本格的搾取の「パリ協定」

マルクスがいう「搾取」をもって、「資本主義」は「悪」だと批判するひとたちが、本格的搾取を用意している「パリ協定」を批判しないのはなぜか?

この、本格的搾取の仕組みに気がついたトランプ大統領が、協定からの即時脱退と、国内で準備中の「政府グリーン・ファンド」も中止したのは、「愛国的」であったと評価するのは、インド系のシバ博士であった。

1997年12月に締結された、「京都議定書」に「京都」がついたのは、誘致したとはいえ、「たまたま」京都で国際会議をやったからである。
正確には「気候変動に関する国際連合(連合国)枠組条約の京都議定書」という。※( )内は筆者

時の日本政府は、第二次橋本龍太郎内閣であった。

橋本龍太郎といえば、「ハニートラップ」の噂が、死去後に「鮮明」になってきた御仁で、我が国の「花街」では、「最も嫌われた男」としての異名もあった。
「面倒を見ない」ということである。

その意味では、8年ほど遡る「宇野宗佑内閣」が、記録的「超短期」で終わった情けない理由を思い出す。
宇野氏が懇意だった「芸者から刺された」のと似たような話である。

簡単にいえば「せこい」に尽きる。

宇野氏のとき、「花街のルールにあるまじき」として、関係を暴露した芸者が一部から非難された。
「夜の話は昼に持ち込まない秘め事」だというルールである。

しかし、これを「破戒」するほどの理不尽な「せこさ」が、とうとう芸者をして語らせるまで追い込んだのだから、やっぱり「情けない」を通りこして「醜聞」となったのである。

プロから刺される、という前代未聞の「退陣劇」となったのは、一般人を「政治不信」の頂点に追いやったから、その意味で宇野氏は我が国政治史における特異な「汚点」を残した政治家であった。

橋本氏は、言わずと知れた「経世会のプリンス」と呼ばれてはいたけれど、呼んでいたのは「マスコミ」だから、その意図は「逆神」的だ。
すなわち「こんなヤツ」という意味だったろう。
なぜなら、花街どころか自身の「派閥」でさえ、まったく面倒を見ないことで有名だったからである。

こうした「自己中の権化」のようなひとは、たまにいる。

これが、マスコミの意図と結合すると、ヘンテコなキャンペーンが堂々と展開されるものだ。
それが、京都でやるから日本がどんなに不利となっても「破談」にさせてはならない、というハチャメチャな論理だった。

「協定の論理」が、自国に不利なら、そんなものは「蹴る」のが、国益保護という「政治判断」になるものだ。
ここでいう「国益」とは、「国民の利益」の略である。

これをしなかった橋本氏のようなキャラを首相に選んだ日本人の悲劇の始まりである。

そんなわけで、まるでイエス・キリストが、全人類の「原罪」を背負って処刑されたように、我が国が「たった一国」で温暖化対策を背負うことになったのである。
しかし、世界で誰ひとりとして、「日本」を崇めるものはいない。

日本という「カモ」に、京都という「ネギ」を背負わせただけなのであった。

それから20年の時を経て、2016年に、もっと過激な「パリ協定」が締結された。
端的にいえば、この協定は、全世界に「炭素税」を課す仕組みなのである。

2030年、「炭素クレジット」なる「債券」を各国は購入しないといけない取り決めだ。
もちろん、その債券を購入する費用は、各国の「税収」だからあまねく国民が負担することになる。

では、一体「発行元」は誰なのか?

「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)」なる「学術」組織となっている。
しかし、これには各国政府以外の「出資者」がいるのである。
それは、個人なら、アル・ゴア氏、ブッシュ家、それに「商品先物市場」関係者、グローバル・エリート、自称科学者、といった人たちなのだ。

あたかも、WHOの「予算」がたったの2者で半分(ビルゲイツ財団30%、中国20%)になったかのごとくである。

すなわち、莫大なカネが、2030年にこの機構に流入することが「約束されている」のである。
さらに、2030年に大量販売されると、その後「炭素クレジット」は、商品先物市場での自由取引債券となる「仕組み」なのだ。

これを、ウィキリークス(WikiLeaks)が、関係者のメールから暴いたのだ。
「出資者たち」が、絶対にしかも圧倒的な額を「儲ける」ことができるようになっている。

その規模は、数百から数千兆円規模になる。

「盗人に追い銭」となるのが、各国政府がつくる「グリーン・ファンド」で、アメリカだけで10兆円規模を予定している。
このファンドは、反対者を「パリ協定参加」への合意に向かわせるためのバラマキのためにある。

それは、「環境運動」や「環境アドバイザー」といったNGO組織を通じて支払われることになっている。
つまり、これらの組織は「中抜き」することを前提にしているのである。
もちろん、マスコミもその「恩恵」に期待している。

これが、「環境ビジネス」の本質だ。
どこにも「地球」に関する話は出てこない。

仕組みは、コロナ対策とそっくりで、かつてない「邪悪」な「詐欺」が準備されているのである。
だから、以上の「仕組み」を解説するものは、冒頭のシバ博士以外いないのだった。

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