回らないのだ。

日本で日付が変わった頃に、ほんとうに「大ニュース」がやってくるのか?
今日は夜更かしの日になる。

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