人為的医療崩壊と地球環境

わかりやすい「例」がカナダで出てきた。

医療従事者にコロナ・ワクチン接種を強制して、たとえ解雇されても拒否したひとたちが多数になったら、撤回するという、カナダはケベック州とオンタリオ州での話の裏で、ブリティッシュ・コロンビア州では、人為的医療崩壊が起きている。

つまり、医療従事者が解雇され過ぎて、医療現場が人手不足となり、診療所が閉鎖されて「無医村」になったり、都市部でも診察ばかりか手術や検査を受けられなくなる、という現象が発生しているのだ。
ところが、これを命じた、州知事は自身の喉にできたポリープを摘出する手術を受けていたことが発覚して大批判を受けている。

むかし、桜島が噴火して、錦江湾対岸の周囲を走る国道の一部が陥没し、そのまま海に自動車が転落してしまったことがある。
この中の1台に、現職の鹿児島県知事が乗っていた。

漁をしていたひとたちが、すぐさま現場に向かって救助を開始したら、船縁にしがみついた知事が、他人を足で蹴落として先ずは自分だけが助かろうとしたのを、当時でもビデオ撮影したひとがいて、これが地元テレビ局で放送されたら、県民は知事の卑しさに唖然としたのだった。

まことに、人間の本性とは危機の中で現れるものだ。
すぐさま、鹿児島県人永遠の偉人、「西郷どん」と比較され、辞任しても生涯どころか後世になっても、後ろ指をさされることになったのである。
これを嗤っていたのは、当時の小中学生たちなのだ。

「偉人」の偉人たるゆえんを教育することの重要性は、こんなところにも表れるのだ。
この小中学生たちは、誰に命じられることもなく、自分から死ぬまで「教訓」として語り継ぐことになるのである。

しかし、カナダの極左政党は、「人為的医療崩壊を起こすべき」と主張している。
医療現場でのクラスター発生で、一般人が感染することの危険を阻止するには、他の病気や怪我を無視しても構わない、という。

この粗っぽい、そして、優先順位の付け方が異常に偏っている主張は、どこかで聞いたことがある。

それが、地球環境問題だ。

ロジックの構造がソックリ同じなのである。
たとえば、いま開催中の「COP26]では、世界から政治家や経済人が会場のスコットランド・グラスゴーに集まっている。
ここで、「二酸化炭素削減問題」を協議するためだ。

しかしながら、蓋を開けてみれば、このひとたちは、400機ものプライベート・ジェットでやって来た。
そうした人物たちが、「旅客機の運航規制」を議論しているのである。

自分たちは「特別」だから、プライベート・ジェットを乗りまわすのは当然だけど、「一般人」は、効率のよい大型ジェットにも乗ってはいけないと考えている。

ちなみに、昨今の商用ジェット旅客機は「亜音速」で飛行する。
音速のやや手前の速度のことだ。
陸地に対する速度は、800~900㎞/時で、速度は地球自転による上空の「ジェット気流(ストリーム)」に影響される。

「音の壁」を破るため、燃費効率が極端に悪くなる「超音速」にはもうしない。

一方で、超小型のプライベート・ジェットは、せいぜい600~700㎞/時であるから、時速にして200㎞も「遅い」だけでなく、航続距離も短い。
つまり、遅い分、長く飛んで、その分排気ガスも長く出すし、途中途中で着陸して給油を要するのである。

すなわち、公共の交通機関を使いましょう、という理屈でいえば、プライベート・ジェットではなく、最新の大型ジェットにみんなで相乗りしましょう、と叫ぶことの方がはるかに現実的な「環境対策」になる。

けれども、このひとたちは絶対に言わない。
なぜなら、「特別感」がないからである。

プライベート・ジェットの特別感は、空港で味わえる。
特別な飛行機に乗っていることを、見せびらかすことができる満足感。
何よりも、「出入国審査」は、一般人とは別棟のビルで行うのだ。
一般人と同格にされる、ファーストクラスではとうてい満足できない。

まさに、王侯貴族になった気分を味わいたいのだ。

そう、大多数の一般人こそ多少の生活上の不便があっても、地球環境のために貢献すべき、と一方的に主張して、それを命令にしようと画策しているのだ。
そう仕向けるには、「恐怖」を煽ることが効果的だ。

人間が住めない環境になったら、人生も将来も元も子もない、と。

コロナが蔓延したら、人生も将来も元も子もない、と、いうのと「同じ」なのである。

それで、一般人は医療を受けられなくとも、(支配するものたちの)心配には及ばない。
人口が多すぎるから、多少の犠牲はただの「データ」にすぎず、一般人個々人の人生や幸福なんて、自分たちには関係ない。

ましてや、地球人口は多すぎるので、まったく考慮に値しないのである。

一般人が「不安」や「心配」を訴えても、「コロナの蔓延」とか「地球環境が壊れる」とかと、科学を無視して脅迫すればそれで済む。
そのために、マスコミにカネを払っている。

もし、「革命」が起きるとしたら、左翼によるものではなくて、「シン・名誉革命」になる。
なぜなら、大富豪たちが、「コロナ」や「環境」にかこつけて、左翼の革命(全体主義革命)を引き起こしてしまったからである。

まぁ、それ以前に、不道徳極まりないのであるけれど。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください