国際スタンダードの偽善

世の中おかしな事ばかりが起きている。

日本政府のおかしな事は、ずいぶん書いてきたけれど、これは「自公政権」であろうが、「民主党政権」であろうが、大差なかったことへの国民の反省がぜんぜんないことに原因がある。

さらに、仕組みが巨大すぎて、なかなか全体像が見えない、ということも遠因にある。
その仕組みとは、人間の脳内にある「思想」を源泉にしてつくられるのもだから、目に見える事と、見えない事が混在するので、大きさだけでなくもっと見えにくい。

それが、何度もいう「グローバル全体主義=世界共産化」という思想で、むかしは貧乏を嫌った、でも自分で労働しない知識人たちが勝手に自己洗脳して、革命を夢見たものだけど、この中に、とんでもない大富豪たちがいたのである。

そのひとたちが、革命家に資金を提供したことが、眉唾でも陰謀論でもなく、証拠文書がでてきた。
なので、いまでは、ただ革命家というのではなくて、「職業人」としての革命家を指す。

すなわち、自身の思想はもとより、これで生活の糧を得るので、確実に「保守化する」というメカニズムが働く。
これをふつう、「保身」という。

なので、革命が成就しない状態が望ましいことになる。

しかし、それでは納得できないのが、資金だけなく組織やらも提供する、スポンサーとしての大富豪たちだ。
その「富豪」度合いが、グローバル化した世の中になって、過去にない巨大な資産と化した。

その中で、表に現れるのが「年収」という基準である。

日本で起きたバブル経済とその崩壊も、いまでは「シナリオ」を指摘するひともいて、それがまた、まんざら嘘とは思えない節がある。
一方それとは別に、世界の「富裕層」には、いつの間にか基準ができていて、それが「年収30億円以上」というものになった。

失われた30年を過ごしてきた日本人一般には、想像もできない金額だけど、このレベルのひとは、世界に万人単位で存在するのは、とっくに知られていたことだ。

それで、だれに言われたのかしらないが、日本政府も気がついたらしく、年収30億円を基準に所得税増税をすると決めた。
対象者は、たったの三ケタで、200~300人しかいない。
かつての実力からすれば、2万人ぐらいても不思議はないのに。

問題なのは、「増税」というペナルティーをかけることが、一般人への金持ちに対する「憎悪を煽る」ことをやって、その感情がどれほど卑しく、共産主義的かを隠すのである。

つまるところ、ジャパニーズ・ドリームは「悪」とする教育を行うのである。
だから、アメリカン・ドリームをいうトランプ氏が憎しみの対象になっている。

イーロン・マスク氏が解放した、Twitter社がやってきた情報操作のやり口が、つぎつぎと公表されて、とうとう、FBIとか、その上の司法省との結託が暴かれて、言論の自由を保障した憲法違反の事態だったことがアメリカ人に衝撃を与えている。

何度も書くが、憲法が規定するのは、「国家が対象」だから、FBIとか司法省の関与が、違憲となるのである。
これが、トランプ政権下でも実施されていたことに、驚きを禁じ得ない。

つまり、「政権を無視」する、官僚群の存在も確認されることになった。
この官僚群とは、日本の官僚制を手本にしてつくった「終身制のSES」のことをいう。
政権交代で数千人が入れ替わる政府職員を監督する立場の、超高級官僚群である。

もちろん、EUも、日本の官僚制を真似たし、中共も同様である。

歴史的には、「科挙」がオリジナルだけど、江戸期まで科挙を一度も採用しなかった歴史のあるわが国で、「近代化」の名の下に「高等文官試験」という科挙制度を導入し、これを常態化させた。

しかしながら、科挙に合格した超高級官僚群は、「国際機関」という名の「役所」にも入り込んで、国家群を支配するのである。

これが典型は、EUだけれど、すべての国際機関がこれにあたる。

たとえば、IATA(International Air Transport Association:国際航空運送協会)は、「One ID」なる、デジタル統一書類を導入して、搭乗の便を図るとしたけれど、一方で個人情報の統一管理につながる重大事にもみえる。

これが、デジタル・ワクチン・パスポートと連携して、さらに、本物のパスポートもつながれば、はたして「旅行の自由:移動の自由」を制限できるようにも応用できる。

そして、究極が、デジタル・通過だ。
国家などによる個人の生殺与奪が、うそみたいに容易になるのだ。

そんななか、ノー天気なわが国財界は、二度目の「酒屋」をトップにするという人材不足に苛まれている。

最初は、アサヒビールの樋口氏だった。
けだし、世界的に有名なシェア奪回の立役者は、樋口氏の前任だった村井勉氏だと、ハーバード大学ビジネス・スクールの有名な教科書「ケース・スタディ」にある。

樋口氏や村井氏を、あるいは新浪氏を云々したいのではなくて、どうして財界代表が「酒屋」なのか?をもっとかんがえたほうがいいといいたいのだ。
この人事をよろこぶひとは、たぶん「偽善者」なのである。

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